ある日のこと 5
ここはクリエイティブな物書きと、それをこよなく愛する読者さんが住んでいる国『カクヨーム王国』である。
『カクヨーム王国』では、それぞれのカクヨムさんたちが、それぞれの本屋さんを持っている。その本屋さんでは、なんとその店主のカクヨムさん達が書いたお話のアトラクションに、ほぼほぼ無料で参加できるのであーる。
さてさて、本日も待ち構えているようなので、いつもの
今日も彼女は、まず自分の本屋へ立ち寄る。そして、そこに届いたお手紙に順番にお返事を書いているようだ。でもこのくだりは毎回やると、読んでる人に申し訳ないので、少々省くことにしよう。
本日はそんなにもコメントという名のお手紙が届いてなかったらしく、少し寂しい顔をした彼女は、「いでよ通知!」と声を上げ、朝からの通知を確認した。
――きゃー!こ、これは! 絶対朝忙しいだろうに!! めちゃくちゃ好きなカクヨムさんの、雪うさ子さんが、いっぱい「妄想主婦の日日是好日日記」読んでくれてるぅ!! ほんとありがとうございます! お見せするのがお恥ずかしいです!もう、あれですよ! 雪うさこさんといえば! 出会いは確か、こないだのカクヨムコン!
【おじさん探偵団と怪人影男爵 作者:雪うさこ】
https://kakuyomu.jp/works/16816700428824287216
ですよね! ちょうどあの時、女神様に応援してもらいながら、ガッチーズを書いてて、なんか初めてのことで、私もカクヨムコンに参加できると思って、「じゅうまんじ」に追いかけられながら書いていた時、たまたま出会ったこの作品! あんまりにもお上手すぎて! あぁ、これはこのまま読んだら、私、多分自分のガッチーズ自信なくなりすぎて、書けなくなるやつだ! と思って、書き終えるまで、読むの我慢していたんだよね!
おじさんたちのキャラもいいし、もちろんお話もいいし、なんといっても! うさ子さんの文章が、めちゃくちゃうまくて、脳内再生感が半端ない!もう、超大好きな作家さん!今日はこの後これ読んじゃおっかな♪ いでよ!
【人体学校 一年一組 作者:雪うさこ】
https://kakuyomu.jp/works/16816452218372574587
便利。妄想世界。一瞬で、雪うさこさんのお話の扉の前にワープである。ここは、「ポエム・童話シティ」街中はカラフルポップな本屋さんばかりだ。少し奥まで進むと、大人な詩のエリアなどもあって、そこには隠れ家Barのような本屋さんもあるらしい。が、今到着したのは、ポエムシティでもポップなエリアだ。
――おお! 裏話でお子さんと一緒に考えたって聞いてただけあって、かわいいイラストで身体の中の臓器くんたちが、わちゃわちゃ骨とかけっこしてる絵が描いてある! 絶対勉強にもなる可愛いやつだこれ! ようし! 今日はまずこれにレッツゴー!
こうして、三十分ほど、ためになる内臓のお話を可愛く、面白く、応援して妄想アトラクションを楽しんだ彼女は、全六話分のお手紙をポストに入れて、この場所を後にした。さて、次はどこへ行くのだろうかと、様子を伺っていたら、
「いでよ本棚!」
と、目の前にホログラムの本棚を出現させ、
「もっと雪うさこさんのアトラクション行きたい!」
と、声に出した。するとどうだろう、ホログラムには二十冊以上のタイトルが現れた。男女が激しくはなく調停で争う、『離婚調停って面白い』や、『雪うさこ雑録』という日常を描いたエッセイなどのタイトルもある。が、彼女は、イケメンが二人で仲良くしているタイトルをセレクトし、
――じ、実は、うさ子さんの中で、未開の地で読みたかったのは、これなんだよね。えっと、ちょっとドキドキしながら、ストックしておくか。ポチッとな。
【夜伽 作者:雪うさこ】
https://kakuyomu.jp/works/1177354055171802747
おお! ちょ、ちょっとだけ覗いてみようかな……おぉん♡うん、お子様は右回れして入ったらダメよって書いてあった。入り口に。うん。これはきっと多分そうかもね。R 15♡ いやぁ! めっちゃ楽しみ♡♡♡
こうして彼女は、今日もカクヨーム王国を満喫中である。先ほど彼女はカキカキゾーンで、いろいろ書いていたのだが、毎日連載予定のものが三作品もあることに今更気づいたようだ。
――む、むむむ?「妄想主婦の日日是好日日記」と、「カクヨーム王国での日常」と、「占いの館 〜カードからのメッセージ〜」とな。これいかに。
ピコン
――あ!大好きな風ちゃんが近況カフェに遊びに来た!えっと、どれどれ?
『ちみは、手を広げちゃったよね。イキナリ、3つの作品を毎日更新するとは』
――だよねぇ。でもどれも楽しいもん!えっと、でなになに? おお!なんかいいアドバイス書いてるわ。さすが!頭よろしおますなぁ。でもって最後がえっと、
『頑張ってね!そして、楽しんで、くれたまえ!』
――風ちゃん!!ええやつやぁ。まじで。よし!昼間の時間は自由が効くし!勝手に締め切り作って! 「連載作家ごっこ」で一人遊びをすることにしようっと。まずは、コスを決めねばな! って、スウェットにヒートテックって、なんかもうそれっぽいかも♡
こうして、彼女のカクヨーム王国での日々は、今日も平和にすぎていくのだった。本日は、テストがやっと終わった子供を連れて、近所の焼肉屋にご飯を食べにいくそうなので、この辺で。
世界中が、このカクヨーム王国のように、様々なジャンルの人たちが、それぞれの価値観を認め合い、争いのない世界になりますように。
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