普段料理しないけど、君のためにシチューを(男女兼用シチュエーションボイス※一人称変更可)
(ピンポーン)
あ、こんばんは。
こんな時間にごめんね、今大丈夫?
一人? ほんと?
あぁ、よかった。これ、シチュー作ったんだけど良ければ一緒に食べない?
いやぁ、クリスマスと言えばシチューかなって思って。
え? フライドチキン?
あぁ、えっと。
今から買いに行こうか?
冗談冗談。ちゃんと用意してますよ~!
えへへ。
家、上がってもいい?
ありがと、お邪魔します。
相変わらず君の部屋は綺麗だねぇ。
一人暮らしの部屋とは思えないや。
いや、誰も生活感が無いなんて言ってないじゃん。
むしろ、しっかりしてるなぁって感心してるんだよ。
あ、ちょっとキッチン借りるね。こっち来るまでの間に少し冷えちゃったから温めなおしちゃう。
(コンロ音)
おぉ、暖かい。助かるぅ。
今年の冬は冷えるねぇ。冬眠したくなっちゃったよ。
あ、そうそう。シチューはお米で食べる?パンで食べる?
ライス派?
良かった~
そういうと思って、しっかり炊いたお米も持ってきました~!
えへへ。
凄いでしょ。えらいでしょ。
にしても、急に押しかけてごめんね。
クリスマスだからもしかしたら家にいないかもってちょっと不安だったんだけど、よかったよかった。
だってほら、クリスマスってカップルが一緒に暮らす日じゃん?
そんな日に急に押しかけて、もし恋人がいたら大変だなって思って。
じゃぁ急に来んなよって?
それなw
お、温まってきた。
お皿借りるね。
あちちち、はい、これ君の分ね。
え?
あぁ、この絆創膏?
いやぁ、普段料理しないのに今日慌ててシチューなんか作っちゃったからさ、指切っちゃって。
大丈夫大丈夫、シチューに血は入ってないよ!
安心してw
あちちちち。んじゃ、いただきましょう。
テレビつける?
いい?
そっか。
(食器と咀嚼音、しばらくの沈黙)
あのさ、今日泊まって行っていいかな?
いやぁ、こっち来る途中に思ったんだけど、鍋抱えながらカップルの群れ掻き分けてるとさ、ほら。むなしくなっちゃって。
いい?
ありがと。
ところでさ、君の恋人は?
あぁ、そっか。
今日別れちゃったんだ。
理由聞いてもいいかな。
お互い独り身同士なんだし、今夜は色々お話しようよ。
ほら、あったかいシチューで体温めながらさ。
え?なんでシチュー持ってきてくれたかって?
ん~、なんか作りすぎちゃって。
それで、こんな量一人で食べたくはないなぁって思って。
君と二人で食べたらちょうどいいかもって思いついたんだ。
えへへ。
本当は君に仕掛けた盗聴器で、君がさっき別れたことを知ったから、慌てて君に会いに行く口実を作っただけなんだけどね。
ん?
何も言っていないよ。
ただの独り言。
気にしないで、別れた元恋人の嫌だったこと、聞かせて?
ずっと今夜は、そばにいてあげるから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます