第120話
その後色々試しながら何度もウォーターカッターを放つが切れ味の悪い結果が続いた。
これではとてもじゃないが実戦では使えない。
唯一先ほどの水玉と同じで実体がある分風刃より射程は長かった。
ん? 実体かぁ……
今度は近くに杭を作りウォーターカッターを放つ。
近くで見ると標的に接触した瞬間に形が崩れてしまうので十分に斬れないということがわかった。
これは液体と斬ることの相性が悪いということだろう。
ならば叩いたり突いたりするのはどうだろうか?
水を棒状にして試してみるが……
威力は接点に集中するから風槌より打撃力は上だし攻め手を増やす意味でもアリと言えばアリなんだが、これも模擬戦用だなぁ。
呼称はもう水バットでいいかな……いや、水棍にしよう。
次は槍系……水槍だな。
これは実戦で使えるのではないかと密かに期待している。
まずはノーマルから試してみよう……
…
……
…………
色々と試した結果やはり水槍は使えるという結論に至った。
まず射程は風槍より長く土槍よりも短い。
威力は……刺突力は一番高い。ただし、複数を同時に放つと威力はかなり下がってしまう。
これは水槍が1度放つと放ちっぱなしではなく、常に槍を出し続ける……放水し続けるタイプの攻撃だからだと思う。
回転系も問題なかったが零式はダメだった。超圧縮させる過程がどうしても上手くいかない。
ただ土槍の(で零式を試した)時と違って水槍は可能性を感じることができる……根拠はないけど。
某長編忍者漫画の主人公の必殺技も練習する時に水を使っていたし!!
この練習で1番の収穫があったところで次の範囲魔法に取り掛かろうとしてまたもや戸惑ってしまった。
水魔法の範囲魔法ってなんだ????
まず最初に思い浮かぶのは大津波を起こしてザバッーと敵を呑み込む攻撃だが……そんなのは絶対無理!! 一番強く放水しても消防車の放水量よりも少ないのだ。これでどうやって大津波を再現しろと?
次に水牢みたいなのに敵を閉じ込めて水を撹拌して攻撃する感じだが……大津波よりは可能なレベルではある。ただし、こちらが水を貯める間敵が大人しく待っているという条件が発生して来る。
2つの候補とも現実的ではないので煮詰まってしまった。
う~~ん、どうしたものか……
確か明日指導するスクエラさんが水魔法を使えると言っていたな。範囲魔法について聞いてみよう。
その後新たな必殺技の開発もちょっとだけして帰宅した。
川端努 男性
人種 15歳
LV40
HP 696/696
MP 4821/6975
力 139
早さ 165
器用 174
魔力 645
LP 56P
スキル
異世界言語・魔法の才能・収納魔法Lv8・浄化魔法Lv7・火魔法Lv4・水魔法Lv3・風魔法Lv9・土魔法Lv8・氷結魔法Lv4・回復魔法Lv8・魔力操作Lv6・MP回復強化Lv8・MP消費軽減Lv8・マジックシールドLvMAX・身体強化Lv4・剣術Lv2・槍術Lv2・投擲Lv1・敵感知Lv8・地図(強化型)・時刻・滞空魔法・飛行魔法
夕食時、隣に座るルルカが少しソワソワしている。
先ほどルルカが食事の準備中にロザリナをリビングに連れ込んでイチャイチャしていた(お触りのみではあるが)からだろうか?
自分もして欲しいってことか、可愛いとこがあるではないか。
食事が一段落したところで自分のももを指して、
「ルルカ、ほら」
「あ、あの……??」
「遠慮するな。触って欲しいのだろ?」
「はあ?」
うわっ!
凄くバカにされたような心底呆れた感じの反応されたよ!!
「し、失礼しました。
えっと……、そうではなく、本日お城のほうで行われた軍議でどんなことがあったのかお聞きしたいと思いまして……」
「私もお聞きしたいです!」
ロザリナまで珍しく喰い付いてきたな。
しかし話しても大丈夫なのだろうか? 機密保持とか……特に何も言われてないけど。
出陣の時に領民の見送りがあるということは事前に告知しているのだろうし、特に秘密にする必要はないのだろうな。
それはともかく!
「わかった。ルルカ、こちらへ」
と、再度自分の太ももに座るように促した。
別に見立てを間違えたからといって俺が止まらなければならない理由なんてどこにもないからな!!
「…………は、はぃ」
ルルカが意を決したように俺の上に座って来るが……
「逆だ」
「くっ……」
向かいに座っているロザリナに背を向けて座ろうとしたルルカを反対に向けさせて座らせる。
「軍議の話だったな。まずは出陣が5日早まって15日後になったので2人共そのつもりで」
「「はい」」
こうしてルルカと密着してるだけでも心地いいがここはやはりお触りしないとな!
まずはソフトに服の上から……
…
……
…………
「…………というのが大まかな軍議の内容だ」
「はぁ…はぁ……」
ずっと触られ続けてたルルカは息も絶え絶えだ。
「増援の到着が遅れることになってしまって大丈夫でしょうか?」
「元々はバルーカの軍隊だけで南砦は維持していたのだから問題ないだろう」
「ツ、ツトムさん、ま、また新しい女性の名前が……」
ルルカは妙に他の女性の存在を気にするよなぁ。
これからも女性を増やすことは知っているはずなんだが……知っているよな? ちゃんと言ってある……ような無いような……
とりあえず服の中に手を入れて直接揉む。
「あっ、ちょ、ちょっと……っ…んんっ…」
大体外で他の女性と良い雰囲気になったことなんて1度もないぞ。
積極的を通り越して直球で手を出してくるティリアさんを除いてだけど。
そのティリアさんにしたって隠れて会っている訳ではなくルルカと一緒に会っているのだから何も問題ないはず……たぶん……
「ナナイさんは新しく俺の担当になった補佐官だ。
ロイター子爵は今度の作戦で色々忙しくなるからその代役だな」
この柔らかさと中心のコリコリ感、たまらんなぁ。
「そ、その人と砦に滞在している間共に過ごされるのでしょうか?」
何故だかロザリナも入ってきた。
つかその聞き方だと俺とナナイさんが既に深い関係のように聞こえるぞ。
「どうなんだろう?
補佐官なんだから子爵と行動を共にしてもおかしくないと思うけど、戦闘ができるタイプではないから城に残るかもしれない」
「ぜ、絶対に砦についてきます。注意しないと……」
「それはニュータイプとしての勘か?」
「ニュ……プ??」
違うのかい!!
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