第369話『僕的には放置でいいかなって……』





 第三百六十九話『僕的には放置でいいかなって……』





 十一月一日、二十二時半、新たな魔人が出現した宿場町は少し微妙な空気が漂っていた……


 またやっちゃった、何となれば、女魔人が俺の性技二連発でイッてしまったからだ。残りの男四魔人も腰が砕けて膝を突いている。


 クッ、しまった……


 こんな美味しい状況になるなら『え、俺何かやっちゃいました?(キョトン』すればよったっ!!


 僕は馬鹿だっ、呆然とする観客に向かって『俺のフェチモンが薄かったか(ションボリ』も出来たじゃないかーっ!!


 僕のアホーッ、マヌケの包茎野郎……包茎ではないけど糞野郎っ!!


 何て勿体無い事を……っ!!

 観客を退避させるタイミングまでズレてる……っ!!


 ……もう、役者引退だな、フフッ……



「お父様? 小芝居はもう宜しくって?」

「うん、終わった、面白かった、えへへ」


「まぁ可愛らしいっ、食べてしまいたいですわっ!!」


「おいおいせよ、深夜の間食はお肌に悪いぜ(キリッ」


「ッッ!!(父親がカッコEを通り越してカッコFになっていますわっ!!」



 頬を染めてクネクネするコマン子、イイねっ!!


 悩める全裸小学生を演じていたら、ダンジョンの管理業務を一時的に終えたコマン子が転移して来た。


 早速、俺の膝に座りたいようだが……絶頂から復活してすぐ狸寝入りを開始したタローマティが微妙に腰を上下させて離れようとしない、まったく、困ったエンジェル(極悪)だぜっ!!



「困ったなぁ~、あの魔人達を僕のタロちゃんがシバキ上げる光景を見たいのに、セクシーに眠るタロちゃんが起きないお~、可愛いから起こせないお~、困ったなぁ~」


「ッッ!! ふぁ、ふあぁ~、よく寝ました、お早う御座います私の愛しいマスター、あ、あんな所に魔人がーっ、ちょっとシバいて来ますね、よっこいしょ」


「がんばえー、タロちゃんがんばえー」

「タロさん頑張って下さいまし~……では、おひざ拝借はいしゃく



 コマン子は俺に背を向けてピョンとジャンプ。黒いフレアスカートをフワリと浮かせながら降下を開始。


 ゴリラ用大ソファーの上で胡坐あぐらをかく僕チンの上へ華麗にドッキング、イラちをあらわにした如意棒はコマン子の愛情に包ま――



 ヌプププ……



 ッッ!!

 ンッホォォーッ!!



「あらやだイケナイっ、穴を間違えましたわっ、テヘ」


「おぅふ……」



 ど、道理でキツいわけだぜ……っ!!

 天然セクシャルは祖母のオマン譲りだな、あなどれん……



『天然……?』



 オマン一族の女子は例外無く天然、いいね?

 そんな事よりお前は一号の見舞いに行け鬼嫁……



『テヘッ』



 テヘじゃないが?

 今度『俺会議』で性技規制法案通すから、ヨロシクゥ。



『そんなっ、ヒドイ……』



 酷いのはお前なんだよなぁ……



『貴方はそんなに母のアートマンが嫌いなのですかっ!!』



 ッッ!! ちょ、ちょっと待って、何言ってんの?


 大丈夫? 頭の病院行く?



『アートマンに会いたくないから性技規制と言う名の親離れ宣言を出したのでしょうっ、アートマンが可哀そうっ!!』



 うおおおおい、もしもーし?

 頭に何かいてる?


 性技規制はお宅の暴走抑止ですが?

 お母ちゃんには毎日会いたいですが?


 むしろ一号とママンは夫婦と言っても過言ではないのですが?



『え、そうなんんですか?』


『『……知らなんだ』』

『『……何ぞ目映まばゆき動悸を覚ゆ』』



 ゲッ、お、お母ちゃん……


 古語で『まばゆい』は恥ずかしいと言う意味を持ち合わせます、面映おもはゆゆいと同じ意味です、この場合は『顔を見せられんわ~』的な恥じらいです……照れてるんですね……


 不可触神を照れさせた一号はさすがだぜっ(目を背けながら


 あ、あとの事はヴェーダに任せるっ(鋼の意思



『分かりました。う~ん、やはりラージャの中に居ないと思考が読めませんね、今回は小っちゃいラージャの思いを知れて良かったです、私はてっきりアートマンの事を嫌いだと……』



 アッハッハ、無い無い、我々がヴェーダと言う名の宝石を嫌いになれない事と同じように、母を嫌いになる事など無い(キリッ



『ッッ!! あらあらまぁまぁ、大げさ、大げさですねぇ、まったく、まったくもう、ラージャは私の事を好きすぎて愛情の示し方に加減がかなくなったのでは? はぁぁ、困りました、お説教です、一億と二千年経っても愛してるお説教します、今はアートマンが付き添っていますが……まぁたまには二人で一緒にお説教するのもいいでしょう、アートマンに正妻の威厳を見せなくては。では御免遊ばせ――ダ~リ~ン、来ちゃった』



 あ、気絶から立ち直ったばかりの一号が瞬時に気絶をっ!!


 頑張れ一号……


 僕は一号との感覚共有を全遮断した。


 僕は僕でヤる事があるんだっ!!

 頑張るモンニッ!!



「ハァハァ、ンァッ、深い、深いですわお父様っ、あっ、お父様の性宇宙セクモとフェチモンを大量に浴びてアヘ顔ダブルピース状態の女魔人がアエーシュマさんに持ち上げられて、その黒く太い御立派で下から貫かれ……えぇぇっ!! さささ先っぽがっ、く、口から出ましたわっ、アエーシュマさんの御立派が女魔人の口から飛び出て来ましたわっ……どうなっていますの……ンアァッ、お父様っ、深いぃぃっ!!」



 ん?


 あぁホントだ、女魔人がエライ事になっとるなぁ、あれじゃアエーシュマのオナホ、性処理道具だ……



「だがしかし、あれはアエーシュマの気遣いだな」


「ど、どう言う事ですの? あ、お父様ちょっとお待ちになって、お待ちになっンゴォォォ」


「コマン子よ、立派なレディは答えを急がない……(キリッ」


「ッッ!! ステキに激しいっ、ゴールデンボールをビタンビタンと叩きつけながらまた深くキター!!」


「生き急ぐな……俺にとってお前は永遠に『ビーマイベイビー』……だ(キリッ」


「ッッ!!(意味は解りませんが父親が底知れぬダンディズムを娘にぶつけて来ましたわっ、これが本当のタマ突き事故ですのねっ!!」



 まったく、おてんば娘の教育は疲れるぜ(キリッ


 うむ、そろそろアエーシュマの気遣いについて教える時間だ……


 メンドクセェ……






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