この左手は君のもの
天野詩
約束
15歳、地元の進学校に入学し、高校一年生になった俺は早々に悩みを抱えることとなる。
「約束だったからね」
唐突に差し出されたのは、幼馴染みの
「今日からこの左手は
「……なんの約束?」
記憶の中に思い当たる節がなかった。
「小5の時、結婚できる歳になったらこの左手は俺のだって綾人が言ったんだよ?」
「なんでそんなこと覚えてるんだよ……」
「何か言うことは?」
「……誕生日おめでとう」
「ありがと」
この時の彼女の微笑みは、一生忘れないであろうと確信した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます