第27話
「これが、サクラ実?かな」
丸っこい苺のような見た目で、図鑑に書かれていた通り
確かにいい匂いを放っていた。
フルーティーなフレーバーティーのような匂いだ。
この匂いが嫌いな人に私はあまり会ったことがない、
万人受けの香り。
「って、もう夜が明けちゃう」
まだあまり太陽は上っていないが、
余裕を持った方がいいだろう。
「スズ草は、、」
庭を見渡したが、スズ草らしきものは見当たらない。
「とにかく、早くいかないと」
サクラ実だけで効果があるか分からないが、やってみる
しかない。
私はこの時初めて盗みを犯した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます