『ねこママの優愁』

やましん(テンパー)

『ねこママの憂鬱』

  

  『これは、フィクションです』




 ねこママは、ひとり、想いに浸っている。


 『あ〰️〰️あ😸。だ〰️れも、来ない。冬場は、たしかに、動かない連中が多いから、お客様はあまりこないけど、いま来るのは、はとさぶろとカージンゴだけにゃんか。


 ごき軍団と、ネズミ軍団は冬季休養中。


 わんは、最近は、のらが捕まってしまって、あまりいない。


 のらにゃんこは、静かに身を隠すにゃん。


 それに、だいたい、オーナーがさっぱり来にゃい。


 やましんさん、無責任なんだから。


 オーナーは、毎日のぞいては、きちんと品揃えしてほしいのに、最近は冷蔵庫もからっぽ。


 カップ麺で、細工してるけどにゃん。


 ま、やたら、強化炭酸水ばかりだしな。


 あ〰️あ。やましんさん、ころなが怖くて、外に出ないんにゃだん。


 うっとおし。


 ゆううつ。


 休業しようか。でも、うちは、補助金の対象外なんにゃんこ。は〰️〰️〰️〰️😸』


 なげく、ねこママであった。




 すると、なんと、あの、あの扉が、ぎり、と、開いたのだ。


 未来に通じる扉が。


 こちらも、まったく、長く音沙汰なかったが。


 ぎぎぎ〰️〰️〰️〰️。


 長く開け閉めしなかったからか、蝶番が錆びたらしい。


 開けるのに、手こずった。


 そうして、ようやく、影が現れた。


 『あにゃ!』


 勘が鋭い、ママは、とっさに、危険を感じた。


 案の定、現れたのは、傷だらけ、もう。ぎたぎたの、未来のごき教授と、弟子であった。


 見るも無残。


 弟子が、やっとこさで、教授を支えているものの、本人もかなり、傷ついている。


 あきらかに、負け戦である。


 『うにゃあ。せんせ、どしたにゃ。』


 『くる。やつらが、くる。はやく、閉めろ。』


 教授が言った。


 『ごき。』


 弟子が、必死にドアを閉めようとするが、なにかに引っ掛かったのか、うまく、閉じない。


 すると、かなたから、高い声がした。


 『このあたりに、消えたぞお。化けごきども。探せぇ。』


 『あんたたち、早く入ってにゃ、カウンターの裏に隠し部屋がある。』


 『すまん。ごき。ママ。』



 間一髪。


 時空間の扉に現れたのは、なんと、3人の、『人間』だったのである。


 『な、なんだあ。ここはあ。』  


 人間と言っても、なんだか、ちょっと変よ。


 SF『スター・トレイン』に出てくる、ベタドイゾみたいな、美形の男子ふたりと、女子ひとりである。


 『ふん。さあて、ここは、なにかなあ。』


 びしり、と、鞭を床に伐ち付けながら、女子が言うと、のこりふたりは、一歩下がってにやっとした。


 ふたりのほうが、部下なのだろう。



 『いらっしゃいませ。ようこそ、我が家に。』



 また、タイミング悪く、そこに、ひふらふらのやましんが現れた。



 『我が家? あんた、にゃんだね。アンドロイドかい? 見たろう? ごき人類を。どこに、隠した?』


 『ご、ごき、人類。』


 『そうさ。しらんとは、言わせん。びしっ!

ごきと人類をまぜたやつさ。我々が現れるまで、地球を支配していた。いまは、再び、人類が支配する時はきたがね。………おやあ。あわわ。………こ、こなたは、真人類さまではないかあ。ははあ〰️❗ ついに、現れましたか。救世主さま。こら、きさまら、あたま、たかい! ほれ、ひざまづけ。』 


 3人は、やましんのまえに、平服したのである。


 あっけにとられる、やましん。



 『ありまあ。にゃん。また、ややこしい連中がでたぞう。あ、とびら、閉めたかにゃ。』


 『かあー!』


 時間の扉は、カージンゴにより、閉められた。


 秘密を知ってる、ごき教授と、ママ、やましん以外は、開けられない。



 さあて、どうする。



 やましん!


 


     ・・・・・・・・・・・


 

   作者、体調不調により、おわり。🔚


 

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『ねこママの優愁』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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