登場人物③

 神聖歴1303年



 グーテルハウゼン・ハウルホーフェ

 1268年生まれ 35歳 マインハウス系


 ハウルホーフェ家のフルーゲルハウゼン・ハウルホーフェと、エリザベート・ハウルホーフェの長男として、ハウルホーフェ城に生まれる。朝寝坊し、すきあらば、仕事さぼって寝たり、飲み歩いたり、グータラ殿下と呼ばれる。


 本人曰く、能力的には普通。ただ幼少の頃より、いかにらく出来るかを考えていたので、人を見る目、そして、扱い方が上手く、仕事の効率も良い。そういう意味では天才。現在、ボルタリア王として君臨する。




 エリサリス・ハウルホーフェ

 1266年生まれ 37歳 スラヴェリア系


 ヒールドルクス公国の筆頭諸侯デスラー家の出身。父親が暗殺され、母親が自害した後、家の料理人だったマジュンゴに助け出されハウルホーフェ公国に。そこで、気取らないグータラ殿下に出会い興味を持つ。後に結婚。エリサリスにとって、この時代の貴族には珍しく恋愛結婚だった。性格はとても快活。現在、ボルタリア王国にて幸せに生活中。



 セーラ・ハウルホーフェ

 1292年生まれ 11歳


 グーテルとエリスの長女。父親に似て惰眠好き。



 ジークハウゼン・ハウルホーフェ

 1294年生まれ 9歳


 グーテルとエリスの長男。ヒールドルクス家の血が濃いか?



 マリー・ハウルホーフェ


 1297年生まれ 6歳。


 グーテルとエリスの次女。エリス似のしっかり者。



 シュテファン・ハウルホーフェ


 1298年生まれ 5歳


 グーテルとエリスの次男。グーテルに似ている?



 フルーラ

 1264年生まれ 39歳 マインハウス系


 グーテルがボルタリアに移動しても変わらず護衛を勤め、近衛騎士団長となる。ハウルホーフェ公国にある準男爵家の娘だったが、兄達の真似して剣を振るううちにその魅力に取り憑かれ、剣の道に進み。女性騎士に。剣ひとすじのため、人付き合いが苦手。



 ガルブハルト

 1256年生まれ 47歳 ガルハリア系


 マインハウス神聖国内で、傭兵だった父の下に生まれる。母親は、知らない。旅から旅の生活で、魚釣り、狩猟や、山菜採り、キノコ採りを覚え、金が無くても生活出来る。自分も傭兵になり、勇名をはせたが、ハウルホーフェ公国にやってきて、のんびりとしたこの国に好感を覚える。グーテルのボルタリア王国行きに付き合い、現在はボルタリア王国騎士団長。カッツェシュテルンの常連客。




 アンディ

 1267年生まれ 36歳 ダリア系


 ハウルホーフェ公国の執政官コーネル子爵の子供。だが、長男でなく次男。真面目な父や兄とは違い、性格は軽く、女好きだが、結婚して子供も出来やや落ち着いたか? 剣の腕は超一流。現在ボルタリア王国で、グーテルの近衛騎士副団長を勤める。



 フレーゲルハウゼン・ハウルホーフェ

 1236年生まれ 67歳 マインハウス系


 グーテルハウゼンの父親。結婚後なかなか子供が出来ず、待望の男子誕生だったので溺愛し、甘やかしたため、グータラ殿下の誕生のいちいんとなるが、将来に関して心配はしていない。有能な政治家だったが、現在はハウルホーフェ公国にて悠々自適に生活中。



 エリザベート・ハウルホーフェ

 1238年生まれ 65歳 ガルハリア系


 グーテルハウゼンの母親。結婚後なかなか子供が出来ず、待望の男子誕生だったので溺愛し、甘やかした。いまだに息子がかわいいようだが、今は嫁となったエリスちゃんがお気に入り。女性にしては、大柄。現在、ボルタリア王国と、ハウルホーフェ公国を往復して生活中。



 ライオネン


 ハウルホーフェからグーテルと共にボルタリア王国にやってきた。有能な騎士。



 フェルマン


 ボルタリア王国出身の騎士。名門ので出で優秀だが、グーテルにやり込められてからは、若干影が薄い。



 マジュンゴ

 1251年生まれ 52歳 ?系


 遥か東の暑い国の出身。家は宿屋を営んでいた、そこの十男。家は家業で忙しく、幼い頃から宿の客が遊び相手だった。そこで見た珍しい者や、食べ物に強く憧れ、隊商の荷物に紛れ、西に向かう。途中見つかったが、そのまま逃げ出し、ニクレイア帝国、海を渡って、ダリア地方、さらに海を渡って、エスパルダ地方、そしてランド王国と料理を勉強しつつ料理人として渡り歩き、デスラー家の料理人を経て、ハウルホーフェ公国へとやってきた。ハウルホーフェ公国で、結婚し美しい妻と、かわいい子供達がいる。妻の名は、アイリーン。で、ボルタリア王国王立貨幣鋳造所で管理職にある。




 アンホレスト・ヒールドルクス

 1240年〜1303年 享年63歳 ガルハリア系


 ヴィナール公にしてマインハウス神聖国国王。直情的で、敵を作りやすい。内政は宰相であるフレーゲルのおかげで落ち着いたが、気がつけば周囲は敵だらけ。父親であるジーヒルホーゼ4世と同じく、権謀術策に優れているつもりだが、グーテル曰く、ただの謀略家。最後は弟の息子であるヨハネ2世に暗殺され死去。



 イザベラ・ヒールドルクス

 1242年生まれ 61歳 スラヴェリア系


 ヴィナール公アンホレストの妻。美しい外見と、塩田を経営するなど才覚にあふれるが、性格に難あり。夫のように無骨な長男より外見の良い次男カールケントを溺愛し、その性格を歪ませる。



 ヒンギルハイネ・ヒールドルクス

 1261年〜1302年 享年41歳 ガルハリア系


 ボルタリア王。当初は、父親譲りの傲慢な性格だったが、敗北や失敗を繰り返し、足元を見て生きるようになる。ザ・騎士道。で、筋肉バカ。ボルタリア王位についたが、最後は、弟のカールケントに暗殺され死去。



 カールケント・ヒールドルクス

 1265年生まれ 38歳 スラヴェリア系


 ヒールドルクス家の次男。母親から甘やかされ性格が歪む。好みの女性を見つけると、さらったり、おしかけてて奪うなど、悪逆をつくす。ただし、とても美男子。祖父の教育や、ヒールドルクス公国の代官の経験で、その才能が開花。悪辣な謀略家としてグーテルの前に立ちふさがる。



 トンダルキント・ヒールドルクス

 1268年生まれ 35歳 スラヴェリア系


 ヒールドルクス家の三男。教会に入る予定だったが、断られる。勉強好きであり、長兄と違い智謀に優れている。グーテルと気が合い仲がとても良い。次兄であるカールに顔が似ているが、性格は真逆。現在は、フランベルク辺境伯にて、政治を行っている。



 ヨハンナ・ヒールドルクス

 1269年生まれ 34歳 マインハウス系


 フランベルク辺境伯リチャードの四女。トンダルキントの妻となる。性格は、とても穏やか。



 オルセン・ヒールドルクス

 1277年生まれ 26歳 ガルハリア系


 ヒールドルクス家の四男。ヒールドルクス公国代官。兄達に似ず、穏やかで凡庸。




 ヨハネ・ヒールドルクス

 1255年〜1300年 享年45歳 ガルハリア系


 ジーヒルホーゼ4世の次男。ヴィナール公国の領邦宰相に任じられるが、精神を病み、退任させられる。その後は、ヴィナールの領地でふらふらと過ごしていたが、先年死去。病死と思われる。



 ヨハネ・ヒールドルクス(息子)


 1280年〜1303年 享年23歳 


 アンホレストの弟、ヨハネの息子。父の敵としてアンホレストを討ち、カールケントに討たれる。



 アネシュカ・ヒールドルクス

 1259年生まれ 44歳 スラヴェリア系


 カール2世の次女。ヨハネ・ヒールドルクスの妻。暗殺事件後、子供達は全て殺されたが、次男の妻と赤ちゃんを連れて逃亡。なんとか、生き残る。




 ヒューネンベルク侯爵(息子)

 1253年生まれ 50歳 ガルハリア系


 父親の死により家督を継ぐ。父よりも軍事面での才能があるが、グーテルに敗北し、政治に打ちこむ。努力の人。



 ネイデンハート


 選帝侯会議の剣術大会で活躍し、名をはせる。アンホレストに引き抜かれ、ヴィナールの騎士団長に就任する。



 

 レイチェル・ボルタリア


 1260年生まれ 43歳 スラヴェリア系


 ボルタリア王カール3世の妻。ワーテルランド王バラミュル2世の娘。本人は、穏やかでのんびりした性格だが、芯は一本通っている。王太后。夫に続き息子まで失う。現在は、ロウジックにてデーツマン2世と悠々自適に暮らす。




 ヴァーフラツ3世


 1284年〜1301年 享年17歳 スラヴェリア系


 カール3世とレイチェルの息子。ボルタリア王位についたが、政治はグーテルが代行している。マリビア辺境伯リンジフに暗殺される。




 ボルーツ伯ヤルスロフ


 ボルタリア王国の筆頭領内諸侯。先王カール3世からは疎まれていたが、グーテルの信頼を得。外務大臣として、その腕を振るう。温厚で人の話をよく聞き、的確に対処してくれる人という評価だった。グーテル曰く、見た目たぬきだそうだ。



 ヤルスロフ2世


 父親の跡を継いで、ボルタリア王国の外務大臣に就任。父親に似て、温厚だが、抜け目のない性格。グーテルの治世を支える。



 ロウジック伯デーツマン


 ヤルスロフのライバルとして、先王の信を得ていたが、グーテルからは、ヤルスロフと共に牢に入れられた。そこで暇つぶしにお互い話す事により、ヤルスロフを信頼する事になる。真面目で堅物、そして不正を許さない高潔な人物。グーテル曰く、見た目きつねだそうだ。内務大臣。



 デーツマン2世


 父親の跡を継いで、内務大臣になるが、野望を燃やし、侍従長に。しかし、ヴェーラフツ3世にやる気が無く、舵取りに苦労し、ヴェーラフツ3世の死をきっかけに、野望を捨て、愛に生きる。




 パウロ大司教


 名門のフォルト宮中伯家の出身だが。ドロドロした世俗を嫌い聖界に、だが、そこもドロドロしている中で、グーテルに出会い、ボルタリア王国にやってくる。そして、内務大臣となり、グーテルの治世を支える。



 フランベルク辺境伯リチャード

 1235年〜1298年 享年63歳 マインハウス系


 カール2世の盟友。カリスマもあり、性格も体格もスマート。盟友カール2世の敗死を見届け、これからの生き残りの術を探る中で、グーテル殿下とトンダル殿下に興味を持つ。





 ヴィルヘルマ・タイラー

 1246年生まれ 57歳 ダリア系


 元はただの猟師だったが、デスラー侯爵の無理強いに、息子のりんごを射落としつつ、デスラー侯爵を暗殺するという神技によって、反乱軍の首魁に祭り上げられる。しかし、意外な才能を発揮し、反乱軍を勝利に導く。




 オーソンさん


 カッツェシュテルンの常連客にて、民主同盟タイラーの密偵を勤めていた。今は、ボルタリア王国にて、グーテルの密偵を勤める。会う場所によっていくつもの顔を使い分ける。



 ミューツルさん


 呑処カッツェシュテルンの常連客。大工さん。うるさいが、愉快な人。





 人種



 マインラント系


 肌は白く、金髪でブルーアイ。目鼻立ちははっきりしているが、彫りは深くない。元々マインハウス神聖国に古代から居住していたが、ガルハリア系に追いやられ、さらに混血も進み。今は少数派。




 ガルハリア系


 肌は白く、金髪でブルーアイ。骨格がしっかりして、彫りも深い。体格も良い。東の地から移住してきて、今はマインハウスの支配者に。




 スラヴェリア系


 肌はさらに白く、髪は薄い亜麻色で、グレーアイ。目鼻立ちはっきりしているが、彫りは深くない。ボルタリアなど、東ヨーロッパに多く居住する。




 ダリア系


 肌は白よりは、やや浅黒い。茶色の髪でブラウンアイ。比較的目鼻立ちはっきりしており、彫りが深い。ダリア地方に多い。




 ランド系


 肌は白め、茶色の髪にブラウンアイや、グレーアイ。比較的目鼻立ちはっきりしているが、彫りは深くない。ランド王国に多い。

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