書かなかった感想たち

一盃口

第1話2/19

の愛は正しいのか』 一話より。


 評価主義は正しいのか。

 「評価主義とは、消去法で自分のできる夢を追いかけるものである」ここが肝。


 また、「ラベルのない高いワインを自分で信じて美味しいと断言できるか」

 僕はここの気持ちを忘れてはいない。自分の知らない音楽を聞くとはそういう事だ。


 また、古銭集めをしているが、なるべく評価よりも見栄えで選んでいる。骨董品とは言えども、外的評価や値段が全てではない。

 延喜通宝という古銭がある。これは、10C頃の日本で発行された銭貨である。また、皇朝十二銭でもある。しかし、この頃には律令制が破綻しかけており、さらに銅の産出も行き詰まり、品質がかなり悪い鋳潰れした小さな貨幣しか作れなかった。現実、かなり希少な上、流通品も粗悪な品が多い。

 寛永通宝というものがある。高校日本史をやった人であれば覚えて下さって欲しい。江戸時代のほぼ全体で使われた貨幣であり、店に行けば100円で買えるし、通販でも(なるべくヤフオクがおすすめ)100円だろう。ただし、振り込み手数料や、送料でかなりパクられる。これは、新しいものであることもあって、字面はきれいで鋳潰れもない。割と大きい。そしてバリエーションが豊富。

 この二つなら、寛永通宝をあなたは選んで欲しい。僕がミーハーなコレクターであることは百も承知だが、希少という言葉に騙されて大金をはたくべきではないと思う。


追記:ここで取り上げる作品は、カクヨムで検索すれば出てくると思います。

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