「え?周りのレベル低くね?」創造神から貰ったスキルでハーレムを作るまで〜創世級スキル<<叡智者>>で異世界横断〜
口裂けみかん
第1話 転生
「ここは一体…どこだ?」
目が覚めたら俺は全く知らない場所に居た。
目の前に広がる真っ白な世界に困惑してしまう。
『こんにちは、園田祐也さん』
名前を呼ばれて振り返ると、目の前に女の子が居た。
すっげえ美少女。
アイドル?いや、アイドルにしては幼すぎるな…。
おまけになんか周りが光ってるし。
『あら、私のことが気になっているようですね』
え?逆に突然ここに連れてこられて目の前の美少女が気にならない奴居るの?
恐る恐る話してみることにした。
「…あなたは?」
『私は創造神ラィルス。あなたが居た世界とは別の世界の神よ。』
「創造神…?」
「はい。どうやらあなたのその程度の脳みそではまだ処理しきれていないようですね。園田祐也さん、あなたは死んだんですよ」
高らかに微笑みかけてくる美少女に、俺は困惑の色を隠せなかった。
「え……?まさか俺死んだの……?」
『はい。無様な死にっぷりでしたよ?トラックに轢かれて頭がすり潰されましたから(笑)。当たり前でしょう?』
「は?」
なんなんだ、こいつ。俺が死んだのをまるで楽しんでやがる。くたばれ、うん。
それはそうとして、俺はトラックに轢かれたのか…。
『あらあら、そんなに怒らないでくださいね。あなたには代わりに特典がありますから』
「特典?」
『はい。死因は本を読みながら横断歩道を歩いたあなたにあるのですが、一応あちらの世界の冥界神のミスであなたを殺してしまったそうなのであなたが好きなここ、異世界に転生させてあげます。日頃の行いも良かったですしね』
おいおい、まじかよ。日頃の行い悪かったら死んでたのかよ(笑)。よかったわ。
実は俺、異世界転生してみたかったんだよなぁ。
エルフに獣人にドラゴンにゴブリン。
オークにスライムにウルフにフェンリル。
色んな種族に色んな魔物がいて。
ステータスやスキル、称号があって。
俺が憧れてるのは俗にいう「剣と魔法の世界」。
周りの友達に話してもバカにされるだけだったけど、俺はそんな異世界が好きだった。死んだら転生したいとも思っていた。
それが今現実になるというのだ。興奮しないわけがないだろう。
「で、もちろん本と同じように魔法が使えたりするんですよね?」
興奮を抑えきれず鼻息が荒くなっている。
『ええ。もちろんですよ。魔法が使える代わりにあなたのもと居た世界のような便利な暮らしは保証できませんが』
「よっっしゃぁぁぁ!!」
もう無理だ。喜びを隠しきれない。
16歳―。まあ地球の平均寿命を余裕で下回ったが、転生できるのなら死んでよかったとも言える。
『で、どうせすぐ転生しても何もわからないでしょうから、まとめたものをあげますね。これがあなたがこれから転生する世界の全容です』
そう言って俺は一冊の本を渡された。
《告。<<
《告。<<
うおっ。頭の中に文字が流れてくる。
スキル化…?まあ取り敢えず本を持つよりスキルのほうが手に持たなくていいし後々有利だろう。
Yesだ。
《了。<<
お、早速異世界感出てるねえ。こりゃ転生が楽しみだぜ。
『スキル化したようね。そのスキルの能力は転生してから確かめなさい。次ね』
◇ ◇ ◇
創造神様の話によると、どうやら俺が今まで生きてきた世界の方が魂魄の質が高く、転生により生じる不均衡を是正するためとかなんとかで、好きなチートスキルを5つもらえるらしい。
「どれにしようか…」
虚空に文字が浮かび上がり、獲得可能なチートスキル名とその簡単な説明文がずらりと並んでいた。チートというだけあってどれも強力そうだ。
考えた結果、
伝説級スキル<<
伝説級スキル<<
伝説級スキル<<
帝王級スキル<<
英雄級スキル<<
の5つにした。我ながらいい判断だ。
これは後から知った話なのだが、スキルにはレアリティがあり、順番に、
創世級スキル→伝説級スキル→聖王級スキル→帝王級スキル→英雄級スキル
→超級スキル→上級スキル→中級スキル→初級スキル→低級スキル
の順らしい。早く転生してスキルの効果を確かめたいものだ。
『そろそろいいかしら。転生を開始するわよ』
「最後に1ついいですか?」
『いいわよ。言ってみなさい』
上から目線な態度にイラッときたが、美少女なので許してやろう。
「今後1000年間、俺と同じ世界に転生者を呼ばないでくれ」
異世界転生がしたいと思っていたときから、”転生者は自分だけがいい”というふうに思っていたのだ。他にライバルが現れて無双できなくなるのも嫌だしね。
『わかったわ。あと、あなたのスキルは強力すぎるから、隠蔽魔法も付けておくわ。せいぜい楽しみなさい』
創造神様がそう言うと、俺の体が宙に浮く。
『転生先は森の中にしておいたわ。せいぜい楽しみなさい』
「ああ。遠慮なく楽しませてもらう」
そう言うと同時に、俺の意識は遠のいていくのであった…。
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