第82話
「と、とりあえず壁外区まで歩いてそこから飛んで帰ろう」
「ツトムさん?」
「な、なに?」
「ティリアは口説かないとあれほど念を押しましたのに」
「ま、待て。俺は口説いてはいないぞ」
少なくとも俺からは一切口説いてはいない。
されるがままに口説かれた気はしないでもないが……
「しかし何も抵抗なさりませんでしたよね?」
「拒絶してティリアさんと気まずくなったら嫌だろう?」
「そのような心配でしたら必要ありません」
城門を出て少し隅に行きルルカとロープで繋がる。
もう必要ないかもしれないが念の為だ。
「ルルカだって俺のこと弄ってたじゃないか」
「そ、それは……」
ルルカの耳元で囁いて返事を聞く前に飛び立った。
休憩するのに適当な草原を探しながら飛んでいたが、小さい山を越える際に中腹に平らなスペースがあったのでそこに降りた。
山の標高は1,000メートル少し超えるぐらいだろうか。
そしてこの場所は地上から500メートルぐらい、いずれも目視でだ。
「ここで休憩しよう」
「……」
かなりご機嫌斜めである。
とりあえず土魔法で小屋を作る。
岩肌であるが問題なく土の小屋が出来る。
地面が土のとこで魔法を使う時より魔力消費が多いが。
ベッドを作りその上に寝袋を置いて腰掛ける。
ルルカは立ったままそっぽを向いたままだ。
「そうだ! 王都で買った衣装着て見せてよ」
「ここで、ですか?」
「うん」
部屋の隅に衝立を作って収納から荷物を渡す。
ガサゴソと着替える音が聞こえて覗きたい誘惑に駆られるが我慢して自分の服を脱ぐ。
「お、お待たせしました」
衝立からルルカが出てきた。
「おお!」
一言で言うなら水着である。
もちろん防水加工はされてないので水着ではないのだろうけど。
上はルルカの大きな胸を隠し切れずにはみ出してしまっている。
2つの山で作られる谷間がエロい。
下もスラッとした素足が実に淫靡だ。
「すごく似合ってるよ!」
「あ、ありがとうございます」
「こっち来てここに座って」
ルルカをベッドに腰掛けている俺の脚の間に座らせてその深い谷間で挟んでもらう。
昨日からずっと我慢してて限界なのだ。
ルルカが両手で自分の胸を持ち上げてゆっくりと上下に動かす。
「気持ちいいですか?」
「最高だよ!」
ルルカが舌を出して先端をチロチロ舐め始めた。
丁寧に舌を動かした後、おもむろに口に含んでいく。
口の中でも丁寧に舐められると限界が来てしまった。
「んっ、んぐ、ん、ん、ゴクン」
「すごく気持ち良かった」
「はぁ、はぁ……」
口をすすいでもらって、2人で寝袋に入る。
ルルカを壁側に向かせて顔の位置にある壁を消した。
「あっ!」
「良い眺めだな」
「はい……」
ベッドの部分は崖からはみ出すように小屋を作っているので(もちろん狙ってだ)眺めは最高なのだ。
大丈夫だと思うが一応はみ出している部分は下から土魔法で支えるように補強してある。
「んっ……」
外を見てるルルカの背後からねっとりと胸を揉む。
「これ以外のエロい衣装は何か買った?」
「ロザリナの分も購入しておりますが」
「ルルカも着れる?」
「はい……」
「じゃあルルカが着……いや、やっぱり最初はロザリナが着ないとダメだよな。
せっかくロザリナの為にルルカが買ったのだし」
手を下に伸ばして弄る。
「あっ……はい。ロザリナ…が着た後でしたら…あんっ……」
腰を合わせて深く……
「ツ、ツトムさん……」
ゆっくり動かしていく。
「んっ、、あっ、アンっ……」
「外からルルカの顔見られちゃうね」
「だ、大丈夫です、、こ、んっ、この距離ならばっ……」
「目が良い人なら見れるよ」
そんな人はいないだろうが。
特殊なスキルでもあればあるいは……
「そんな、、んんっ…んっ……」
ルルカの中が!
「はぁ…、はぁ…、はぁ……」
「次に飛行魔法で長距離移動するのはルルカを家族のところに送る時だけど、今回みたいに休憩しながら……いや、エッチしながら行く?」
「ツトムさん、そんな直接的な言い方は!」
「それともスピード出して短時間で行こうか。そう言えば家族の住むコートダールって……いや、そもそもご家族はコートダールのどこに住んでいるんだ?」
※コートダールとはツトム達のいるベルガーナ王国の東にある商業国家である。
西にあるアルタナ王国を加えて南部3国の括りで認識されることが多く、3国で大陸南の魔族領域からの侵攻を防いでいる。
「私の家族はコートダールの首都から南に行ったところにあるワナークに住んでいます」
「どのぐらいの距離かわかるか?」
「私も行ったことがありませんので……
王都からロクダーリアまでが乗合馬車で1日、ロクダーリアからコートダールの首都までが輸送隊で8日前後です」
輸送隊の2日~3日=乗合馬車1日ぐらいだから王都までの距離の5割増しぐらいか。
案外余裕だよな。
「それにしても地図が無いのが不便なんだよなぁ」
「コートダールでは国内の地図が売られていると聞いたことがあります。商業国家なのでそういった情報も公開されているのでしょう」
王国では地図は手に入らない。
この件もロイター子爵に聞いてみるか。
見せてくれるかはわからないけど。
「それでどちらの方法で行く?」
「えっと…その…、ツトムさんのお好きなほうで……」
「俺はルルカがどちらがいいか聞きたいんだ」
「休憩…しながらゆっくり行きたいです……」
「休憩ではなくちゃんと言って」
「……エ、エッチしながら……、ツトムさんと、たくさんエッチしながら行きたい…です……あっ、また固く……」
「こうしてたくさんエッチしながら行こうな」
「あっ、はいっ……んっ……」
ちょっとイチャイチャするのに時間掛け過ぎたので速度を上げて帰ることにした。
山の中腹の小屋はそのままにしてある。
次に王都に行き来する際にこのルートを通るかすらわからないけど。
「お帰りなさいませ」
家に帰るとロザリナが玄関で待っていた。
「今帰った。ずっとそこで待機していたのか?」
「今日ぐらいここでお迎えしようと」
すっかり可愛い系になってしまったロザリナを抱き締める。
キリっとしたお姉さん風の外見とのギャップがあるからそれはそれでアリか。
「これをロザリナに」
「開けても?」
「ああ」
ガサガサ……
「わぁ!? よ、よろしいのでしょうか? このような高価なモノを……」
「日頃の感謝を込めて」
「あ、ありがとうございます……」
ロザリナも涙目になっているぞ!?
女性への貴金属の贈り物の効果は絶大だな!!
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