第288話「結果、全てを敵に回しました」
第二百八十八話『結果、全てを敵に回しました』
「クッ……バケモノ、め……ぐふっ……」
「いいや違うね、俺ぁ好い男で通ってる色男だ」
やぁ、こんにちは!!
久し振りのタイマンに胸を躍らせているゴリラです。
九月一日、午前十時、神界。
ハード率いるハロイン王国征服最終日、トモエが首を刎ねた勇者王に加護を与えていた智勇の神……何だっけ、まぁ
って言うか、何某さんの眷属神が慈雨セクロス中の豊穣姉妹に欲情して覗き見していたのをママンが捕まえ、引き渡されたそのクソを俺が滅ぼした。嫁視姦罪は極刑だーっ!!
世界さんのルールにも抵触しなかったので、悪いのは向こうで俺じゃない。にも
久し振りのカチコミで驚いたが、カスガ大陸で俺やママンの名前はまだ広まっていない、アホが湧くのもしょうがない。
中央神界とか言う所からこの惑星を管理する神界へ、二柱の
俺とママンの関係も知っているらしいが、俺とイズアルナーギ様が姻戚関係を結ぶ前に中央神界は手を引いた様なので、俺が二柱の不可触神と親族なのは知られていない。
『です☆すた』の存在も100%バレているようだが、所有者が誰なのかは分かっていないっぽい。
プルピーとフオウさんがロッキー大陸にブッ放ちまくったサテライトキャノン的な砲撃の雨、カスガ大陸南部近海に落ちた流れ星ゴリラ……『です☆すた』の隠しようがないなっ!!
そもそも巨大すぎて存在するだけでバレバレな件。
とまぁ危険物の存在はバレていたが、相手が知る俺や不可触神の情報は曖昧、ママンやイズアルナーギ様から理不尽な滅びを味わっていない等々、こちらに乗り込んでくる要因は幾つか有った。
しかしアレだ、今更感が強い。
二周も三周も遅れて登場されても的な?
一部の実子と二柱の不可触神は次元が違う強さなので除くが、俺の親族は
義父や義母、桃色空間で鍛えまくっている嫁さんズは当然として、余裕で実子にシバかれる自信が有る、ゴム丸君と終焉ちゃんは手に負えない。
そんな恐ろしい存在がゴロゴロ居る場所にだよ、チンピラが徒党を組んで攻めて来ました、って言われても『え、何で?』ってなるわ。
とは言っても、俺なんて親族最弱に近い……っ!!
俺だけを狙うなら微粒子レベルでワンチャン有ったかもしれん。
だがしかしっ、俺の周囲が異常なだけであって、大魔神がクソザコナメクジなわけではない、決して、断じてっ!!
現に、目の前で血反吐を
「クッ、はぁ、はぁ、良いだろう、今回は
何言ってんだコイツ……
何かムカついたので殴った。
『現実を受け入れられないようです。覗き魔の所業を
智勇神何某さん、スマンな……
正妻様から殺害命令が出た、赦してクレメンス。
せめて最期は俺の新必殺技で滅びを……
熱く萌え上がれ心の
開け【
うぉおおおおおおっ!!
咲き乱れよ神瘴気のゴリラアームゥゥッ!!
「なっ、何だその腕の数は……っ!? ままま待てっ、話を聞けっ、何故そこまで荒ぶるのか魔神よっ!?」
「シンプルな答えだ、テメェは俺を、怒らせませんでした」
「は?」
『理不尽すぎワロタです』
だって覗き見犯はブッ殺したし……
って事で、じゃぁな何某さん、お前には怒ってないけど死んでくれ。
ただ、お前が男神なのが悔やまれるぜ。
南都性拳奥義……【千本ノック(意味深)】っ!!
逝けぃ!!
「オラオラオラオラァ弱すぎて神気が無駄無駄無駄無駄っ!!」
「待っブベベブボボグベェガッ止めンバァオゥエァブフッ……」
「オラオラオラおらこんな無駄ヤダァーっ!!」
「ゴァッ……貴、様、俺の、神核……グフッ……――」
「ヤレヤレだぜ……イタダキマス、ゴックン……ンまいっ!!」
この神核は……薄くスライスした砂肝に千切りショウガと塩・砂糖・醤油・酢・酒・ゴマ油をブッカケ、小口切りした万能ネギを添えた感じの味がする。
ご飯が三杯イケる味やぞヴェーダっ!!
『それは良かった、神格も上がりましたね。さて、王妃達が捕らえた眷属神共は
「女神は……う~ん、あ、オッパイエとムンジャジの長男に仕えさせようか、まだ赤ちゃんだからお世話係だな」
『ではそのように。男神は子供らが滅ぼしても?』
「構わんよ、で、奪った神域はママンがこっちと統合するんだろ? 増えた神域は嫁さん達で話し合って使いな」
『畏まりました』
さて、と……覗き見されて傷心気味の豊穣姉妹を
俺は公平さに定評が有るゴリラ、姉妹のどちらかを先に慰めるなんて無粋なマネはしない。
姉妹は同時に慰める、これも好い男の条件、だっ!!
『アイリンとの二十億年にも及ぶ性活がそこで活かされるんですね分かります【神気分神男根】を体の至る所に生やすんですね分かります私も今夜お願いします先約です違約御法度です
お、おう、正妻との約束は守る主義だよ?
あ、って言うか、ロッキー大陸にも有ったよな宗教、音沙汰ねぇけど、どうなってんの?
『魔界のトリックスター、魔王ロキが支配する大陸ですよ? 手八丁口八丁で相手から手を出させる形にして殲滅、華麗に神域も奪いました、見事なものです』
な、なるほどなー。
それって極道の……いや、何でもない。
『豊穣姉妹の
そりゃ神域の宮殿で、だろ、常識的に考えて。
『はぁぁぁ情けない、路傍の石に嫁の裸を見られたからと、間違った気遣いで嫁を慰め、真の意味で対策を取らず帝王が信念を曲げるのですか……嗚呼、私は情けなくて悔し涙が尽きません』
なっ!!
で、出来らぁー!!
いつもの様に野外セクロス出来らぁー!!
『それは素晴らしい、ではどの様に?』
「……叫ぶ」
『は?』
「神界の中心で愛を叫ぶ……」
『ごめんなさい、貴方が何を言っているのか分からないの。例を挙げて?』
「例ってお前、恥ずかしいなお前、ここではアレだから心の中で言うぜっ!!」
『どうぞ』
……俺のヴェーダを見るんじゃねぇ、殺すぞっ!!
的な?
『ン……言って来て、今すぐ言って来て』
「……はい」
――と言う事でね、言って来ました。
神界の中心がドコに在るか分からんけど叫んで来た。
神域の宮殿に戻ったら俺の男らしすぎる厚い胸板からヴェーダがニョキっと出て来た。
「ン……押して、ボタン、十回押して、ね?」
「……はい」
ボタンを押すのは良いが、ヴェーダの後ろに嫁さんズがズラっと並んでいるのがちょっと……
それに、みんな小さな紙を持ってる。
何だろう……と思ったらメチャが見せてくれた。
紙には『神界の中心で言って貰いたいセリフ』が書いてた……
それは俺が考えなきゃ意味が……
いや、これ以上は野暮ってもんだぜっ!!
やってやるぜ、恥辱に耐えつつ叫んでやるぜ!!
その前にヴェーダとヤって来るんだぜ!!
今回はヴェーダに勝てる、なんて
どうせ新技も封殺されて犯されるんだぜ……
それだけは分かるんだぜ……
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