第351話『これは円満解決の為、いいね?』





 第三百五十一話『これは円満解決の為、いいね?』





 十月三十日、午前十一時、今日も大雨。

 ウンコダンジョン最おウッ、ふぅ……


 昨日創造したウンコダンジョンの最奥、広く荘厳な造りのコアルーム……の更に奥に造ったお仕置き部屋。


 俺が神瘴気と白因子を出しまくったからなのか、この部屋は神界化しつつあるな、時の流れが緩やかだウッ、ふぅ……


 そんな場所で気合を入れまくりなジャキ少年、今年で十七だったか十八だったか……忘れた。


 そんな事はどうでも良いが、バアルのお仕置き要員としてそのジャキを呼んでみたら……相性が抜群だった。


 仕事の相性も、お仕置き相手との相性も、である。



「ま、待つのだ有能なジャk……アッーー!!」

「うるせぇ黙れっ!! 俺を呼び捨てにするなビッチ!!」


「ンァッ、違うっ、僕だっ、ベルゼんぶ入ったぁ~っ、おしっこシーシースタイルで持ち上げられている僕の後ろにドリルがぁぁっ、ドリルが全部僕の中に入ったぁぁ……ヒドイよぉっ、後ろの初めても奪われたぁぁっ、こ、こんな事をしアッーー!!」


「ブッヒーっ!! まだ言うかっ、このっ、このっ、えいしゃオラッ、セイッ、セイッおらぁ、テメェのようなリアル糞ビッチがベルゼブブの伯父貴オジキなワケねぇだろうがっ!! セイッ、セイッ、えいしゃオラァー!! よしペニバンっ、前の穴を塞いでクレメンスっ!!」


「え、あ、いや、私は御遠慮しておきます(冷や汗」


「どうしたどうしたぁっ、お前らしくねぇなぁっ!! まぁいいやっ、俺はコイツの調教を兄貴に任されたからなっ、容赦無く全力でイク所存だっ!! おいビッチっ、ヨツンバインになれっ、あくしろよっ!!」


「そ、その、前にっ、抜いてっ……!! あぁぁ、そんな無理やりっ」


「要領の悪ぃビッチだぜっ、ブッヒー!! よぉし、準備出来たぁ、おやおやぁ、期待してんのか? ビショ濡れだズェ?」


「クッ、黙れっ、か、感度がっ、感度がオカシイんだっ!!」


「帝国憲法ゴリラ三戒さんかいの一ぃ『言い訳すんな』だっ、喰らえぇっ、南都四射聖なんとよんしゃせいが一人っ、汚闘虎おとこ塾三期生『ベビーフェイスのジャキ』による必性技ひっセクわざっ【スパイラルピッグドライバー】っ!!」


「ンほぉぉっ、か、回転したぁぁっ、僕の中で回転してりゅぅっ!!」


「イッちまえよ、幸せの向こう側へ、な……(キリッ」


「だっ、誰が貴様の軟弱ペニすンゴイのキタァァ、イッぐぅぅ……」


「おっと、おネンネするなら、俺のキスに撃たれて眠れ、んブチュ~……(キリッ」



 何回目だそのやり取り……


 ……と、このようなグロい現場を見せられ続けているので、俺は調教ステージから離れた場所に大きなソファーを置いてゴロ寝中。


 桃色空間から帰ってきた金髪碧眼のサイドテール悪魔シスター『レズ・ビアンノ』にオシャブリされつつ、コマン子に色々お世話されながら心の平穏を保っている。ウッ、ふぅ……


 ママンはバアルを『おにゃのこ』に変えたが、ベルゼブブ状態に戻れば男に戻る仕様にした……これがまた気位きぐらいの高いヤツには良く効く巧妙なお仕置きだった。


 女体化したバアルは……何故か性的な感度がスゴイらしい、理由は分からんが根っからのビッチだったのだろう、その初めて感じた強烈な快感にヤツはとらわれた。


 なので、逃げない……

 ベルゼブブに戻ろうともしない、いや……

 出来んのだな、気持ち良すぎて。


 お仕置き始めの時は暴れて抵抗していたので、俺の小猿分神を沢山出して取り押さえ、ジャキを呼んで手伝わせつつ、経緯を簡単に伝えてからお仕置きを頼んだ。


 義理堅い事だけは定評の有るジャキにバアル子ちゃんの正体を明かすと面倒になるので、ジャキには『この女は虚言癖が有る淫売で、ゴリラ誘惑罪で仕置きの沙汰が下った』と言っておいた。


 それを聞いたジャキが『淫売』の言葉だけに反応して勃起をきたしたのは言うまでもない。


 そうして始まったお仕置き……


 心を折るのにどれだけ時間が掛かるだろうかと気になっていたが、蓋を開ければ斜め上の結果が待っていた。



“なっ、僕のペニスが無いっ、巨乳が有るっ、何だコレ!! うわっ、放せチビ猿共っ、無礼だぞっ!!”



 そんな言葉から始まり……



“おおっ、ジャキではないかっ、丁度良いっ、この無礼な猿共を……何でズボンを脱ぐ?……す、凄い形のペニスだな、え、ちょ、猿共っ、脚をを開くなっ、ジャキ助けンほぉぉぉ……え、入れた?”



 破瓜はかの痛みや鮮血も無く……



“アッ、アッ、アッ、ま、待て、ジャキっ、僕だっ、ベルゼぶっほぉぉっ、鬼ピストンプレスしゅごいぃぃぃっ、ヤダヤダっ、キスはヤんちゅ……ん、ちゅ……”



 取るに足らん豚の接吻すらも拒めず……



“や、やっと、終わった、何発目だ貴様……はぁはぁ、え、まだヤるのか?……クッ、魔界へ帰る体力が残っていない、今は耐えるしかない、ゴクリ……無念だンァッッ、アッ、アッ、もっと、強く、早く、奥へ、アッ、出るのか? 出すんだなっ、僕の中を雪景色にするんだなっ!! イッ……ンァッ……ふぅ……この雪辱は必ずっ……(恍惚・よだれ)”



 ここへ留まる言い訳ばかりが口から漏れる……


 そして今、絶頂後の気絶から目覚めたバアルがジャキから名前を聞かれた、すると……



「あ、え、べ、ベルゼビュート……」


「ベルゼビュート、か、綺麗な名前だなっ(ニッコリ」


「えっ……う、うん、然様か、ふ、ふんっ(ポッ」



 ヤツはついに自分の名をフランス語読みで誤魔化した……


 俺の分神達はもはや必要無し、その役目を終えてウンコ街の住民をとしに向かう。


 ジャキとベルゼブス、失敬、ジャキとベルゼブブは何だか良い感じになり、さっきよりも濃厚な交尾を開始……まぁ、スカ要素が増えた感は有るが、バアルの心がメス豚になっていく様子が見て取れる。


 ジャキに頼んで正解だったな、はっはっは。

 これにて一件落着、といきたいところだが……


 この場に居る者の中で身にまとう空気が微妙なのはジャキが連れて来た嫁兼副官のペニバンだけだな……


 察しの良い彼女は女体化したバアルこと『バアル・消失アバド』を、すなわち、玉を失くした『玉失ぎょくしつなるバアル』の正体に気付いている。


 ペニバンにとっては力を失った古代の神であっても雲上の存在、しかも実際はベルゼブブとして魔界に君臨する魔王……


 一時的に弱いバアルに戻っているだけで、魔界に帰れば恐ろしい魔王ベルゼブブ、そんな存在を甚振いたぶるアホな旦那……ペニバンは少し可哀そうな気がする。



『まったくです。半身とも言うべき優秀な嫁を放って売女バイタの穴をむさぼるとは……貴方、少し弟分ブタしつけが出来ていないのではなくって?』



 え、でも、これは仕事だし……

 ガンダーラは恋愛自由で……



『ラージャ、私のラージャ、よく聞いて』



 な、何?



『弟分の嫁が寂しい想いをしている時に、そっとペニスを寄りわせるのがい男……以前の貴方ならきっとそう言っていましたよ?』



 ッッ!!



『桃色空間なら一瞬で終わります、ね?……』



 そ、それは……っ!?

 しかし……っ!!



『弟分に気付かれぬまま、その嫁の心を癒せる、誰も傷付かせずに円満解決を図る……好い男の基本、ではなくて?』



 俺は立ち上がっていた……


 小学五年、男一匹岸直樹、イキますっ!!


 そしてうつむき寂しげな彼女の前まで歩き、その細く美しいアゴを股間の小魔王でクイッと持ち上げる。


 驚くペニバン、アゴの下から香る強烈なフェチモンに脳をヤられたか、少しヨダレを垂らした……


 目がうつろろだ、自分に何が起こったか理解していない模様。



『その至近距離で小五ラージャのけていないソレをじかに嗅いでは……ゴクリ』



 そ、そうなのか、ならばヨシ(良くない)


 しかし、さすが有能な副官は面構えが違う。寄り添うペニスはしっかり抱きしめてやがる……だがなぁ――



「――そんな腑抜ふぬけたザマじゃぁジャキの副官は務まらねぇぜ?」


「??……ッッ!!!! あっ、あっ、猿王、陛下……」



 驚くと共に悲し気な表情で下唇を噛むペニバン……

 

 そんな彼女の人妻仕草が俺のペニスをイラたせる。


 桃色ゆるふわロングの髪が俺の神気で揺れた。

 立ち昇る皮被り小魔王の若く荒々しいフェチモン。


 生唾をゴクリと呑み込む巨乳のサキュバス。


 その赤い瞳が俺の小魔王を捉えて逃がさない……

 長身のダイナマイトボディが俺ごと小魔王を抱きしめた。


 小魔王から先走った液体が溢れ、ペニバンのアゴと口に付着する。


 それを舐め取るペニバン……

 イケる……っ!!



「ヤらないか?」

「ッッ!!……く、口で、なら」



 俺達は桃色空間に飛んだ。

 息を荒くしながら小魔王にしがみ付くペニバン。

 君は本当に『口だけ』で済むのか? 疑問だね。


 そんなペニバンを姫抱きして桃色宮殿を歩く。


 広くて長い廊下を歩く、廊下の左右に在る各部屋から聞こえてくるのは『俺達』にヤられている王妃達の嬌声きょうせい、それに耳を傾けているペニバンが必死で草。


 ヴェーダの声に導かれ歩くこと数十秒、そには新設された『ペニバン部屋』が在った。


 まったく、ヴェーダの仕事は速すぎて……愛さずにはいられない。



『うふふ、それはどうも。ペニバン用の道具も一式揃えてあります』



 あ、それは要らないです。









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