第221話「マズイ!! 妹トラップだっ!!」
第二百二十一話『マズイ!! 妹トラップだっ!!』
はい、ここはマハルシの空中大社で御座います。
僕はお姉様と『ヴェーダディスプレイ』で長城の使節団事件を見ておりました。
いやぁ参った参った。
怒り狂った兄やんが使節団員を殺しまくったので、三人しか残らなかった。
せっかくお母ちゃんが結界を調整して殺さなかったのに、威勢の良かったあの口臭オーガも喰われてしまった、残念ですぅ。
兄やんは口の周りを血だらけにして戻ってきました。
そんな暴れん坊の兄やんをビンタしているお姉様、素敵です。
「このっ、たわけがっ!! 捕虜を得る意味も分からぬ駄犬めっ!!」
バチーン!!
『うっ、ハァハァ、す、すまない、ハァハァ』
「汝ぃ……なんじゃそのイチモツは、伏せよっ、見苦しいっ!! このっ、このっ!!」
バチーン、バチーン!!
『ッッ!!……ふぅ、以後、気を付けよう。俺は長城で娘を護る、さらばっ!!』
「あ、こらっ、待たぬかっ!! 汚れた床を掃除して
兄やん……
あんまりだぜ兄やん……
意中の相手にシバかれてイッた上に、床を白因子まみれにして賢者タイムでバックレるなんて……
賢者タイム終わったら自殺するんじゃねぇかな?
控えめに言って最低なんだけど……
こりゃぁ結婚は無理じゃねぇか?
『結婚はするでしょう、真神がフェンリルと子作りするかは存じませんが』
うむむ、あの家族は托卵推奨するフシがあるからなぁ……
むしろ兄やんに子作り頼まれそう……別に良いけどね!!
あ、お姉様がプンスコ言いながら筋斗雲に寝そべった。
そして僕においでおいでしてる……
何で服を脱ぐんだろう?
「まったく、あれではロキの後を継げんな、情けない。お~よしよし、ナオキは良い子良い子、あのようなウツケになってはならんぞ?」
「あっふぅ、ハイ」
「おやおや~、ココが大きくなってきおったなぁ? 姉に欲情するとはケシカラン、悪い子じゃな、
「あ、ちょっと、あの、生き残りの尋問とかあるンファーー!!」
「
どこからともなく現れる和風悪魔侍女軍団。
い、いつの間にこんな軍団をっ!?
『私が手配しました(ニッコリ)』
き、貴っ様ぁ~、旦那を売ったのかぁ~!!
『人聞きの悪い。違います、大神に至った真神の世話役として雇った者達です。優秀ですよ?』
な、なるほど?
それなら仕方が無い、かな?
あれ?
カスガとトモエが居るんだけど……
『大丈夫、アカギとイセも来ます』
何言ってんのお前?
『安心して、私も出ます』
ヒュ~、ゴキゲンじゃ~ん。
何これ、新しいイジメ?
正しいゴリラのイジメ方でも覚えたの?
あ、イセトモさんが僕の両腕をホールドした。
二人とも悪い顔してるねぇ……
へへへ、殺せ、いっそ殺せよぉ!!
『ごめんなさいラージャ、これは北方制圧の準備なのです。北方を瘴気で満たす為にトンネルを増やさねばなりません。つまりDPが必要なのです、エロスが足りないのです』
使っても使っても減らずに増え続けているDPを増やす?
とんでもねぇ嘘を聞いたぜ……
『ごめんなさいラージャ、魔神になった貴方のフェチモンはスゴイの、真神は狼で鼻が利くから……ガンギマリ状態なの、許してあげて?』
なるほど……
って事は、獣系魔族や蟲系魔族もヤバい?
『ラージャに近しい者が『帝王強姦も已む無し』と覚悟を決める程度にはキてます』
……一日三時間は眠らせて下さい、トモエとイセをセットにしないで下さい、これが条件です。
『有り難う御座います。皆さん、帝王の許しが出ました、セックス番号一番から五十番は、本日十七時から二十時までを挿入時間とします』
準備良すぎワロタ……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
二月二十八日、正午、北方は晴れ、でもまだ寒い。
こんにちは、マーラ兄貴にポコティンを強化されていなかったらインポになっていたナオキですっ!!
僕は毎日輪姦されています、もう慣れっこです!!
酒池肉林の生活を送る僕ですが、仕事はやっているのです。
もうこの惑星を瘴気で満たしてやる勢いでトンネルを設置しています。
当たり前ですが、魔素の排出より多いです。
あと数年で魔素と瘴気の量は逆転すると思います!!
おっと、そんな事より北方魔族の動向に目を向けましょうか。
彼らは再び使節団を送ってきました。
今度は前回より好戦的で面白かったです!!
二個大隊、約千三百人で高圧的に降伏勧告してきました!!
大森林で言うところの深部魔族で構成された部隊です。
前回も深部魔族だけでした。捕虜が言うには、浅部や中部魔族にあたる魔族は数百年前に死滅した、とのこと。
まぁ、嘘だってバレてるんですけどね!!
ぶっ殺した奴らの魂から、お母ちゃんが知識を奪っているので、僕達に嘘は通用しないのです!!
悪魔の魅了に掛かった奴らもペラペラ
で、中部魔族と浅部魔族、まぁ大半が下級魔族ですが、そいつらは家畜になってました。
正確にはダンマスの家畜として上級魔族が売った、ですな。
う~ん、アホくさっ!!
自分達も生気徴収されているとは知らず、呑気なもんですねぇ。
家畜にされた魔族は……特に助けようとは思いません。大森林から逃げた事実がありますからね、同情の余地が無い。
余裕が有れば解放しますが、それで終わり。庇護は無し。
ガンダーラの下層民として生きるも良し、新天地を求めて旅立つも良し、オススメはダンジョンの生気タンクとして細々と暮らす事ですかね。
まぁそんな事はどうでもいいですな。
さて、使節団の第二陣ですが、今回は兄やんも食い散らかさずに全員捕縛成功。
成功したんですが……
こいつら、降伏勧告の直後にイキナリ一斉射撃してきたんですよねぇ……
長城から少し離れた場所にズラッと並んで、そこから城壁の上に居る悪魔に向かってバババーンと撃ったんですよ……
撃っちゃったんだよなぁ、遊びに来てたプルピーに。
冥府の姉妹を連れたプルピー達を撃ったもんだから、使節団全員の下半身が冥界に引きずり込まれて消えちゃったんだよねっ!!
姉妹達が反撃で殺さなかったのはプルピーが止めたからだ、それは有り難い、だけど、下半身が無い奴らに使い道がねぇんだよなぁ……
テヘペロしたプルピーが可愛かったから許したけど。
でもまぁ、これで大魔王さんも“世界”さんを気にする事無く堂々と報復出来るようになりました。
世界さんは何を考えているのか分からないので、なるべく報復の大義を得るのは間違いじゃない、むしろ推奨するね僕は!!
取り敢えず、報復トラップ第二弾も発動してターンエンド!!
次は僕のターンだっ!!
『?? ずっとラージャのターンでしたよね?』
お前は可愛いのに毎回一言多いなぁ……
『……ンもう、仕方がありません、今出ますね、今日は私を独り占めですか困った方ですホントにもう私だってヒマじゃないんですよ?私の事を好きすぎにもほどがあります数時間おきに可愛いだの愛してるだのお前しか居ないだの早くしゃぶれだの何なのですか貴方は大好き』
お、おう。
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