たかが詩じゃないか

詩音 悠

『夢見ずにはいられない』

くたくたに疲れ果て

ベッドに倒れこんだ

泣き崩れてみたって

観客はどこにもいないよ

心の中蠢めく よくわからない感情

真実は残酷と 今更ながら気付いたんだ

人生は成り行き任せだと

のんきに構えていたけれど

生きることは 甘くはない

折り合いをつけていくしかない

それでいいのか?

なりたい自分になれなくて

悔しさにつぶされて

欲しいものを求めても

誰も与えてくれない

たかがちっぽけな夢だと

諦めることも出来る

だけどまだ 夢見ずにはいられない



虚しさを抱え込み

無口になってしまう

悲しくてたまらない

誰もわかってくれないんだ

過去なんか振り向かず

前だけ見て生きてる

カッコつけてみたって

影では笑われているんだ

人生を語る資格なんか

あるのかと胸に問いかける

生きることは 切ないこと

どれだけの意味があるのだろう

それでいいのか?

痛いほど拳振り上げて

負けるもんかと叫ぶ

いつ闇は溶けるのだろう

誰も教えてくれない

たかがちっぽけな夢だと

諦めることも出来る

だけどまだ 夢見ずにはいられない



たかがちっぽけな夢だと

諦めることも出来る

だけどまだ 夢見ずにはいられない

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