第6話 魔法の授業(笑)(いかちゃん視点)

やっぱりこの授業は遊びなんだよねえ。

だって、魔法を使って相手を落とすなんて遊びだし。

よく近所の子供がやってるやつじゃん。


「しろたん、一緒のチームになると思う?」

「思う」


即答だった。

さすがしろたん。

でもまあ、どうせ一緒のチームになるんだろうね。


「あ、一緒のチームだったよ」

「ほんとだ。でも一緒じゃなかったら試合って終わらなかったと思うけど」


しろたんはたまに口が悪くなったりするよ。

毒舌になるよ。

まあ、私はいつも毒舌と言われるけど……。解せない。


「あ、始まる?」

「はじまるっぽいよ」


先生のスタートの合図でみんなが一斉に動き出す。

これはチーム戦だけど、私としろたんはチーム戦関係なしに敵を落としていく。

だって他の人弱すぎるし。


「いかちゃん、幽奈があそこにいるよ」

「あ、本当だ。『ファイアーランサー!』」


私がそう言うと、炎の槍が幽奈に向かって飛んで行く。数百、数千の炎の槍は、幽奈だけを狙っている。

ごめんよ、幽奈。これは戦いなんだ。

この呪文?的なやつは唱えなくてもいいけど唱えないと不自然に思われるから唱えている。

めんどくさいよ。


「幽奈落ちた」

「あっけないなあ」


それは私たちが強すぎるからでもある。

幽奈は強いはずだが、私たちに落とされるのはそれほどまでに力量の差があるからだ。

まあ、力は隠さない主義なので。

まあ、遊び暇つぶしのためだったらなんだってやるけどね。


次は違う人たちとの対戦だ。

玩具おもちゃは壊れないほどいいからね。

さあ、あそぼうか。






次はしろたん視点だよ。

最近あんまりしろたんと私の区別つきにくくなってきたよね。

ごめんね。……思ってないけど。

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