第165話
正午過ぎ、明け方に交代で眠った冒険者らが起きるのを待ち、野営の後始末と荷物を任せる一方で、本日の段取りなど伝えた俺達は
そこより奥へ向かうには相応の技量が必要なため、途中の魔物は生体素材やマナ結晶体を目当てに狩られており、難なく辿り着いた先でリィナが片眉を
「うん、想像より広くて深そう」
「どうやって討伐対象を見つけますか?」
「一応の考えはある、喰い意地が張っていると聞いたからな」
その鉱石が絶妙な入射角と回転によって何度も飛び跳ね、没する音も聞こえない遠方へ落ちたのを見届けて、颯爽と
「ん~、意味わかんないんだけど、ダーリン?」
「まぁ、果報は寝て待とう」
「ジェオ君がそう言うなら……」
微妙に
その前方、逃げ出すように小柄な人型の発光体が岸辺へ飛び上がり、きょろきょろと
「い~あぁ~~ッ!!」
怒りを叫びに
湿地帯に踏み入り、移動速度の落ちた偽竜に追われる
「
「すまん、言葉の意味が分からない」
何やら
「…… 結構、人使いが荒いよね」
「それはリィナの性格も影響しているかと」
小さく呟いた
確かに高価な物を与えたら、すぐに機嫌を直してくれるため、日頃の扱いが粗雑になっている可能性も否定できないと
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