EDENシリーズ人物一覧(暫定版)

伏潮朱遺

その1 主要4名

・永片 円伝(エイヘン えんで)

 本シリーズ最重要人物。

 幼い頃ちーろとともに日本に渡り養父に引き取られたが、悪辣な待遇に業を煮やし単独逃亡。病院に閉じ込められていたときに出会った結佐に初めて「ニンゲン」を見る。医師になった結佐の居所を自力で突き止め、あのときの約束を果たしてほしい旨を告げる。「私を先生の患者にしてください」

 裏切られたえんでが結佐及び周囲の人間に与えた影響は、並み大抵のものではなかった。指への異様な執着を結佐に「去勢願望」と看破され、気が狂うくらい笑う。

 『SEA and So on―神淵の踪音―』主要人物。



・陣内 千色(ジンナイ ちーろ)

 本シリーズのもう一人のキーパーソン。

 出掛ける先々で死体が発見され、ついでに事件も解決するので、伝説の名探偵(通称)として名を馳せたが、本人は甚だ不本意。特異体質(?)に目を付けた鬼立の出世に利用されたことはさほど気にしていない。むしろ鬼立に付き纏われるのは不快ではない。探偵を辞めた(そもそも本人は探偵をしていた覚えはないが)のち、路頭に迷っていたところをともるの父に拾われ、息子を構えない父に代わり、24時間365日ともるを護衛する。

 左頬に火傷の痕があり覆うようにガーゼ保護。両手は指先まで包帯巻き。左手の中指をえんでに噛み切られており、それを隠している。身長2メートル弱の巨体だが、腰が低いので圧迫感はない。

 えんでと血縁関係(おそらく兄弟)があるが、それを知るのは本人と養父のみ。鬼立に彼女ができないように、えんでに頼んでトラウマ死体を捏造したことがある。えんでが結佐に執着しているのを大概だと思っているが、自分も人のことは言えない。

『旧自衛散る栄位照る』『自衛散る栄位照る』『ハリキリゆびきりゆびのみゲンマン』主人公。



・結佐 鳳晟(ユサ ほじょう)

 本シリーズ準主役。正親(オオギ)病院精神科医。

 老若男女問わず関係を持つ手癖の悪さがあり、治療と称して放り込まれた病棟で全身拘束されたえんでと出会う。特に大学から研修医時代に幅広い現場で風紀を乱したためにあわや医師免許剥奪間際までいくが、ユリウス博士の目に留まり、実験台になることを条件にここまでの“悪行”を揉み消し正親病院に終身雇用となる。そのためユリウスには頭が上がらず、下僕同然の扱いを受けても従うほかない。

 学生時代にトルコと出会い、愛人がいたにもかかわらず結婚。えんでに見つかり離婚させられるが、えんでのピアノの生徒 唐栖栗カラスグリの紅茶に薬を盛り眠ったところを暴行。唐栖栗を妊娠させたことでさらにえんでの怒りを買い、唐栖栗を監禁されてしまう。子どもは殺された挙句、唐栖栗の精神を徹底的に壊され、ようやく結佐はえんでと向き合うことを決心する。

『亡き増す喰え吸うで』主人公。



・鬼立 木彦(キリュウ もくひこ)

 埼玉県警本部長。陣内の特異体質(?)を利用して出世を目論むも、志半ばで陣内が失踪してしまい、本庁勤務の夢が今だ叶わずいる。

 黒尽くめの上下スーツに、銀縁眼鏡。正義が絶対的なものだと信じている。陣内曰く、泥水味の缶コーヒー依存症。

 付き合っていた彼女が無残に殺されてしまってから、彼女を作れなくなった。なぜ陣内が嫌々ながらも「探偵」なんかやっているのか、その裏に何があるのかまったく気づいていない。正義のためだと信じて疑わない。

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