第3話 私だけの物
別れよう___
好きですって言ってくれたよね
あなたが。
覚えてるよ。
9月29日。
君が私に告白してくれた日。
付き合おうって言ってくれて、一緒に帰ろうって言ってくれて。
大好きだったんだよ。
貴方のこと、誰よりも愛してた。
それなのにどうして私から逃げるの?
嫌だ
嫌だよ
嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
なんで私から離れるの?
ずっと一緒って言ったじゃん
嘘ついたの?
ひどいよ
嘘つき
だからだよ
これは全部、ぜーんぶ君が悪いんだからね
そう言って私は冷たくなってしまった彼の頬に触れる
重く閉ざされた瞼はもう二度と開くことはない
これで私だけの物___
そう言った私の目は狂気に満ちている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます