アクセル全開で友人2人を失った話(ノーマル)
懺悔というか、もうブロックされているのでここで。
友達って何なんでしょう。人付き合いの少ない自分ははき違えていたのかもしれません。とにかく一人は「しんどい」と言い、もう一人はいつの間にか消えていました。
最初はなんで? と思いましたが前者がヒントを残してくれたのでそれで原因を探ることができました。そして自分がとんでもないことをやっていたことに気づいたのです。
かつて悩みを誰にも言わず一抱えにしていた私は、それはそれは苦しい思いをしていましたから、大学入学を期に心機一転方針を180°転換し、大変なことが起きれば新たにできた信頼できる人間に次々と相談をしました。彼らはその度に聞いてくれ、アドバイスもくれました。これにより、私はそれまで悩みがあれば一人で苦しむだけの状況から脱することができました。
ただ、あまりにも量が多すぎた。いつしか精神的ダメージの大きい出来事が起これば、即相談するようになっていました。彼らにも悩みやストレスがあるのに、そこに定期的に自分の悩みやストレスを供給するという状態になりました。自分は余裕が無いあまり、そのことが重大な問題であることに気づいていませんでした。量だけでなく、悩みの質も重大で、相手にちゃんと伝えねばという気持ちから起こったことも感情も何もかも詳細に書きすぎました。さらけだしすぎました。相手は私の内面に潜む魔物を見てしまったのかもしれません。私にはそれが何かわかりませんが。
悪口ばかり言っている人が嫌われるように、私は定期的に深刻な悩みや過剰な不安ばかり言う人間として認識され、距離を置かれることになったのです。もう2人は帰ってこないでしょう。傍に置いておくには危険ですから。
こうしてまた一人になりました。自分が無自覚に人を遠ざけてしまう部分を持っているという前例ができてしまったことで少しパニックになりました。自分のやってきたことの何が正解で何が間違いなのか。自分は普通の人付き合いができないのだろうかと――。ネットでいろいろと検索しました。――「友人を失う人 特徴」
そうやっているうちに一つの自分の特徴が浮かび上がってきたのです。
自分は加減がわからない。自分はやりすぎてしまう。自分は極端思考である。つまり自分はブレーキの効かない車をアクセル全開で操作しようとするような言動を繰り返す人間なのではないかと思うのです。
今まで全く相談しなければ、今度は全て相談する。何かがダメだとわかれば何もかもダメなんじゃないかと思う。夏休みなのに到底こなせない過密スケジュールを立てて休みが無いと憤慨して無気力になる……。
今まで起こったこともこのアクセル全開極端思考で説明できるものは多いのです。
友人2人を失いました。とんでもなくつらいことです。でも大事なことに気づきました。そうだとしたら罪と罰は結構つり合っているのかもしれません。今回のことを期に、不幸が起こってもできるだけ自分で処理してみる(今回もそうでした)、どうしても解決できないものは余裕のある人に相談する、絶対に休む時間帯を作るなどやりすぎてしまわないように意識すること、オンボロマイカーを修理するためカウンセリングを受けることを決めました。
焼け跡からの再出発です。幸い、周りには仲良くしてくれる人は残っています。その人たちとの距離感を適切に保ちながら少しずつ関係を育んでいけたらと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます