第363話『大丈夫、俺は俺を信じる(不安』





 第三百六十三話『大丈夫、俺は俺を信じる(不安』





 十一月一日、二十時、逃げ惑う鷹をもてあそぶ悪魔達のうたげはまだ続いている。むしろ今から本番と言ったところか。


 集団で輪姦まわされている雑魚の凌辱劇に見るべきところはないが、まだハメられていないガッシとキャヌカのもとに集まって態勢を立て直そうとする者達は中々見どころがある。


 もっとも、真っ先に体勢を立て直す指示を出すべき団長が見当たらないので、戦闘力の高いガッシとキャヌカを頼りにする他ないようだが……


 その頼りにならない団長様はと言うと、悪魔化したネトルネコに勝負を挑まれ敗北したのち、地下に造られたヤリ部屋でネトルネコからガンガン掘られている最中だ。


 ネトルネコは故郷の惨状を叫びながらガン突きしている。恐らく団長の尊厳を破壊する為と思われる。


 そして、ネトルネコから鬼のように突かれている団長グリフェスは苦痛の表情を……見せてないな、無表情に見えるがあれはアヘっている、間違いない。


 現に、グリフェスは後ろから突かれつつも股間を熱くたぎらせ、その先端から白因子を床へブチいている……


 ドッグスタイルで突かれているグリフェスの表情はネトルネコから見えないし、イキリったグリフェスのミニホークも見えていない……


 これは、ネトルネコがガチホに一杯食わされた感じか……

 それともグリフェスに何か策が有るのか……


 ふぅ、今はまだ俺が介入すべき時ではない、ネトルネコの気が済むようにヤらせておこう。


 しかし、保険は掛けておく。


 コマン子、グリフェスを注意深く見張れ、あの部屋からは出すな。



≪畏まりました≫


『むむむ、コマン子はお爺ちゃんと息がピッタリですね』


≪おほほほ、こんなに可愛いお父様を『お爺ちゃん』だなんてヒドイおっしゃりりようですこと。息がピッタリなのは娘として当然ですっ、ご安心くださいまし、小さいお父様のお世話はヴェーダお婆様に代わって私が勤めますわっ!! お婆様は海底でお母様とズコバコしているゴリラお父様のお世話をお願い致しますぅ~≫


『何て口が達者な……言われずともお世話しますよ』


≪ゴリラお父様の御立派様は正妻たるヴェーダお婆様にしか扱えない、そう申し上げているのですわっ!!≫


『……合格っ、オマン子は良い娘を産みましたね。少しラージャとラブりたくなりました、ちょっと席を外します』



 何が合格したのだろうか、僕には到底はかり知れない理不尽な無理難題が課されたと予想されるが、合格出来たコマン子は天才に違いない。


 あ、ヴェーダが一号の如意棒を四つの手でしごきながら『コレは私が一番上手に扱えるんですっ!!』って楽しそうにドピュドピュ搾精さくせいしてる……


 あ、それをオマン子が『勿体無いっ!!』って言いながら咥えてゴクゴク飲んでる……


 あ、一号はビクンビクンしながら泣いてる……


 ……ふむ、僕らは一号の犠牲の上で性活が成り立っているんだなぁ。


 彼の犠牲を無駄にしない為にも、この新大陸『ナオキ×ヴェーダ最推し大陸』での性活を精一杯楽しまなくちゃ!!


 さて、キャヌカに連れられている勃起済みの分神達よ、もう少しで俺が到着するのから足止めするのです。


 そうそう、そんな感じで『馬上の騎馬上位』もアリやな、って難しいなそれ、どうやってくらとキャヌカの間に入ったの? ダンジョン転移? 頭良いなお前ら……


 おっ、ガッシ組がズタボロの姿で合流したか。


 悪魔達はガッシとキャヌカ以外を取り押さえてヌいちゃってクレメンス。


 うむっ、よっしゃ、そろそろ時間やな。

 セクロス大好きマンともう一人追加でイクぜっ!!



「来いっ、アエーシュマっ!! タローマティっ!!」




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 ここで【人物紹介】


【アエーシュマ】大森林長城太守。創造召喚悪魔、ゾロアスターシリーズの一体。黒髪小麦色の肌、アラビアンな装いの大男、カタコトで喋るのは翻訳さんの趣味。


 怒りと欲望を司り、人間を悪行にいざなう。天使スラオシャとは対立関係にある。嫁はコア娘のテンガー。


 アエーシュマはゴリラに負けない程セックスが好き。普段は長城の牢獄に送られて来た罪人をファックしている。ゴリラが発行した『凌辱殺人許可証ファックマーダーライセンス』を持つ一人。



【タローマティ】背教の名を冠する悪の女性天使。創造召喚悪魔、ゾロアスターシリーズの一体。旧メハデヒ王国西部の港湾都市『ヨコハメマジスカ』の太守。ドス黒い四枚の翼を持つ白髪の美女悪天使、生粋の全裸主義者でゴリラのペニスをイライラさせる。


 背教と推測を司り、人間を疑心暗鬼にさせる。女天使アールマティと対立関係にある。


 ゴリラからコア息子を派遣されたが、他の者とは違い結婚はせず、飽くまでも港湾都市ダンジョンのコアとしてのみ扱い、セクロスもしていない。どうやら彼女はゴリラ本人に御執心の模様。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




「来いっ、アエーシュマっ!! タローマティっ!!」



 今回は特別な演出は無い、ただのダンジョン間転移だからな。


 しかしまぁ、事前に連絡していなかったのはマズかった……


 創造召喚悪魔とは違って彼らには既に生活がある、俺のように毎日がセックス日和びよりな性活を送っているわけではない。


 アエーシュマは嫁か犯罪者とファックしていたのだろうか、全裸腕立て伏せ状態で腰を上下させながら現れた。強制転移に気付いた後は、少し悲し気な表情を見せる。


 タローマティは相変わらず全裸だが……ぬいぐるみゴリラの顔に股間を当てて腰をヘコヘコしている。今にもイキそうだったのだろうか、強制転移に気付いて少し残念な表情を見せたが、小五リラを見た瞬間とても良い笑顔を見せて絶頂し気を失った。



 こいつらは別に忙しくなかったっぽいな。

 俺と似たような性活を送ってそう……


 何だろう、人選を間違えた気がせんでもない……







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る