第349話『俺をキレさせたら大したも(ブチィ』
第三百四十九話『俺をキレさせたら大したも(ブチィ』
十月二十九日、午前十一時、ウンコハウスの外は雨。
俺の眼前に居るウンコ
ハリウッド映画のワンシーンの如く、ウンコプールに潜った状態から上半身をザパーンと出し、頭を左右に振って長い髪にへばり付く糞尿を撒き散らすと、ウンコプールの端に差し込んである梯子を掴み、やたら妖艶に腰をくねらせつつプールから上がった謎の男……
そのままシャワーでも浴びてスッキリするのかと思えば違う、魔界から持参したと思われる高級そうなバスローブを羽織って終わり……
いや何でやねんと……
ちゃうやろと、せめて拭けやボケと……
そんな格好で俺を誘導しつつ別室に移動すると、これまた持参したと思われる豪奢なソファーにポスンと腰を下ろし、向かいの綺麗なソファーを俺に勧めた。
何故、糞尿塗れの男を前にして座る必要が有るのか……
ウンコマンの友達が居ない僕には解らない。
だから、八時間くらい外の雨に打たれて来てくれと、心からそう思っている。
男の意識を外の雨に向けようと必死に窓の外を見る俺。浴びて来い、『雨に打照れる俺カッコイイ』して来い、お前はそっち派だろう? 俺には分る。
そんな事を考えていると、汚部屋のドアからノック音。
ウンコマンがキザったらしく『お入りよ』なんて言う。お前はスカトロ仲間にウンコ出して『お上がりよ』とでも言っておけ。
ギギィとドアが開き、真我教の悪魔シスターが何やら茶菓子を持って来たが……これを食えと?
とてもじゃないが、ここで出されたモノを口に入れる事は出来ん。
紅茶らしき物が紅茶に見えん、え、何か浮いてない?
……それにしても妙だな、これ少し茶色が強くないか?
香りは……チッ、周囲の悪臭が邪魔で嗅ぎ取れないっ!!
駄目だ、クッキーらしき物がもはやアレにしか見えん……
心苦しいが、
全裸の俺の股間を凝視するシスターに礼を言って、お茶を用意してくれたスタッフ一同を傷付けないように『今は満腹なんだ、君達で食べなさい』と言って下げてもらう。
シスターは『然様で御座いますか』と一礼して紅茶を下げようとしたが、『きゃーイッケナーイ』と誤って俺のペニスに紅茶をブッカケてしまったのだっ!!
緊張していたのだろうか、彼女は棒読みで驚きの言葉を発しながらも迅速に俺の股間へ顔面ダイブ、『吸って
感動した俺はいつの間にか
テクニシャンを欲してしまう少年心を察して欲しい。これは仕方が無い事だ……
小五のペニスでは悪魔シスターの口撃に耐え切れないっ!!
クッ、ガキの頃『ビンカーン大統領』と言われていたのを思い出すくらい股間が切なウッ……ふぅ。
『賢者タイムに突入、冷静を保てる残り時間はあと二分です、頑張って』
復活したかヴェーダ。
フッ、二分も要らんよ。
取り敢えず、この『おしゃぶりシスター』はお持ち帰りするとして……少しばかりヤンチャなところは修正せねばならん。
『そ、それはキツ目に、ですか?(ハァハァ』
少し、な……
股間に顔を
スマンが、これも帝王としてのケジメ、悪く思うなよ……
「ご苦労だった、しかし、少しばかりお転婆が過ぎる」
「ンポッ、ペロッ……はい?」
「
「ペロペロ、ンポッ??」
「本番は王宮で頼む……フェチックス【
「ッッ!! ンアァァァッ!! 全裸のナオキ少年が列を
『ッッ!! クッフゥ~、おやおや今日はチビッ子ラージャ祭りの日でしたか、わんぱくラージャがあんなに沢山(恍惚)、はぁぁ、しょうがないですね、宜しいっ、全員私が面倒をみましょンアァァァッ、だ、駄目よラージャっ、三本なんて入らないのっ、そこは一本ずつ
成敗っ!!
……毎回ヴェーダがセルフ
……と邪推してしまう僕は旦那失格だろうか?
ま、まぁいいや、嫁が楽しくヤッてるなら問題無い。
さて、アヘ顔ヨダレピースのシスターを桃色空間に回収して……ヨシっ、帰ろう。
「――それでね、ルシフェルが言うんだ、『君の妻は良いケツをしているね』と……ははは、傲慢な彼がそう言うんだ、差し出すしかない、差し出すしかないじゃないかっ……クッ、そうさっ、笑うがいいっ、僕の妹にして妻っ、最愛の『アナト』は今まさにっ、大魔王ルシフェルがその黒くて太い……フッ、滑稽だね、僕は……」
何か変なウンコ男が一人で語ってた、怖っ!!
って、クッサ、ウンコ臭っ!!
何このウンコバスローブ男、気色悪ぃ……あっ!!
そう言えばコイツにお茶を誘われてたんだった……
いつから自分語りしてたんだ?
困ったな……ひとまず
「ふむふむ、ア~ハン」
「真我の子、君は僕を笑わないのか……かつてカナンの愛しき民に【
「……? いや、笑わんけど?(興味が無い」
「ッッ!! 噓だっ!! 憎きヘブライの民に『バアル・ゼブブ』とっ、死を呼ぶ
「え、いや、気の毒過ぎて笑えんよ?(ヒド過ぎワロタw」
「ッッ!! う、嘘だっ、糞尿愛好家を笑わない者など……」
「どうでも良いけど……ってかお宅、ベルゼブブさん?」
「ん? そうだが? 見て分かるだろう、馬鹿か君は」
「お、おう……」
「そう言えば君はあの『有能なジャキ』の兄貴分だったな……フッ、世間の評価と言うものは信用ならん、コレが兄貴ではジャキも報われんな、はぁぁ……」
何だろう、この気持ち……
大魔王さんが問答無用でぶん殴るのが少し理解出来た。
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