妹だってこれは譲れないよ!!

鳳羽鳥鶏(あげはちょうけい)

Vtuber登場

まもなく、時刻は22時、うちの勝負の時間が始まる。


今日こそは絶対に....






『みなさ~ん、こんもよ~~佐江艸モヨメだよ~今日もいっぱいの人が来てくれてうれしいな~今日も楽しく配信していくよ~』




~~~~~~


『当たれ、当たれ、当たれ!!!!私の推しの鳳風香ちゃん!!!』




『なんでぇ~いま、求めてるのは君じゃないよ~』




~~~~~~




『じゃあ、みんなまた明日ね!! ばいばい~』




ポチッポチッポチッ






「よしこれで今日の配信、おわ!!! 今日もおつ~明日もよろねぇ~」


「有紗もおつかれ~」




 今や簡単に世界と繋がれる時代になった。うちは、今はやりのVtuberってやつだ。もちろん、最初に言った勝負の時間って言うのは、ガチャのことね!


ではでは、うちの相棒を紹介しよう!!!




配信が終わって、そこで寝そべっているのが、相沢彰吾、うちのブレーンで、恩人だったりもする。




そして、この私は、中川有紗。


これは、本名、ぜっっっっっっっったい内緒にしてね☆彡


佐江艸モヨメ、こっちが一般公開してる名前だから、そこんとこよろ~




まぁ~細かい話は追々していくとしてとりあえず今から、パーティーの用意しなきゃだし!




なんのパーティーかって?






そ・れ・は








今日、やっと100万人を突破したのだ。






「しょ~ご!!!お菓子パーティー始めるよ~」


「まだ早いだろ!まだ、一人帰ってきてない人がいるだろ」




そうだった。うちには、妹がいる。


茶色がかった髪、綺麗に潤んでる可愛い目、清楚系だけど清楚ではないギャップ、おしりからすらっとのびる長い脚、まだ、控えめな胸、どんな服を着せても似合ってしまう可愛らしさ、そして、ねだるようなあざとさ。




姉ながら妹の美貌には一目置かざるええない。


それにしても、もうすぐ24時を回るというのにまだ帰ってこない、中学生の妹のことが心配になってきた。




カチャ




ドアが開く音がした。本人のことを考えていると本当に帰って来た。不思議なもので、いつも妹のことを考えている途中に帰ってくるのだ。




普通の姉なら夜中なんだから、もっと早く帰って来なさいと叱るのかもしれないが、うちは全く叱ったりはしない何故なら、、、






彼女は、百万人のファンがいるうちよりも、よっぽどすごいし頑張っているからだ。




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