僕は最強
男は路地裏を逃げ続ける。自分の走る跡をなぞって追ってくる僕を想像して逃げ続けている。その想像のはるか上から建物を渡り次いで男を尾行する事は、僕にとってあくびの出るくらい簡単な作業だった。
「あいつは一体誰だ……? 何故会った覚えがある?」
何処で会った誰なのかも謎だが、何故逃げるのかも謎だ。彼は
尾行の容易さとは裏腹に胸の鼓動は奇妙に早くなっていた。男ののろい歩みがもどかしい。無限に入り組んだ路地裏の迷路にめまいを覚えながら、男の行く末を固唾を飲んで見守る。
すると男はゴミの散乱する袋小路に入った所で、僕の足蹴にする建物へと近づいて死角に消える。下をのぞき込むとそこに男はおらず、閉まりゆくドアだけが見えた。地面へと降り、建物に相対する。
「遅い! 一体何してたんだよ!」
いやにくぐもった女の声が聞こえる。先の男と二人で話しているようだ。僕は木のドアを局所的に火で焼き尽くして2cmほどの穴を開けた。煙と臭いを風でこちらに流した後、慎重に建物の中を覗き込む。
「え!?」
そこにいた女の姿を見て、思わず大声が出そうになる。
「あんたが遅いせいでこっちは水さえ飲めてないんだからね」
「うるせえな、遠回りで撒いてきたんだから仕方ねえだろ! 大して何もしてねえくせによお!」
やはりドロシーだ……ドロシーが喋っている。今まで僕の問い掛けに一度だって満足に返さなかったドロシーが、この男にはいやに俗でどうでもいい事をべらべらと喋っている。
「大体なんで逃げたんだよ。でかい図体であんなガキ一人にびびっちゃってさあ」
「いやだってあいつノウィンとか言い出すからよ! あのままだと俺達のせいでばれちゃうかもしれないだろうが!」
「で、ちゃんと誰も追ってこないのは確認したんだろうね?」
「ああ問題ねえよ。誰も来てなかったぜ」
「オーケー。まったく暑くて仕方なかったよ……解除」
それからの光景に僕は目を疑った。ドロシーが一言呟くと、途端にドロシーの体表に無数の亀裂が走り、軋むような音を立てながらボトボトと床の上へと崩れ落ちていったのである。
「あーさっぱりした」
ドロシーが崩れ落ちた後、そこには薄着で汗だくの女がいた。その手には無骨な石の埋め込まれた小さめの杖。
「い、今のは……まさか……!」
━━
体表を硬い木で取り囲み防御する魔法。体力の少ない魔法使いが戦闘時のみ防御を固めたい場合などに重宝される。
普通は動きにくくなるので全身をすっぽり覆い囲むような事はしないが、やろうと思えば魔力の続く限りいくらでも広くいくらでも厚く木を重ねる事ができる。
男女二人は地面に散乱した木の破片を足で適当に部屋の隅に寄せている。汗を滴らせる女は手で顔をあおぎながら、手に持った
「ど、ドロシーが……作られていた……?」
あまりの光景に呆然と呟く。ドロシーは偽物だった。今まで見てきたドロシーはただの人間だったのだ。
頭の中に詰め込まれた全てのドロシーの姿が猛烈な勢いでフラッシュバックする。ローブを来た姿。巨大な頭部。魔法帽。冗談のようなフォルムの全身。
そうだ。今までに心の何処かで感じてきた違和感。ドロシーが
変なんだ。だって今まで見てきたドロシーは捜索依頼の絵とそっくりだった。それも
夢や幻かと思った事もあった。だけど、夢や幻にそんな妙な法則性があるものだろうか。僕はどの絵をどの町に渡したかなんて覚えてもいないのだ。まるで目撃情報イラストを
「ドロシーの絵じゃない……
ウッドアーマーは本来は攻撃から身を守る防御の魔法であり、それこそプレートアーマーなどを意識して体にくっつけていくものだ。だがやろうと思えばどんな形にもできる。複雑な工作は無理だが、例えば
思えばおよそ生物と思えないドロシーのがさついた肌は、しかし大木の
「しっかし、多少アクシデントはあったものの問題無さそうだったなあ」
「それそれ! あのガキ、こんなゴミ木に必死にへこへこ唾飛ばしておかしいったら無かったよ!」
部屋の中に笑い声が響く。知性も品性も感じられない頭の悪そうな笑い声が何処かの誰かを馬鹿にしている。数秒ただそれをじっと見ていた。ドアの穴越しに部屋の中を凝視する、
轟音と共に部屋と外界との隔たりが消滅した。今まで出入口をふさいでいたドアが一瞬で真正面の壁まで叩きつけられ、飛び散った壁と木片が部屋中を嵐のように傷付ける。
「何だ!?」
「うわああ!」
愉快そうな馬鹿笑いは物理的な脅威に吹き飛ばされた。もはや姿など隠さずに部屋に踏み入ると、男女二人の視線はすぐに僕の方へと向く。
「お、お前は!」
「おいどういう事だよ! 来ちゃってるじゃないさ!」
驚愕したように声を上げる男、その男に不平を言う女。もはやその動揺の一つ一つが全てどうでもいい。
「お前ら……目的は何だ……。何故こんな事をした……」
「はあ!? うるせえよてめえ! ちゃんとドロシーが見つかったんだから良かったじゃねえか!」
「おいドア弁償しろよガキ! アタシに怪我させてタダで帰るつもりじゃないだろうね!」
話を逸らすようにこちらの弱みを突くように凄む二人。僕が望んでいるのはそんな言葉じゃない。順番に話を聞き合うような対等な立場じゃない、僕はお前らに何かを答えるつもりなんて一切無い。
「何故こんな事をした!! 言え!!」
掲げた右手に燃え盛る炎を発生させる。誰が見ても一目で理解できる、触れるもの全てを一瞬で焼き尽くすエネルギー。部屋の薄暗さを一瞬で消し飛ばし、いる者の肌をジリジリと突き刺していく尋常ではない危険。
「ひ、ひいいいい!」
粉々になったドアでまだピンと来ていなかった二人も、目の前の業火に震え上がる。質問に答えもせずにだらしなくわめくその姿に、僕は一歩を踏み出した。奴らの衣服が煙を上げ、熱さに驚いた様子でバタバタ慌て始める。そしてその拍子に女の方の薄着の隙間から何かがするりと放り出された。
「あっ! しまっ……」
それは粗末な一枚の紙だった。端も合わせず雑に四つ折りにされ、ちりちりと煙を上げて焦げ始めている。僕は奴らの慌てように何かを感じ取り、手中の炎を捨ててその宙を舞う紙を掴み取った。一瞬の出来事に目を見開く奴らの反応を無視し、僕はそのもろそうな紙を丁寧な手つきで開いていく。
「は?」
開いてすぐ見出しのように書いてあるその言葉に眉をひそめる。攻略法??? ってなんだ??? 攻略って……何を??? ……
意味の解らなさにただの一文だけで頭がフリーズしてしまう。僕が個人的にドロシーを探しているだけの事に対して、何で解決のための一貫した方法論が存在するんだ。誰が作った。何のために。意味が解らなすぎて、僕の目線はその次の本文の部分へと自然にスライドしていった。
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ドロシー尋ね人依頼攻略法
1.ドロシーの尋ね貼り紙を探す
少し大きな町には必ずドロシーの尋ね人依頼が出されている。おどろおどろしい似顔絵が書かれた異様な尋ね貼り紙なので探せばすぐに見つかるだろう。貼り紙は後の工程のために一枚はがして手に入れておく事。(今いる町に無いのであれば町の規模が小さ過ぎるか、既にその町では解決済である。もっと大きな町を探すと良い)
2.ドロシーを用意する
依頼者にドロシーが見つかったという情報を渡す事になる訳だが、もちろんそのためのドロシーを用意しなくてはならない。誰でもいいからドロシーを演じる者を一人確保する事。ウッドアーマー、ストーンアーマーなどの魔法を使ってドロシー役を貼り紙の容姿に似せていく。もちろん使い捨ての魔道具で構わない。数時間程度持続するものなら十分。
3.場所を用意する
依頼者がドロシーに会うための場所が必要だ。流石に公衆の面前に妙な怪物を配置してしまうと騒ぎになりかねないので、尋ね人どころでは無くなってしまうだろう。理想は関係者以外が寄り付かない個室が一番良い。宿屋が一番堅実だが、金が勿体ない場合はそこらのごろつきから安くアジトを借りたり、人の寄り付かない廃墟を利用するなどもありだ。鍵開けに自信があるなら空き家にこっそり侵入するのも良いだろう。
4.会う
実際に会う。依頼者のライトはなんと全ての町を毎日確認している。毎日大体同じ時間帯にギルドを訪れるので、そこを事前に調べておけば予定を立てやすい。前日に情報提供する旨をギルドに伝えておけば、翌日にすぐ仲介する流れになるだろう。(言うまでも無いが全てのやり取りで偽名を使うように)
依頼者は狂人であり細かい事がわからないようなので、異様な姿のドロシーに驚きつつも会話をし始める。ドロシーも適当に反応を返すように。普通に喋ってもいいのだが、半端にボロが出ないように言葉以外で返事をするのがオススメだ。聞いているようなフリをして楽器などで適当に音で返すのが良いだろう。(アーマーの中で草笛を吹けば反響で恐ろし気な音色になる。安上がりでオススメ) いくらか問答を繰り返したら納得して帰っていく。お疲れ様。
5.他の町で繰り返す
依頼者は狂人なので、一つの町で尋ね人依頼を完了した後もまだ他の町でドロシーを探している。情報提供役さえ新しくすれば、町の数だけ何度でもドロシーを提供できるだろう。
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「なんだ……なんだこれは……」
あまりの事に言葉が出てこない。そこにはこの数週間で僕が体験してきた事の全てが書かれていた。無限のドロシー。やけに手際の良い情報提供者達。ドロシーを探し続ける僕自身。あの世界の全てが崩壊したような苦悩の日々が全て他人によって用意されたものだった。この文章はまるでそんな事を言っているかのようだった。
「どういう事なんだこれは! なんだお前、これは!」
「ひいい! いや、あの! だ、だってあの!」
先程の威勢の良さは欠片も無く、男達はしどろもどろの言葉でただ身を縮こまらせるのみだ。
「ち、違うんだよ旦那! 俺は旦那があんまり一生懸命にドロシーって娘を探してるもんだからさ! だから少しでも手伝えないかなあって!」
「そんな訳が無いだろうが! それでそんな偽物を用意するなんて事があるか! 大体……」
僕は男と女の姿を交互に見比べ、確信を持って言葉を続ける。
「お前らはノウィンに来た
僕の指摘に、二人は続く言葉を返せずに押し黙った。
そうだ、この二人はノウィンに来た詐欺師。スミスを名乗る偽のギルド本部職員のかたわらでサポートや雑用をしていた二人の男女なんだ。あの時は一言も喋らなかったから雰囲気が違ったが、男の図体のでかさ、女の切れ長の目つきは記憶の中の姿と寸分違わない
「今度は何を企んでいるんだ! 性懲りもなく僕に近づいて何をするつもりだ! どうせあの男の指示なんだろう!」
「ち、違う違う! それは誤解だ! あんたちょっと勘違いしてる!」
男は慌てて弁明するように両手を振る。
「確かに俺達はノウィンで詐欺を働いた! でも違うんだよ! 別にあんたに近付きたかったとか、あんた個人を狙ったとかでは断じてない! そもそも村の住民なんていちいち覚えてねえ! 俺が今日あんたを騙そうとしたのは、単に俺達が
「何……?」
身振り手振りの男の話に、僕の理解は追い付かない。
「俺も含めた
開き直るような暴露された、あまりにもシンプルが過ぎる理由。それを聞いた瞬間、僕は思わず開いた口が塞がらなくなっていた。
「じょ、情報料……だと……」
流石に何かの冗談だろうと思った。だが目の前の男は嘘を言っている様子は無い。
尋ね人依頼は最初に冒険者ギルドへと既定の料金……金貨3枚を支払う事で受理される。その内金貨2枚はギルドの取り分だが、残りの1枚は情報提供者全員に分配されて渡る。ギルドの判断で比重が変わる事もあるが、基本的には等分だ。
だから普通は金儲けのために競って尋ね人を探したりはしない。自分以外にどれだけの情報提供があるかなんてわからないし、総取りできたとしても金貨1枚。一般的な月収が金貨3枚と言われるからそれなりに大きい額ではあるが、不確定要素が大きすぎて能動的に狙うなんて発想はまず湧いてこないはずだ。
「あ、あんたの言いたい事わかるぜ。尋ね人依頼なんてたまたま知ってるやつが小金をもらうためのもので、普通は詐欺の対象にもならねえ。だが世の中には俺のようなケチな小悪党とは違う、頭の切れる奴らがいる。
金になる仕組み……ノウィンで詐欺師を村に入れたギルド長の事を思い出す。話を聞いて何故か他人事とは思えない。
「あんたの尋ね人の貼り紙……大半の人間は笑って通り過ぎる。誰も見つけられっこない、おどろおどろしい絵のいかれた尋ね人依頼。更には近隣の主要な全ての町に同じ依頼が出されてるなんて噂……格好の話の種だぜ」
男は話しながら、あざけるように軽く笑う。
「だがそこまでの情報が揃った上で、その頭の切れる奴はすぐさま偽のドロシーを用意する事を考えたんだ。何のためか? あんたが
信じられるかよ!と愉快そうに話す男。何がおかしいのかわからない。ドロシーはたくさんいる。
「結果は大当たり! 金貨1枚どころじゃねえ! 町を渡り歩くごとに金貨がぞくぞく手に入る! 1、2、3、4……5枚の金貨を手に入れる事にそいつは成功したのさ!」
5枚の金貨を奪われたと聞いて、まだ僕は何も思えなかった。金貨5枚は僕にとってはした金だ。丈夫さで鈍くなった痛覚のように何も感じなかった。
「さて、5枚の金貨が手に入ったところで、あんただったら次はどうする? ドロシーを
不穏に笑う男。僕は大丈夫なはずだ。
「奴は次にこの
広大な大地に広がる無数の町を思い浮かべる。一目で数を把握しきれない程の膨大な数。特に何も思わず支払い続けた3枚の金貨の、その総額がいくらかなど考えもしていなかった。
「奴の正体は裏社会で名うての
地図のバッテンの広がる様を思い返す。近いエリアで数体見つかった後、大陸全土で一斉に見つかり始めるドロシー。それと似た流れがまた別の大陸で起こり始める。ドロシーが
「なんだそれ……」
何を言っているのかわからない。鉱夫ってなんだ、詐欺ってなんだ。全然言ってる事が頭に入ってこないんだ。僕が顔を知っている詐欺師がたまたまこの大陸に一人いたからって何なんだ。そうでなきゃ僕はずっと意味不明のままドロシーから逃げ続けてたって、なんだそれ。なんだそれ。
「なあわかっただろあんた、この世には本当の狡賢いやつらがたくさんいるんだ! 俺はむしろ被害者だよ、こんな不安定な商材売りつけやがってよ! そうだ、今から俺と一緒にその情報屋こらしめに行こうぜ! あいつ最近こういう事多いんだよ、初めはもっと儲かるネタくれたってのにさ!」
わからない。わからない。
やっぱりこいつの言っている事は全然意味不明だしおかしいんだ。だってそうじゃないか、金貨がどうとかノウィンがどうとか、いきなり何を言い出し始めてるんだ。それじゃあまるで僕が延々世界を
「そんな事……そんな、事……」
汗が止まらない。丈夫なのに汗が止まらない。めまいがする。必死に弁明みたいに喋ってる男の言う事が何も言葉として聞こえてこない。
おかしい。おかしいぞ。ドロシーは何処だ。一人もいない、一体何処にいるんだ。いつも建物の陰から見ていたじゃないか、町の大通りで視界の端を大挙して歩いていたじゃないか。これじゃあまるで世界の真ん中に僕がただ一人でぽつんと立っていただけみたいじゃないか。
僕は部屋に置かれた棚の裏の隙間を見た。
静かな影がへばりついていた。
ドロシーは、いなかった。
「そんな訳が無いい!!」
頭蓋骨の裏のよどみを叩き潰すように叫び声をあげる。悲鳴をあげながら腰を抜かす男女二人を無視して建物を抜け出し、僕は一目散に空へと飛び出した。
「そんな訳が無い……! そんな訳が無いんだ……!」
全速力で上空を進み続ける。そうだ、そんな訳が無いんだ。僕の計画が間違っている訳がないし、今まで歩んできた成果が全て偽物だった訳がないし、ドロシーが見つからない訳がないんだ。ぼくはドロシーを見つけるし、見つけているんだ。
落下するように降り立った先はノウィンの一角の林。魔力を込めて地面を炸裂させると、中から大量の白金貨が出てくる。
「もっとギルドを使ってやる……! もっと依頼を増やせば、ドロシーは確実に見つかるはずだ!!」
そうだ、世界にはあれだけドロシーがいるんだ。たとえ今まで見つかっていないとしても、小さな町や村も含めて全てのギルドで尋ね人を出せば、必ず今まで以上のドロシーが見つかるはず! まだ全然可能性は残ってるんだ! 僕が世界中のドロシーを根こそぎ見つけ出して、世界で初めてドロシーを見つけるんだ!!!
僕は白金貨をカバンにぎゅうぎゅうに詰めて、村の外を目指す。目の前の新たな冒険に体の奥が震え出してきた。
「そうだ、この金で全部依頼を出すんだ……! 細かい地方の地図も全部持って……ドロシーの似顔絵もその分書いて……! それから……」
指折り数えて走り続ける。白金貨の重みがこれからの道のりの長さを教えてくれる。大丈夫だ、僕ならやれる! 今までもドロシーをたくさん見つけてきたんだ! だからこれからもいくらだって! 何回だって! 僕は世界中を股にかけて、ドロシーを追いかけ続けて、それで、それで……
「おい待てよライト」
唐突に名前を呼ばれ、既に世界へと飛び立っていた意識が強引に掴み戻される。足を止めて振り向くと、そこには男達がいた。何かと思えば、僕が村に帰って来た時にいちゃもんを付けてきた三人組だ。そして、その後ろには……。
「ジョシュア……?」
どうしてか険しい顔の三人の後ろ、いつものように眉間に皺を寄せたジョシュアは無言で僕の事を見つめていた。ノウィンの実質的リーダーとして表で様々な事を取り仕切るかつての仲間。気付けば僕は白金貨ではち切れそうなカバンを後ろ手に隠していた。
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