渋谷物語
興梠司
第1話 誕生渋谷の王
20xx年渋谷、原宿ギャング抗争が勃発した。
原宿のギャング「ビロード」渋谷のギャング「メタリック」の巨大抗争
終止符を打つために警察や政府関係者が躍起になったが抗争が終わることは無かった、3年の抗争をとめたのは渋谷のドン・キホーテの裏側にある魚屋「旬」の龍寺だった。
「龍寺さん!!109の前でビロードの連中が暴れます」
と後輩が慌ててきたが、龍寺は客に出すためのマグロを捌いていた。
ギャング連中が暴れていると、龍寺のところに話が所に話が入ってくる。
龍寺は今年23歳になるが町内会の人たちから頼りされていて、何かあったら龍寺に相談しろと言うのが町内会に話が通っていた。
龍寺はマグロを捌き終わり109のところへ走って向かった。
ビロードのやつらがドラックストアの横の自動販売機をもぎ取り道路になげ
車が通れなくなっていた、警察も出動していたが警察もなにもできないでいた。
一人の人間が龍寺の事に気づく、渋谷で龍寺のことを見て逃げ出さないものはいない。気づいた一人が耳打ちをし、一斉に109の前から逃げ出した。
「龍寺ここでなにやってるんだ」と怒鳴ったのは渋谷の少年課の鈴木、鈴木には高校生の頃世話になり、鈴木には頭があがらない。
「暴れてるって聞いたから来たんだよ」
「嘘はつくもんじゃない、今回に抗争だったお前は絡んでるんだろ」
龍寺は心のなかで舌打ちをする、町内会に中でも今回の抗争が龍寺が絡んでると思っている者が何人もいる。渋谷で龍寺を知らないものはいないのでそうなるのも仕方ない、龍寺は2年前の渋谷、六本木抗争に一役買って終止符を打っていた。
当時龍寺は18歳だった、六本木抗争終わりに龍寺は鑑別書につれてかれそうになったが鈴木のおかげもあり龍寺は鑑別書送りにならなくすんだ。
当時の六本木、渋谷抗争は渋谷のメタリックと六本木のグレイトの抗争で血が流れる抗争だった。警察関係者も何人か命をおとした。抗争をとめて座布団をあげようとした、ヤクザ連中も何人も命を落とした、若者の争いに年寄りのありがたいお言葉など通用もしなければ警察の逮捕という権力も通用しなかった・
渋谷も六本木も潰すことで躍起になっていた。
とある日グレイトの代表、虹谷が殺された。六本木のキャバクラで飲んでいるときに
虹谷が襲われテーブルの上に置いてったシャンパンボトルで頭を何回も叩かれ虹谷の意識が失われ命がたった。
虹谷を襲ったグループの主犯格に龍寺がいた、龍寺は虹谷に抗争の一時休戦を求めていたが、虹谷は休戦を拒んだ。渋谷の本田は休戦を望んでいると伝えても虹谷は「本田を殺す」の一点張りで休戦に譲歩することは無かった。
しびれを切らした龍寺は本田に刃物を向けたが怯えることなく「殺せ」と龍寺に迫った。龍寺も負けずに虹谷に近寄り刃が虹谷の腹に刺される、血は飛び散ることなくタラタラと血が流れていく。止まらない血に龍寺は腰をぬかしそうになるが「龍寺いくぞ」と仲間に肩をひっぱられ虹谷と仲間の近藤を残してキャバクラを後にした。
翌日朝刊やニュースには六本木、渋谷抗争首謀者虹谷殺害のニュースが踊った、現場には刃物を持った18歳が涙を流して残っていたという、龍寺たちが身代わりでおいてきた近藤のことだろう、近藤は龍寺たちに役にたちたいと龍寺のグループにやってきたが喧嘩もなにも出来ないやくたたずだった。身代わりにおいていく条件として近藤の弟に200万円渡すという条件を設けた、龍寺にグループも潤滑にお金があるわけではないが、近藤の弟は一つ下で両親から虐待を受けていた、近藤はそのことだけが気がかりだった、近藤が捕まったら両親の虐待はもひどくなるだろう、200万を渡して弟を両親から話したかった。
近藤は龍寺に話した、近藤が身代わりになるかわりに弟だけは無事に逃してくれと、涙を流しなが土下座をした、龍寺は「弟のことは任せておけ」と近藤の肩を叩いた。
事件の翌日近藤の弟は静岡に逃した、静岡には龍寺の先輩の実家がある先輩が面倒をみてくれるという話だった。近藤は鑑別所3年という判決をくらった。周りはその判決はあまりにも甘いといっていたが、虹谷は近藤に性的暴行を何回も行っていたのだ、この日龍寺たちがキャバクラに向かったのも、近藤が虹谷に呼ばれていたからだ、虹谷はキャバクラのVIPを貸し切りキャバ嬢の目の前で性行為に励む予定だった。VIPを貸し切って性行為はげむのは虹谷の恒例行事で近藤も何十回もこのキャバクラに呼ばれていた。近藤は同性愛者ではない、虹谷は六本木では有名な同性愛者できれいな顔立ちの少年を見かけるとVIPルームを貸し切りキャバ嬢の前でショーを繰り広げていた、虹谷は殺される運命だった。
近藤が出所した年、渋谷VS原宿の抗争が起きた、渋谷に済む龍寺は渋谷につくと思われていた、メタリックの本田とも仲良く渋谷の本田と龍寺がWキングと言われていた。龍寺にはそんな気はなかった、三年前近藤を逮捕させてしまったことを龍寺は後悔していて争ういを避けるようのなっていったが、渋谷原宿抗争に顔をだすようになったのは、龍寺の彼女千春がきっかけだった。
「原宿と渋谷の抗争っていつ終わるの??お兄ちゃんが怒ってるんだけど」
と千春がタバコを吹かしながら龍寺に言った、龍寺は知らねーよと思ったが千春の兄貴が怒っているとしたタダじゃすまない、また血の雨を見ることが目に見えている。
千春の兄貴は渋谷の天堂会の若頭で若頭で出てきた抗争でで無事だった抗争は一つもない。
「兄貴に俺がなんとかするからお兄さんは少し見ておいてって伝えといて」
「わかったから、龍寺キスして」
なにがわかったかわからないが千春の唇に唇を重ねた。
2日後龍寺は本田に会いに行った、本田は抗争で忙しいと龍寺に会うのを拒んだが
千春の兄の意向だと伝えたら「会う」といった。千春の兄の名前を出して拒む馬鹿は渋谷近辺にはいない。
「千春の兄貴はなんて言ってるんだ」
「早く抗争をやめてくれってよ」
本田は舌打ちをした、龍寺は気づいた。本当は本田も抗争を辞めたいんじゃないかと、抗争が始まってニュースなどが渋谷と原宿は危ないと国民に知れ渡り渋谷と原宿には人が寄り付かなくなり、店の売りげも減った。本田のグループには店をやっている人間もいてクレームがひっくりなしにきていた。
「そうだよな、もう辞め時だよな」
龍寺は頷いた。抗争を先延ばしにしていい事がないのは誰しもがわかっていた。
「龍寺、笹田飛べるか??」
龍寺は再びうずいた、笹田はビロードの頭だ、龍寺は笹田に電話をした。
「りゅうちゃんげんきー♪」
「笹田か??」
「え、りゅうちゃんじゃない、え、誰−??
「本田だよ」
「なんの用じゃ、てめぇ」
笹田の口調が変わる、笹田は信用しているものには女口調になるのだが嫌いなものに
雑な口調になるという習性をもっている。
本田は短めに要件をいい、明後日16:00にセンター街の近くの駐車場でタイマンを行うという。両人とも喧嘩が強いと自負しているのタイマンになるのは目にみえていた。
二日後のタイマンは原宿と渋谷の若者たちにいっきに知れ渡った。世紀の決戦だと騒ぐものもいた、千春の兄貴から「そのタイマンうちで仕切ろうか」と龍寺の方に電話がきたが龍寺は丁寧にお断りをした、ヤクザはこの喧嘩には必要がない、若者のたちの半グレ同士の喧嘩、そこに本職のものなどいらない。
二日後の16:00駐車場には色々なグループが集まった、西は九州、北は北海道のギャングのグループが現れ、本職の車もいくつも現れた。
いつどこで抗争が起きてもおかしくなかった、一般人はこの道を通りたがることは無かった。通常日であれば子供から老人まで散歩に使う道だが、今では治安が悪いやつらが駐車場を囲っている。
一番最初に現れたのはタイマンの審判にはいる龍寺、二番目にきたのが原宿の笹田、予定時間を5分遅れやってきたのが本田。
「おせーじゃねーか」と龍寺が本田に耳打ちをすると本田が龍寺に「ごめん」と耳打ちする。 本田と笹田はいつ始まってもおかしくないと二人は対面する。
二人共目から火がでてるみたい。
警察も周りを囲い始めた、集団暴行で渋谷署にひっぱろうとしているのが目に見えている、龍寺のスマフォに鈴木からも電話がかかってきた。この揉め事はお前が発端ではないのかと、龍寺は無言で電話を切った、鈴木は無言の龍寺のことを察したとおもう、いや察してくれと思い無言で電話を切った。
2秒後二人の殴り合いが始まった、この戦いは誰かの両手がついたらこの戦いは終わる、本田が笹谷ブローをくらわせる。笹谷が倒れると見せかけ本田の腹に膝をいれる、20分たっても決着はつかない、25分後本田が尻もちをつき笹田が本田にのっかり殴りはじめた、本田の意識はなくなり始める、龍寺は「やめろ」と笹田を止めるが「こいつを殺す」といい本田を殴りつける、我慢ならなくなった龍寺は笹田の頭を殴りつけると笹田は「お前も殺す」と叫びたちあがった。
龍寺はやれるならやってみろと思っていた、拳には自信があった。
走って向かってくる笹田にボディーブローで一発でコンクリートに沈めてしまった。
龍寺の伝説はここから始まる。ギャングをやっているものヤクザをやっているもので龍寺をしらないものはいなくなる。
渋谷、原宿抗争は龍寺の手で終わることができた、本田は龍寺のおかげで命が助かったと渋谷に帰り、笹田は絶対に許さないと原宿に帰っていった。
この抗争で暴れたものは150人に及び渋谷署が片っ端から警察署にひっぱっていって、留置所がいっぱいになったという。
これにて渋谷、原宿抗争は節目を迎えた。
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