今更ながら転生しました〜クエストクリアでスキルをもらってチートになろう〜

しょーちゃん

第1章 転生と幼少期

第1話 転生することになりました

ここはどこだろう……。


見渡す限り真っ白な空間で室田裕樹はぼーーーーっとしていた。

何故、ここに俺がいるのかまったくわからない。

記憶は残っているが、ここに来た経緯だけが思い出せない。

5分くらい悩んでいたら、白い空間が、突然光輝いた。

するといきなり目の前に顔がしわくちゃなおじいさんが現れた。


「だ、だれですか」


びっくりした。いきなりしわくちゃお爺さんが目の前に現れるとかどんなホラーだよ。


「そう警戒するでない。わしは神じゃ」


おいおい、このおじいさん大丈夫か?自分の事神とか言ってるよ。ボケおじいさんの相手するの大変なんだよなー。


「誰がボケおじいさんじゃ。わしは君のいた地球とは別の世界の創造神じゃ」


あれ?今俺喋ったか?超能力か?怖い!

これは新手の詐欺手段か!なら騙されつつも乗ってみるのも一興か。


「これ!いい加減にせんか!わし相手に詐欺師呼ばわりとはいい度胸じゃ」


「す、すみません。つい非現実的すぎて頭がおかしくなっちゃいました」


どうやら本当の神様のようだ。

心を読めるとかずるい。


「まあよい。お主は元々頭がよくないし気にする必要はないじゃろ」


えぇ……。この人初対面の人に容赦なく悪口いうじゃん。こういうのを老害って言うんだろうなー。


「それでじゃ、お主は死んでしもうたからわしの世界で転生してもらうぞ。いわゆるテンプレじゃ」


え!いきなり!?てか、俺死んだの?

あまり良い人生だったとは思えないけど、まあチート無双ハーレムはテンプレで男の夢だしやりたいと思っていた事もある。

しかし、いざ自分にやってみろって言われたら面倒という気持ちの方が勝つんだよな……。


「しかし、いきなりチートを与えても目立ってしまってお主も大変になるじゃろ?だからわしなりに色々考えてみたんじゃ」


おお!気の利くかっこいい創造神様だ!


「都合のいい男じゃの。まあ見てみろ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《基本クエスト》

★転生しよう―言語理解:1

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いきなり目の前にウィンドウが現れた。


「地球のゲームを参考にお主に特別にクエストという形でスキルを授ける事とするぞ」


どうやら、転生後、神様からクエストが届くらしい。そのクエストをクリアするとスキルが手に入るそうだ。

普通は適正がないと取れないスキルも俺なら取れるらしい。


「つまり、転生してからクエスト達成しまくるとチート無双できるようになるってことですか!?」


「まあそういう事じゃ。しかし、与えるスキルはすべてレベル1じゃ。使わんと伸びないしチートはできないぞ」


おお!これならいきなり目をつけられることもないし、安心して異世界生活ができる!


「じゃろ?そしてお主に特に使命もなにもない。人族、魔族との争いもない。好きに生きるといい」


勇者として崇められる事もないってことか!

なら安心かな。


「魔族がいるって事は魔王とかっているんですか?」


魔王。響きがかっこいい。


「魔王はこの世界ができた当初は存在したが、今は本当の魔王はいない。自称魔王ならいるがの」


自称って。その人厨二病かな?かっこいいもんね魔王って。わかるよ。


「それでの。亜人種と言われる者たちがちょっと差別されつつある。お主はそやつらに手を貸して欲しい。いずれ、クエストが発生すると思うから、なるべくで良いので受けて欲しいのじゃ」


亜人種ってエルフとかドワーフとか?よくある話だよな。人族が1番上とか謎の思考。

でも物語のエルフってめちゃくちゃ美人だよね?そんな人達を差別するなんて許せない!

しかし、俺にそんな事ができるのか?

転移じゃなくて転生だろ?

転生って事は、赤ん坊からのスタートだよな?


「助けるにしてもある程度地位がないと難しいですよね?」


「そうじゃ、だが王族にしてしまうとお主も動けなくなるじゃろうし、公爵家の長男にしといてあげるぞ」


公爵家というと王族の次に偉いくらいか。


「長男ですか?普通3男とかにして、家督継げないから冒険者になるって流れがテンプレだと思うんですけど……」


「その条件に当てはまる公爵家はおらぬ。残念だが長男として上手く立ち回ってくれ」


でも、考えようによってはアリかもしれないな。いずれハーレム築いて、領地貰ってうふふ……。


「妄想もいいがそろそろ準備はいいかの?」


「あ、はい。すみません。最後に創造神様のお名前をお聞かせください」


「最後にいきなり丁寧になりおって。わしは創造神ベルファストじゃ。じゃあ転生させるぞ。まあ会おう」


ベルファスト様か。口の悪いお爺さんだったけどまあ良くしてくれたし良い神様なんだろう。


「ベル爺ありがとう!」


悪口のお返しとして爺呼びしてやったわ!

あはは!何かベル爺が言ってたけど俺には聞こえなかった。


そうして意識は途切れていった。


あ!!!なんで死んだか聞き忘れた!

はぁ……。でも死因なんてもうどうでもいいかもしれない。

何故なら男の夢であるチート無双ハーレム生活が俺を待っているから!



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