第187話
(勉学は日々の積み重ね、付け焼刃なんて邪道だが……)
仲間内で一人だけ、代数学の
グラシア王の
ただ、それにかまけると自身の
既に銅塊を
「さてと、手早く終わらせて飯でも喰おう」
「そこは
“手間を取らせた分の謝礼だ” と
実際、その片鱗に触れてしまえば、彼女達の気持ちも理解できなくは無い。
(まぁ、血筋や立場の
まだ中等科に通う少女らも含めて、腹違いの兄と同じく高い人気を誇るレオニスに納得しつつ、王都地下へ広げた魔力波の定位反射で上水道を探り、そっと透明なビーカーに手を
極限まで
「…… 貴重な空間系魔法の無駄
「
寒さが厳しい真冬、
あざと可愛いウルリカが褒められたい打算少々と主への気
少し遠い目でレオニスに
それを
「先日も錬金科の奴が硫酸銅を精製しているのを見たが、課題なのか?」
「あぁ、重金属系で毒性があるし、勝手に触るなよ」
皮膚に付着した場合は
すぐさま “知っている” と返されたので、銅自体は “人体に必須の栄養素だがな” と言い添えれば、存じてなかったらしく一瞬だけ公子の表情が固まった。
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