第368話『か、彼は俺に似て自由なんだ』





 第三百六十八話『か、彼は俺に似て自由なんだ』





 十一月一日、二十二時半、宿場町の建物を全て地下に沈め、邪魔な宿泊客達も洗脳主である悪魔の連れと共に宿へ戻した。


 続々と入町する宿泊目当ての旅人は、町へ足を踏み入れた瞬間に地下の宿場町へと転移される。


 これで、アエーシュマは気兼ねなく魔人フェラトと戦えるし、俺も観戦に集中出来ウッ……ふぅ、タローマティが進化の過程でハメたまま痙攣しているので僕のオルガズムが止まらなウッ……


 これでは観戦に集中出来んではないか困ったな(ニチャァ


 柔らか大しゅきホールドを維持したまま失神した大森林淑女の鑑タローマティ、彼女がその柔らかボディから白い光を放ち始めた。


 恐らくこの発光が終われば亜神へと至るのだろう……だがしかしっ、僕は彼女の痙攣する体を見て何もせず大人しくしているなんて出来ないっ(勃っ


 プルンポヨンと震える彼女の美尻を揉みしだきながら、眷属思いの優しい帝王として定評の有る僕は彼女の痙攣を止めてあげねばと言う強い使命感に体を支配された……(ピュッ


 使命感に体を動かされてしまう小五リラ、まったく情けない、『ご覧になって、あれがアートマンさんちの未熟者よ』と後ろ指指ゆびさされること必至のブザマな失態……っ!!


 使命感によって動かされている体が、自身に課された使命をまっとうせんと股間にもう一本の如意棒を生やした……っ!!


 やめろ、やめてくれ、大人しくしていろ僕の使命感っ!!


 しかし、僕の切なる願いもむなしく、未熟な体は使命感と言う名の眷属愛によって二本目の如意棒をまさに『意の如く』明確な意思を受けて弧を描き、その湾曲するチン長を伸ばす……っ!!


 よせっ、その先には……っ!!

 待つんだ使命感っ、お前の血は何色だぁーっ!?


 如意棒が目指す先にはっ、先には分神少年がゴールして開きっぱなしの菊門が……っ!!


 嗚呼ああっ、駄目だっ間に合わないっ!!

 菊の季節に性宇宙セクモが満開……ウッ!!


 未熟な僕を赦してくれタローマティ……(ニチャァ


 せめてもの償いだタローマティ、新たな神核をその胸に刻み、我が母アンラ・マンユの許へ参じたまえ……


 うおおぉぉぉ萌え上がれ心の性宇宙っ!!

 開け【性なる第七感セブンセックス】っ!!



「フェミニ【後穴白濁液破壊空間アナザーメンディストラクション】っ!!」



 知れ、二穴責めによる久遠くおんの快楽……



 ズボオオッ!!



「ッッ!! アガガガガッんっほぉぉぉーっ!!」


「ついでに、フェチックス【性欲天翔】っ!!」


「――ッッ!!――ッッ!!――っ――くぅ!!」



『ついでに、だなんてうらやま……ヒドイ事を(一号を見つめる』


≪しゅごいぃぃ、お父様しゅごいぃビクンビクン≫



「ウッ、成敗っ!!」



 ふぅ……


 あ、一号がヴェーダからイケナイ目で見つめられてヤケッパチになった、トロイのゴリラ内で性技せいぎを乱発してる……


 そんな事して大丈夫なのだろうか?

 その辺の海洋生物が全部妊娠しない?

 ダンジョン内だから大丈夫?


 そうかなぁ……


 あ、少し焦ったヴェーダが桃色空間にゴリラを移して王妃達や侍女隊をゴリラ制圧に呼んだ……けど、一号に瞬殺された。


 これはヒドイ、転移した瞬間に即イキ即妊娠、全員即イキ菩薩の微笑アヘ顔フィニッシュだ、無駄に神々しくて草。


 あ、南方遠征軍のボザママや妖蜂妖蟻の極悪姉妹withアテナが遠征を中断してまでゴリラ退治に参加したけど即堕ち四コマみたいになってウケる。


 これはもうしばらくヴェーダが一人で一号を受け止めにゃぁならんかな?


 そんな事を考えていたら、テンパったヴェーダのアホがママンを呼んだ……あ、あいつは馬鹿じゃなかろうか?


 うあぁぁ、い、一号が、うあぁぁ……


 こんなグロ映像は見ちゃいけない、って言うか、他の『俺』はママンが介入した瞬間に一号との視覚共有を遮断していて酷いと思った。


 ママンに『『よしよし』』されてピュッピュして何か体ごと小さくなった一号はそのまま眠りにき、ママンに抱っこされてママンの神界宮殿に連れて行かれた……


 な、ナニをされるのだろうか、僕は怖くて想像出来ない。


 遠くへ行ってしまった一号の事はしばらく忘れよう……


 あと、性的刺激に飢え過ぎ謙信なヴェーダには要注意だ、何か対策を練る必要が有る……第一回『俺会議』の開催を申請しておこう。



「あぅ、あぅ、あァ、ンぉあ……ぉあぁぁ……」


「あ、瞳孔が……タローマティ、何かスマンな」



 タローマティの進化は完了したようだが、両目がガンギマリで気色悪い。瞳孔開いてどこ見てんの君?


 二穴責めからの性宇宙セクモ直接注入は少しばかり効果が有りすぎたようだ。何か旧ソ連の連続殺人犯シリアルキラーみたいな笑みを浮かべてキモい、人肉食べそう。



「マスター、こいつらは全員、殺すか?」


「ん? 何が? こいつらって?」



 顔にモザイク処理が必要な感じのタローマティを介抱していると、少し離れた場所で魔人フェラトと対峙していたはずのアエーシュマが隣に立って居た。


 そして何か言ってる。


 何だ何だと思って顔を上げると……


 魔人が四体増えて五体になってた、ウケる。

 存在がゴミすぎて気付かんわー、なはは。

 雑魚過ぎて気付かんかったわー、たはーっ!!


 いやぁスマンスマン、ゆるしてクレメンス。


 んで、新魔人は男三人に女一人、か、これは……


 邪神が送ってきたのかな?

 随分ずいぶんとまぁショボイ援軍だが……



≪魔人フェラトの能力、と言うより、この五魔人が互いに持つ【呼び寄せ】的な能力かと思われます≫



 へぇ~、呼び寄せか、場所を問わないが召喚対象が限定された召喚みたいなもんかな、ななるほど、そりゃ便利な能力だ。


 だがまぁ……『で?』って話だな。


 ダンジョン内に呼べるから何だ?

 他の仲間がダンジョン外に居て、逃走経路も確保出来た?


 何にせよゴミを搔き集めたところでゴミはゴミだ、山にはなってもゴミの山、くだらねぇ。



≪お父様の基準ですと……まぁそうなりますね、ですが、ガンダーラの一般市民的には結構な脅威ですよ? 五人の魔人が大森林に現れたりしたら……子供達なんかは恐らく泣くのでは?≫



 一般市民的にはそうだなぁ、でも今どきの大森林キッズは泣かんぞ?


 ナウいジャングルキッズはナイフ持って突撃すると思います。


 今の子らは以前に比べて理性的になったけど、クルクルパーが大勢いた一~二年前は子の突撃死に親が頭を悩ませるなんて日常茶飯事だった。


 しかしまぁ、今は今で以前と違ったゴリラ的悩みが有る、子供達も忠誠心と信仰心で頭クルクルパーだからな、親は頭を悩ませないし、何なら子共達と一緒に笑いながらバンザイ突撃かますんです。本当なんです信じて下さい。



≪あ、あぁなるほど、勉強になりました。それでは……こちらは特に援軍を呼ばず、あの五魔人はアエーシュマさんに一任、と言う事で宜しいでしょうか?≫



 うん、今はそれでいい。


 もうそろそろタローマティが目を覚ます、そうなれば二対五、アエーシュマ一人でもイケそうなところにガッチガチに強化したタローマティが入る。


 そうなれば、俺もお前もこの場でやる事は何も無い。


 ゴム丸君が送って来るであろう新たな邪神情報をゆっくり待ちながら、神に至ったゾロアスターシリーズの戦いを楽しく観戦するだけだ。


 コマン子、お前も仕事上げて出てきて良いぞ?

 もう少しでひざの上が寂しくなるんだ……チラッ



≪うふふ、はーい。では、諸々もろもろの雑事を終えたらコアルームからそちらへ転移致しますね≫



 はいよー。


 さて、痙攣が止んだタローマティの柔らか大しゅきホールドにホールド返しで柔らかさを楽しみつつ、魔界を走る長男坊の現状把握といきたいところだが……


 ヴェーダが魔界に放った偵察役の魔蟲をゴム丸君とスコッティーはいたなこりゃ……


 二人の姿が魔蟲の視界に入らないんだけど……



 ど、どこ行った?










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