クリスマス用シチュエーションボイス台本

野々村鴉蚣

イルミネーションを見に行く幼なじみ【女性ボイス】(性別一人称変更可)

ごめんごめん、待った?

え、今来たところって、絶対嘘じゃん。だってほーら、雪めっちゃ積もってるよ?肩で雪だるま作れちゃうじゃん。

真っ白ー!あはは。めっちゃ面白い。

あー、いやごめんごめん、待たせたの私だったわー。

ほんとごめんね。弟がお腹すいたってうるさくてさ。一人でコンビニ弁当買って食えって話しよねー。徒歩5分圏内にコンビニあるだろーって感じ。

いや、ちゃんと作ったけど。

何作ったのって……シチュー。

ホワイトシチュー作ったの。

シチューオンライス。

え?

クリスマスって言ったらシチューでしょ?

シチューをお米の上にかけて……え?なにかおかしなこと言ってる?

はぁ?シチューにお米合うでしょ!ご飯のすばらしさをあんた知らないの?シチューの甘さとお米の甘さが絶妙にマッチして……はぁ?シチューはトースト?

信じらんない。

あーあー、絶交だわ。

もうこれ絶交。

幼稚園からの幼なじみだからって今まで大目に見てきてあげたけど、さすがにそれは無いわ〜。

シチューに白米の良さを知らない男だとは思ってなかったわー。

マジありえない。

友達やめる!

もう友達やめるもーん!

へーんだ!

……はぁ。

冗談だって。

本気にすんなばーか。

ほら、行くよ。

今日はせっかくのクリスマスなんだから。年に1回の特別な日でしょ。

もうイルミネーション見たくてうずうずしてたんだもん。

付き合ってもらうからね。


……え?

あ、、いや。

付き合うってアレだから。

あんたと付き合うって話じゃなくて。

だから違うって。こ、恋人とか別に欲しくないし!

イルミネーション見るのに付き合って貰うって話で……。

だってほら、私たちただの幼なじみだし。

いや、さっきの友達やめるって発言はそういう意味じゃなくて……。

友達やめて恋人とかありえないから!

付き合わない付き合わない!恋人とかいらないし!

……もしかしてちょっと期待してたの?

ふーん?

でもダーメ!

シチューオンライスの美味しさを知らない人を恋人には出来ませーん!

……もしどうしてもって言うんなら、今日イルミネーション見終わったらうち来てよ。

食べさせてあげるから。


美味しいって、絶対言わせてやるから!

美味しいって思ってくれるんなら……考えてあげる。

ほら、行こ。もう町中キラキラしてるよ。


……手、繋ぐ?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る