閑話 もふもふ1号の記憶

私にはもう家族がいないの……。


ある日いきなり攻撃されてみんな死んじゃったの。


私は食料を取りに行っていたから無事だったの。


私は透明になれるの。


透明になって原因を探したら人間が秘境の森と呼ばれる森を開拓しようとしてたの。


私には魂の色を見る力もあるみたいなの。


その人達の魂の色は真っ黒だったの。


見ているだけで気分が悪くなったの。


許せないの。


私はその人間達に攻撃したの。


家族の恨みをこめて。



あの日から100年くらいたったの。


秘境の森では様々な種族の魔物達と仲良くなったの。


1人でもなんとか生きていけたの。


みんな心配してくれて嬉しかったの。


そんなある日でっかいお家を見つけたの。


お家の2階の窓から子供が悲壮な表情を浮かべて外を見ていたの。


透明になって近づくと見たことのない魂の色だったの。


とても興味が湧いたの。


私はこっそり近づいて声をかけたの。


「キュキュー」(こんにちわー)

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