第347話『少年、異世界の地に勃つ』
第三百四十七話『少年、異世界の地に
【人物紹介】
【アーベ】魔神妃。アハトマ・エルフからフタナリ亜神へ進化。旧辺境伯領『テイクノ・プリズナ』で性奴隷として囚われていた男の娘エルフ。ゴリラ覚醒の切っ掛けになった存在。
子供が大好き。男が苦手だがゴリラは大好き。未成年なのでゴリラに手を出してもらえなかったが、イズアルナーギの不思議空間で大人になって以降ゴリラを襲うようになった。先日ゴリラの第一子を出産、溺愛している。最近はチビゴリラ分神と少年ゴリラを囲ってイケナイお姉さんをしている。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
十月二十九日、午前十時、名も知らぬ惑星の臭い場所。
セパルトゥラ三人衆に案内されて向かった先が臭い。
人間が住むある程度大きな街ではよく嗅ぐニオイ、大森林ではまず嗅ぐ事は無い糞尿のニオイ……
滅びの都テイクノ・プリズナでは嫌と言うほど嗅がされた、ドワーフを閉じ込めていた地下も酷かったが、その悪臭に近い。
この土地の慣習が、
そのワイルドなスタイルではないとしたら、未処理の下水が原因だろうか、いや、上下水道が有るのかも分からんな……
パッと見、文明・文化レベルは惑星アートマンの人間・獣人国家とそう変わらん、むしろこっちの方が進んでる感。
この街に限って言えば……建築物、街の規模、人口、人の衣類、城壁の上に居る兵士の全身鎧などから考えると、少なくとも十八世紀前後の近世欧州レベルには到達していそうだ。
しかし、衛生観念は同レベルかな?
街の入り口からこの貧民窟まで結構歩いたが、貧しい場所じゃなくても汚い、通りに汚物は無かったが全体的に不潔。裏道を歩けばウンコが百個は在りそうな不潔感。
そして今歩いている貧民窟、これぞスラムと言った感じの場所、当然のように不潔感マシマシだが……以外にも汚物が落ちていない。
さすがに悪魔達も嫌だったのか、人間を洗脳して掃除させたっぽい。今も目をトロンとさせた奴らが一生懸命走り回ってゴミを回収している……
あんな応急措置的ゴミ掃除係じゃぁ根本的な対策にはならん、一時
しかし、貧民全体に『衛生とは何ぞや』と説いて回るほど重要な場所でも民衆でもない……ふむふむ、テキトーで十分だな。
さて、それでこのニオイは
回収したゴミには人糞も有るはずだ、ニオイで分かる、それを何処に捨ててる?
十中八九そのゴミ集積所がニオイの元だと思うが……
……おや?
おやおやおやぁ~?
三人が進む先に
まさか、そこ?
そこが目的地?
ウンコの香りが漂う家が?
ニオイの元凶的な集積地っぽい家が目的地?
この人外帝王を歓待する場所がウンコハウス?
ちょっと待って、入りたくない……
凄く汚いし臭い、ジャキの右手と同じくらいキツい。
ナマイキガールをギャフンと言わせる為に激しく撫で回してやった、ふふふ、どうだ、この帝王には文句も言えまい、これがゴリラの極悪セクハラだっ!!
セイラは何故か嬉しそうにしている、おかしいな?
『ラージャから久しぶりに構ってもらえたからですね』
え?
久し振りも何も、俺は一度も彼女を構った事無いけど?
『もう五回ほどヤってますよ、桃色空間で。年数にして約ニ千七百万年、気の毒なほど短期間ですが、王妃達の御付きや侍女隊と一緒に散々犯してます。イズアルナーギが与えた子育て空間で娘を二人産みましたし』
な、何だと……っ!!
と、取り敢えず、二千七百万年が短期間と言う危険ワードは置いといて、そうか、セイラはゴリラお手付きレディだったのか……
って、子供も居るなんて初耳もいいとこだ、これはやっぱり一度全部のゴリラキッズを王宮に呼んで、しっかり話さねぇとな……よっしゃ。
って言うか、そもそもどうやって侍女でも御付きでもないセイラが桃色空間に入れたの?
『将来性のある女性だったので私が放り込みました。本来はゴム丸君の
桃色空間で僕とセクロスするのは刑罰なの?
と、ところで鬼突きに耐え得るマン
し、締まるなの? ギュウギュウなの?
クッ、気になって夜眠れないぞ……っ!!
『桃色空間で今すぐ確かめてみれば良いのでは?』
ッッ!!
お、お前、何て事を言うんだ……ハァハァ。
い、今は大事な任務の途中だぞっ!? ゴクリ……
そ、それにお前、急にお前、セイラだってお前(勃っ
『彼女は貴方の側室、既に後宮階位五位の【
ッッ!!
な、なるほど、俺は自分の後宮を
いや、尊妻ヴェーダが仕切る後宮を
すまないヴェーダ、僕は君の性感帯とかSM好きとか結構M気味とかケツ穴確定日は朝からソワソワしているとか、セクロス関連以外を知ろうとしなかった、解っていなかったようだ……
『うふふ、そうですか、今回の件で私の――』
この詫びは桃色空間で。
『は?』
フェチックス【性欲天翔】……っ!!
『キャァァッ何でぇぇっ、ンアァァァしゅごいぃぃ……』
「なっ、猿王様っ!! ここは桃いっ……ンほぉぉぉッいきなり
さぁ、お詫びの桃色雪化粧だっ、喰らえっ!!
ピュッピュッピュッ……
ふぅ……
二人とも、アヘっているところ悪いが、雪解けはまだ先だぜ?
俺の鼻と記憶からあの悪臭を消してクレメンス……
何年経っても良い、消してクレメンス……
咲かせて、クレメンス、桃色吐息……
ニオイを、消すには、時が短すぎて……
≪あ、072号が桃色空間に逃げやがった≫
≪じゃぁ空間を切り離して任務を進めるか……≫
≪次は誰が行く?≫
≪69号がアーベから逃げた、今は手が空いてる≫
≪じゃぁ69号行けよ≫
≪えぇぇ、俺小学五年なんだけど?≫
≪良いやん五年生。行くならお前、アレや、神界に神気と瘴気をゴッソリ置いて、存在を限りなく
≪ッッ!! つ、釣れるかな?≫
≪釣れる釣れる、
≪じゃ、じゃぁ俺ちょっ行って来るっ、こうなりゃポコチンも大暴れだぜっ!! 待ってろよ~ん、今行くかんなぁ~っ!! どけどけーっ、釣りキチ直樹のお通りだーっ!!≫
≪あんまりブッ殺すなよー≫
≪大地を
≪あいよー、行って来まぁーっす≫
≪ガキは単純で良いな≫
≪俺達は子供の頃あんなにアホだったのか……≫
≪……母ちゃんが可哀そうだな、反省っ≫
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