第18話
(しかし、因果なものだな… 為政者は万民の利益を
それを十分に理解している上で、民衆は自身の都合を行政側が考慮することなく、平等かつ
多少の不満は付きものとして、地方の領主家にできるのは精々がパイの数を徐々に増やし、
「経済なんて誰かの犠牲無しに
「うぐッ、また七面倒なこと、考えてるんじゃないでしょうね」
ざっくりと思考を
「川沿いより高い土地にも水を引けるよう、
「金具類はうちが用意させて貰いますけど、大半は大工仕事かと」
大鍋の麻繊維を棍棒で混ぜていた青年が端的に答えた通り、回転運動の頂点付近で
鍛冶師見習いに聞いても、適切な職人の名前が出てこないのは仕方ないと見切りを付け、聞き耳など立てていた貿易商の三男坊にも話を振る。
「えっと、多分ですが… 港で船の補修をしている大工達であれば、引き受けてくれると思いますよ。上手く製作できる保証はありませんけど」
「技巧を知る者が必要だな、もう少し考えを煮
そう結論付けて一時的に思索を打ち切り、このまま製紙作業に従事する三人への指示や、
なお、屋敷への道すがら、
人力で軸棒を回転させると水が
他方、
どのように水路を通すかも含めて綿密な経路設計が必要だなと、余計なことに気を取られていたせいか、午後の鍛錬にいまいち集中できず……
途中で我が師サイアスの機嫌を大きく
「うぐっ、ツキが無い、泣きっ面に蜂か」
「すみません、ジェオ様」
申し訳なさそうに頭を下げた若いメイドの説明では傷薬の在庫が無いらしい。
夕飯前の忙しい時期に人手を
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