第8話 愛しても愛しても
愛しても愛しても
彼には届かない
大好きなのに
好きと口にしても
彼に届くわけでもない
いっそ伝えたら楽になれるのかな
そんな勢いで告白した
答えはNO
わかってたはずだった
彼には好きな人がいた
もちろん、私ではない
分かりきっていたはずだったのに
どうしようもなく、涙は頬を伝っていく
もう、終わりかな
いいや、まだ終わってない
振り向いてもらうために
まっててね
未来のダーリン
私は言った通り、彼を自分の物にした
彼は私を愛するようになった
どうしてかって......
先輩が好きであろう女を排除したから
否、物理的な排除ではない
先輩の恋愛対象から排除しただけ
彼女に濡れ衣を着せ、評判を落とした
先輩は最初は濡れ衣と疑っていたものの、証拠が見つかっていくたびにだんだん信用しなくなり、最終的には離れてくれと自分から彼女に願っていた
私はそんな彼女をずっと励まし続けた。
そして最初から用意してあった彼女が犯人ではないという証拠を教師に叩きつけ、彼女の疑いはなくなった。
そして私は計画的にヒーローになった
そんな私に先輩は引かれて告白してくれた
もちろんOK
それから私と先輩は今でも仲良く暮らしている
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