第8話 グラッド王国
とりあえず、マシュー君の相棒を務めることになった俺は村の宿屋に滞在することになった。宿賃はハンターギルドから給料の前借り。この世界のハンターギルドは成果報酬制ではなく1ヵ月ごとの給料制なのだ。
マシュー君からざっと聞いたこの世界の概要を説明すると、キルギス村はグラッド王国という国の領地にあるとのこと。
グラッド王国の貨幣は木銭10枚で銅貨1枚、銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で金貨1枚相当とのこと。
宿賃が1泊で銀貨2枚、俺の見習いハンターの給料が1ヶ月で金貨15枚と考えると、俺が派遣社員で貰っていた手取りとそんなに変わらないのかもしれない。物価はこちらの方が安そうだが。お金はあるにこしたことはないから貯めよう。
ハンターギルドにはやはりランクがあり下からEランク、Dランク、Cランク、Bランク、Aランク、Sランクらしい。俺はもちろんEランクからのスタート。見習いハンターだ。
マシュー君はなんとBランクでキルギス村の現役ハンターの中では一番強いらしい。やはりできる子だったのだマシュー君は。君に最初に見つけてもらえて俺は嬉しいよ、優しいし。
宗教について、グラッド王国の首都メルカッドでは天空神信仰が盛んらしい。しかしキルギス村とか他の農村には波及しておらずその土地土地で精霊信仰などがあるらしい。
最後に魔法について。魔法は存在するには存在するが習得するためにはとても難しい各属性の魔法論というのを暗記しないと駄目らしい。またそれを暗記した上で魔力適正がないと使えないので魔法使いはエリート中のエリート。もちろんキルギス村にはいないとのこと。魔法以外にも神や精霊の加護があるらしいがマシュー君は詳しく分からないらしい。
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