ある日のこと 3
ここはクリエイティブな物書きと、それをこよなく愛する読者さんが住んでいる国『カクヨーム王国』である。
『カクヨーム王国』では、それぞれのカクヨムさんたちが、それぞれの本屋さんを持っている。その本屋さんでは、なんとその店主のカクヨムさん達が書いたお話のアトラクションに、ほぼほぼ無料で参加できるのであーる。
さてさて、本日もいつもの
今日も彼女は、まず自分の本屋へ立ち寄る。そして、そこに届いたお手紙を順番に見ているようだ。ニヤニヤしながら、そしてツッコミを入れながら、今日もサクサクとお手紙に返信作業を行っている。
――おお! カクヨーム王国での日常を切り離したら、嬉しいコメントと♡マークとお星様がいっぱい! なんて幸せ! やっぱり切り離してよかったぁ。だって、これを妄想日記でたまにって思ってたら、多分毎日カクヨーム王国での日記になっちゃいそうだもんね。それじゃぁ、日常が置き去りってなっちゃうもんね!
だいぶ自分の性格を認識できている様子だ。さて、一通りの返信作業もにやにやしながら終わり、近況カフェで楽しく友達とわちゃわちゃして、次に彼女がしたのは、読みたいけれど、なかなか読めていなかった作品のチェックだ。「いでよ!本棚!」といえば、ホログラムの本棚が現れた。手でタッチすると、今読みたいと思っている順に本のタイトルが出てくる。便利な妄想世界だ。まず彼女がタッチしたのは、今一番読み進めたいが、なかなか行くとこができないで気を揉んでいる本のようだ。
【幼馴染み(♀)がプレイするMMORPGはどうしてか異世界に影響を与えている:作者 坂森大我】 https://kakuyomu.jp/works/16816700429579542581
――この作者さん、読み合い企画できてくれて、ガッチーズ達の日常を読んでくれたことがきっかけで出会えたんだけど、どんなものをお書きなのかと、覗きに行ったら、読んだことのあんまりない「現代ファンタジーシティ」の人だったんだよね。で、あんまり読んだことないジャンルでした!ってコメントに返信して、勉強になるから、読破しようと意気込んだら、
『私のは無理であれば、そっと閉じていただいて構いません…。ごめんなさいです(。-_-。)』
なんてコメントをまたしてくださるもんだから!もう絶対読み切るぞ!と思ってるんだけど、実際一話目から読んでものすごい引き込まれちゃったんだよね!
世界観の表現力もだし、ストーリー展開も最高! そうだ、そういえば、タイトルの《MMORPG》って一体なんのことだろう? って、ネット検索して、それは、「仮想世界で、自分がアバターに変身して、オンライン上でゲームをすること」みたいなことが書いてあって、おお!そういうことなのか! って、なって、きっと、この、カクヨーム王国の発想に繋がってるんだよね!
まさに!「カクヨーム王国の日常」のインスピレーションをくれた方!
す、すぐにでも行きたいけど、片手間で読みたくないな……。うん、本日の諸々書き書き終わって、塾のお迎えも終わって、美味しい糖質ゼロビールと一緒に、じっくり読むとするか! ワクワク異世界! 超楽しみだ!アトラクションとしては最高の世界ではないかっ!
などと、だいぶ独り言を言ったのち、そっとそのタイトルを、《今日の一番に読む本》にマーク付けして、その他の本たちを手でスワイプしながら見ている。と、その時、お知らせ通知で、この「カクヨーム王国での日常」を、大好きな呑んでるお兄さんの、出っぱなしさんが応援してくれたことを知った彼女は、すぐさま、
――出っぱなしさん!ありがとう!いでよ出っぱなしさんストック!
と、声に出して、出っぱなしさんの読みたいけど、ワインが飲みたくなりすぎて、読むのを躊躇っている作品、
【神の血に溺れる:作者 出っぱなし】https://kakuyomu.jp/works/16816452221215702293
を本棚の一番上にアップさせた。なるほど。これは確かに今日はビールではなく、ワインだなと思わせるカバーだ。美味しそうにワインを飲んで、これまた旨いものを食べている、イケメン風の出っぱなしさんらしき人が見える。
――前読んで、どうしても白ワインが飲みたくなって、一本ぺろっと飲んじゃって、次の日子供が学校なのに、全く起きれなかったんだよね!でも!あぁ、飲みたい。美味しいワイン。豊潤な白ワイン。もう!もう!今から買いに行こうかな。そんでもって、飲みながら読もうかな! あぁ、でもダメだ。今日は日曜日! 明日は月曜日ではないかっ! も、妄想内だけでは止まらなくなってしまうほどのお料理描写力と、ワインの紹介。もう、これはあれだ。飲める日に先に読んで、それでもって、おすすめの安いワインを教えてもらおう! 出っぱなしさんは、たまにコメ返信で、お料理に合わせたワインを教えてくれる最高の作者さんだ。
そうだ、そんな出っぱなしさんが、ちょうど今やってる《料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテスト》ように短編を書いていた。しかも、異世界飯でかなりうまそうなやつを。あぁ、いかん、それまた旨そうなやつになってしまうではないか!体重やばしなんだから! でも、でも、すごい面白かったんだよね! いでよ!
【管理者のお仕事 グルメ編 ~冒険者ギルド食堂は今夜も大繁盛です~
作者 出っぱなし】 https://kakuyomu.jp/works/16816927860818088763
おお!さすがの異世界ファンタジーなカバーだ! 魅力的なキャラたち。もう、これはどっぷり異世界を楽しめそうな妄想アトラクションだ!まだお読みでない方は是非! なやつだ。これは本編もあるようだから、ポチッと読みたい本棚にストックしておくか。
...........
彼女のカクヨーム王国での日常は、こうして今日も過ぎていく。これを書き終わったら、まずは椅子から立ち上がり、凝り固まってしまったお尻と背中をほぐすために、リビングに寝っ転がるのだろう。そして、また戻ってきて、よろず屋話の続きを多分書くはずだ。なぜなら、大親友に、コメントで、
『えっ? マジ? じゅくせい?それは、単なる、妄想放棄? いや、書くのがめんどくさくなった?いや、この女、見捨てた?見捨てられた?作者に見捨てられた!なんて罪深い女だ!!』
なんて、ツッコミを楽しくいただいてしまったからだ。これは続きを早めに書かねばいけないやつだと、きっと彼女は思っているに違いない。だが不思議なことに、このよろず屋話は、なぜかビールを飲まないと書けないようである。もう少し、後三十分後からしか書けないようだ。なぜなら、塾に子どもを車で迎えにいかねばならぬからだ。
早く、書きごとを終了し、仲良しのカクヨムさんの本屋で妄想アトラクションを満喫したり、近況カフェへ出かけて行きたいだろうに、こればかりは仕方ないことだ。
今日もカクヨーム王国は、価値観が合わないところに、あえてペンを折たくなるような、コメントを入れる人もいない、平和な世界であった。
現実ワールドも、いいかげん情報戦やら喧嘩やらはやめて、このカクヨーム王国のように、価値観を理解しあえる、平和な世界になりますように。
さて、ではもうそろそろ、子供を迎えにいくらしいので、本日はこの辺で。
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