第6話 浮気※

5月16日


私を愛してくれてるなら

他の女を見ないでね

これは付き合う上での約束だよ

もし他の女に目移りしたら......

私、絶対に許さないから


7月18日


どうして私以外の人を見ちゃうのかな?

私に魅力が無いから?

可愛くないから?

でも......たとえどんな理由があろうと、浮気は許さない。


8月2日


今日は彼氏と話をした。

どうして私以外の女を見るのって

そしたら彼氏は言った

何言ってんだ。お前しか見てないよ

優しい声

温かい

嬉しかったけど......

どこか、違和感がある


9月20日


いよいよ見てしまった

彼氏の浮気現場

手をつないでいた

キスまでしていた

許せない

私は彼に連絡を入れ、後日会うことを決めた


9月23日


彼とまた話した

私は3日前の浮気の写真を見せた

彼は青ざめ、必死に言い訳をしている

でも私は笑った

彼を愛しているから

彼は私の笑顔に恐怖を覚えたようだ

彼は意識を失った

私の顔に怯えたからじゃない

私が睡眠薬をいれたから

さて、どうやって運ぼうか


9月24日


やっと彼が起きてくれた

彼は今、椅子に縛り付けられて動けない

昨日より真っ青になって何か叫んでいるが私は聞こえないふりをした

彼が私以外に目がいかないようにする方法がやっとわかった

目玉をえぐり取ればいい

私は包丁を持ってかれの居る部屋に向かった

彼の叫び声が部屋中に響き渡る

返り血が私の白いワンピースに付着した

叫び続ける彼の耳元で私は囁いた


最初に言ったよね

他の女に目移りしたら......


ユルサナイって


だから、これは全部あなたが悪いの

貴方自身が招いたこと

私は貴方のためなら犯罪だって犯すから



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