漆黒の刀剣使い 〜世界最強への軌跡〜
熊の蹄
序章 始まり
プロローグ
「はぁはぁはぁ、おい!あんな奴がいるなんて聞いてないぞ!」
「知らないわよ!だから事前に情報を調べろっていったでしょ!」
その走っている後ろから真っ黒い魔物が炎を吐きながら走って近づいて来ていた
「クソ!あれを出さないと死んじまうぞ!」
「あたしにそんな事言われてもあれを出すと死んじゃうでしょあんた!」
そんな時に真っ黒い魔物が魔法を発動しようとしていた
「いや、ここはもう出すしかない!」
「やめなさい!あんた…子供も嫁だっているでしょ!」
「それでもあいつは刺し違えても殺す」
「なんでそこまでするのよ!今すぐに逃げないとあんたはもう家族に会えなくなるのよ!」
「大丈夫だ!俺の家族は俺が死んだって!強く生きていくはずだ!」
「死ぬ前提で話しちゃダメでしょ!ちゃんと!ちゃんと!ちゃんと生きて子供に会いなさい!」
だがもう既に真っ黒い魔物の魔法が発動する寸前だった
「だめだ!もう既に発動しようとしている!だめだもう使うぞ」
「やめなさぁーい!」
そう言ってからは一瞬だった
男から黒い稲妻と真っ黒い魔物の魔法がぶつかり合い、とんでもない大きな爆発音と共にそこ一帯にでかいクレーターができていた
「大丈夫!」
と言いながら駆け寄るがしかしクレーターの中には真っ黒い魔物の死骸と傷だらけの死にかけの男が一人いた
「はぁはぁはぁ、見たか!」
誇らしそうな顔で男は言った
「それよりも早く!ダンジョンから出て治療を受けなさい!」
「もう俺は無理だ、この姿で…はぁはぁ……わかるだろ」
その男の体はそこらじゅうの関節が変な方向に折れ曲がり少し動くだけであちこちから血が飛び散り今にも死にそうな状態だった
「だめ!だめよ!許さないからね私をここに置いてけぼりにするのは!」
泣きながらそう言うだが
「大丈夫だぞ、お前は俺が死んだら俺の家の武器庫に転送されるようにしてるから」
「それでもあんたは家に帰らなきゃだめ!」
「もうだめだ、もう意識が保てそうもないだから今から言うことをしっかり聞くんだぞ」
だが返事をしない、それでも男は喋り続ける
「もし俺の息子がダンジョンに行きたがったらお前が助けてやってくれ、それだけが最後の願いだ」
「ふんっ絶対にあんたみたいな弱々しい奴にしないんだから………だから安心して逝きなさい」
「わかっ…た、これで…もう安…し……んして………逝け……る…………な」
プツンっと事切れて笑顔で誇らしそうな顔で眠るように逝った
「あっあんたの息子は絶対にあんたみたいにじっじないんだがらーーー!」
その日ダンジョンに泣き声が……響き渡った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます