第8話 異世界の食事?
「何か食べたいものはあるかな?」
ウリアさんが聞いてきた。異世界でどんな飯があるかは楽しみである。
「そうですね、まだこの世界の食べ物を知らないので、オススメか名物料理ですね。慣れる必要がありますし。」
「じゃあ日替わり定食だね。今日のオススメになるし。今日の日替わりは……しょうが焼き定食だね。」
「定食あるのかよ!しかもしょうが焼きかよ!日本食だし食べなれてるよ!しかも昨日の晩飯しょうが焼きだったよ!!」
思わず連続ツッコミを入れてしまった。関西人のサガだ!
「あーそういえば、過去に異世界から来た人間いるって言ってたなぁ。それが日本人で日本食を伝えたってことか。――――なら食事はあんまり心配しなくてもいいな。」
「ああ、ヤマト君の出身世界の料理だったのか。なら大丈夫だね。」
ウリアさんの台詞はスルーして、少し思案してみる。
「しかし、普通にしょうが焼きが出てくるとは、流通とか考えると近くに養豚場でもあるのか?」
「ヨートンジョー?なにそれ?」
「ああ豚の養殖をしていなに、知らないというか無いのか?」
「ああ、聞いたこともない。」
「……じゃあ何の肉を使ってるんだよ。」
「オーク肉だが。」
「――――オークって豚っぽい2足歩行のヤツか?」
「いや、猪っぽいな。」
「やっぱり知ってるオークじゃねえか。」
「なんだ、オークもそっちの世界にいるのか。」
「いねえよ。そもそも生態系が全く違うわ。剣や魔法でモンスター退治しなければ村が維持できないような世界じゃない。それに魔法もない。」
まあ、魔法みたいな科学文明ではあるけど。
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