第364話『大丈夫大丈夫っ、安心しろって!!』
第三百六十四話『大丈夫大丈夫っ、安心しろって!!』
【人物紹介】
【マハーカーラゴム丸君】純黒の破壊神。ヴェーダとの間に出来た長男。ゴリラを泣かす息子。お婆ちゃんのアートマンには妹の終焉ちゃんと共に絶対服従を誓っている。ゴム丸君の世話役に
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
十一月一日、二十時半、灯りと言えば月光だけが頼りの街道で、両眼を怪しく光らせ獲物を追う悪魔達、そんな狩人から逃げ回っていた多くの鷹が地下の牢獄へ引きずり込まれた。
残る鷹は幹部の三羽と取り巻きが三十余……その取り巻きも今しがた分神達が地下へ引きずり込み終えた。
取り巻き共はタローマティの【背教】が効いていたのだろう、これと言った抵抗も無く脱力しながら『神は死んだ』と地下へ沈んだ。
いやまだ死んでないぞ、俺が滅ぼすまでたぶん元気です。
しかしあれだな、イズアルナーギ様の故郷惑星もそうだったが、地球が例外だったんだろうな、この惑星の人間も神から加護を得ていた、どいつもこいつも神と繋がる糸が天に伸びている。
あのクソゲーに参加させられていたのは惑星アートマンだけだが、地球を除けば神々と地上の生物の関係はどこも同じだ。俺が知る惑星では、と条件が付くけどね。
解っていた事だが、とにかく、タローマティの【背教】で神との繋がりや加護が消えた事を確認出来た、視認出来たのは重畳。
それにしても、取り巻き共に背教的な言動は見られなかったが、心の中で教義を否定でもしたのだろうか?
その辺は加護を与えた神とその神を
しかし、心の中で教義に反する事を思っただけで破門ってのはどうなんだ?
慈悲も救いも寛容さのカケラもなくて草生えるわ。
でもまぁ俺もコイツらに慈悲は与えんけどねっ!!
罪歴がヒドすぎて笑えない。意味無く子供を殺し過ぎ。
例えば……そうだな、奥に在る牢獄で男悪魔三人から責められている青白い肌の団員Aだが、アイツは母親から赤ん坊を取り上げて、その赤ん坊を壁に叩き付けて殺した後に母親も殺す、これを色んな場所で繰り返している。
その行為に何の意味が有るのか僕にはワカラナイヨ。
どっちも一緒に殺せばいいじゃん、面倒臭ぇ。
母親の絶望を食う悪魔じゃあるまいし、そう言った負の感情を何らかに取り込む作業と言うわけでもない。
実に無意味。
他の団員には『残虐・容赦が無い・キレると怖い・とにかくヤバイ奴』等の見方をされてA氏本人は御満悦だったようだが……それただの中二病だからな?
サイコパスでもない、本当にただの『考えが足りないガキ』の思考・言動、記憶を見ているこっちが共感性羞恥を覚えてしまうほど恥ずかしい中二病患者です。
そんな患者さんには『あ、母子が居る、混ぜよう』と言う思考以外浮かばないナチュラルボーンサイコパスのイズアルナーギ様を見せてあげたいね。
『うふふ、あの子はそこまで
イズアルナーギ様の存在をほんの少しでも否定した母国の将軍達はどうなった、言ってみなさい。
『バッタと合体されましたね、しかし当然の結果では?』
結果の問題ではない、そこに至る思考の問題だ。
だって『んゅ? コイツ僕を否定した、バッタと合体させよう!!』だよ?
いやおかしいだろ、何で合体を真っ先に思い付くの?
しかも相手が気付かないうちに合体するので
そして『でも合体後は邪魔だからお爺ちゃんにあげよう』ですぞ?
不必要だからとほぼ不死の生物兵器と化したバッタマンを祖父王にあげるこの自由過ぎる思考……
邪魔になるのに何故合体に
少しは他の手段を考えよう?
『伝えておきました』
ッッ!!
お、お前っ、マジふっざけんなよ……っ!!
馬鹿なの? ねぇ馬鹿なの?
ヒィィィ、一号の所に幼神様キターっ!!
あ、あれれ、オルダーナも居る……
え、俺が言う『他の手段』を考える為に相談役として二歳児の岸直樹を寄越せ?
何を言ってるんだこの姉弟……
まぁ、一号としては用意する以外の選択は無いんですけどね。
はい、二歳児の直樹が出来ました……
すると、イズアルナーギ様の眠たそうな目が『カッ』とお開きになりました。何か次元がパキッと割れました、一号が真顔になりました……
オルダーナがチビ直樹を見てキャーキャー言ってます。
イズアルナーギ様がチビ直樹を抱っこしました。
ほぼ同じ体格なのに存在の格が違うので巨人と蟻です……チビ直樹は白目を剥いて固まっています、ゴメンね?
イズアルナーギ様とオルダーナはチビ直樹を連れて消えました……
僕らは一斉に二歳児直樹との感覚共有をカットしました。
ふぅ、助かった……
恐怖で震えていた一号がオマン子に
『あ、私も慰めに行きますね、ではでは……』
クッ、このっ、お
いつかギャフンと言わせてやっかんなーっ!!
≪お父様、二羽の準備が整いました。ネトルネコが相手をしている残りの一羽ですが、どうやら邪神と思われる糸が繋がっていました。
うむ、準備ご苦労。
で、グリフェスは邪神のヒモ付きか……ってことは、その邪神はこの宇宙域に繋がる魔界から糸を垂らしたのかな?
馬鹿みたいにデカい魔界は神界と違ってどこも繋がってるからな、っとなると、その邪神が居る場所は……大魔王さんやロキさんが承知している領域以外か。
さてどうすっか……
邪神、邪神ねぇ……くだらねぇ事して神界から追われた馬鹿が邪神になるんだったな、この時点で小物クセェ。
大魔王さんとロキさんは【です☆すた】で両魔王自ら軍団を率いて親征中、雑事は頼めん。
他の魔王連中も【です☆すた】に居るし、例外のベルゼブブは豚と壮絶なセクロス中。
う~ん、誰か……
あ、ゴム丸君が居るじゃん。
シタカラと魔界の森を切り開いてゴム丸ランドを造り、ガンダーラに組み込んだ後は愛人魔狼のスコッティーと毎日遊んでるゴム丸君が居るじゃないかっ!!
≪お、お父様、『
大丈夫大丈夫、『お兄ちゃん』を信じろって!!
あの子は今も魔界の森のお城に居るな、ヨシッ!!
邪神討伐はゴム丸君に任せよう。
よっしゃ、鋭い勃起で股間に痛みを覚えているアエーシュマがそろそろ限界だ、迅速にキャヌカのビショ濡れスポットを与える必要が有るっ!!
「待たせたなアエーシュマ、ハメていいぜっ!!」
「俺、ペニス、痛い、塗り薬、塗る、開け、股」
「えっ何? 巨人っ!? ちょっ、痛っ」
それは塗り薬だったのか……
「ちょっ、何なのさアンタっ、私は少年の
それ入るんだ……
あ、分神に押さえ付けられているガッシ君が壮絶な寝取られファックを見せられて暴れ始めた……
君、ひょっとして泣いてない?
「キャヌカぁぁぁぁっ!! クッ、放ぜぇっ、畜生っ!!」
泣いてるね……でも、勃起をきたしてるね?
≪ガッシの絶望と肉欲のエロパワーが高まっています、救いようのないゴミですがダンジョン的には美味しいです≫
うむ、ならばヨシッ!!
続けましょう。
僕はタローマティとイチャコラしながら見ときます。
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