第68話
なお、首尾よくことが運んだのは良いものの、馬鹿騒ぎを通じて身近になった荒くれ者達と飲み過ぎてしまい、天幕に引き返して以降の記憶がないまま朝を迎える。
近隣諸国で成人扱いされる満15歳を越えてからの日も浅く、余り身体が慣れていないにも
(うぐっ、気持ち悪い)
まだ覚醒し切れない寝起きの頭を軽く振った
「ん… うぅ」
小さく漏れた
瞬時に賢者の時間が訪れて、至極満悦そうな彼女の寝顔や引き締まった肢体を眺める
初めてリィナと肌を合わせた時のような心持ちとなり、生物学的な雄の本能には逆らえない事実を突きつけられて、そこはかとなく気分が沈んだ。
(…… 欲望に流され易いのか、俺は?)
輪廻転生に
若干の冷静さを取り戻しつつ、この現状を
「これは…
「…っ、じゃあさ、する? 」
もぞもぞと不意討ち気味に
どうやら寝ぼけていただけのようで、ずれ落ちたブラの肩
その一方で自身は寝床より抜けてアンダーウェアの上に衣服を着込み、いつもの変則的な部分鎧や外套までは付けないものの、剣帯の接続金具に得物を吊るして
「取り敢えず、喉でも
それらを均等に混ぜて衛生的な麻布で包み、球形に
続けて愛用の小鍋にて湯を沸かせ、ほどよい温度となった頃に麻珠を投じて待つこと数分、胃と肝臓に優しい元庭師おススメの香草茶ができあがった。
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