第113話
なお、想定外の遭遇に手を取られた結果、食材など扱う市場の者達も店仕舞いを終える時間帯になってしまい、修道院仕込みのクリームシチューをフィアに振る舞ってもらう話が流れ、目端に留まった小さな食堂へ吸い込まれる。
そこで腹
「さっき、公子の御一行にしてた助言、大丈夫なの?」
「あぁ、昏睡事件が
多分、聖マリア教会の大司教殿も同様だと、簡潔に言い添えて司祭の娘を
「ふふっ、流石です、分かっていますね。我々、地母神派の本懐は救いの手を差し伸べることであって、賞賛や喝采を求めることではありません」
「でも、それを徹底し過ぎると寄進が減って、私達の育った女子修道院も潰れるわね。綺麗ごとだけで喰っていけないの、あんたも知ってるじゃない」
幼少の
ただし、目元は笑っておらず、何らかの理不尽な想いを
「えぇ、覚えていますよ、
「ごめん、普通に忘れてたわ」
「…… 奔放だな、今も昔も」
溜息交じりに
「明日以降の話ですけど、私達も
「いや、それは第一王子らと教皇派の連中に任せる」
これ単体で成せる儀式とは言えず、幾つか水属性の鉱石も使う羽目になるが、余裕ぶってあくどい表情など作ると、心配そうに柳眉を
「
「
その先に続くのは浸食領域の第一及び第二層であり、大昔に安全を確保して造られた上下水道が各所に張り巡らされ、王都に暮らす約十万人の生活を支えていた。
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よくファンタジーでの時代背景に使われる中世の都市人口を鑑みるに、長らくの間に於いて最大規模を誇るロンドン、パリが20~40万ほどだったと記憶しています。
各国の首都あたりの人口は10万人前後が妥当かと思う次第です。
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表紙ページ( https://kakuyomu.jp/works/16816927860966363161 )
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