設定戦記①

 ここでは本作の世界観や舞台設定をご紹介。設定は随時更新予定。


・この世界では通貨の単位は「ギルド」で統一され、全て電子マネー化されている。少額のものはSIM形式の「マネーチップ」に、多額のものはマイクロフィルムの形をした「マネーフィルム」にギルドが内蔵されており、「ギルドカード」という電子マネーカードにチャージされる。

中には旧世界の貨幣や紙幣をコレクションしている者も存在し、貨幣や紙幣もギルドに交換すれば使える。

ちなみに、1ギルドは旧世界の日本円で1円。


・医療の飛躍的な発展で平均寿命が大幅に伸び、時間の概念も宇宙基準で大きく見直されたため、旧世界とは1日の時間や一年の流れが違う。

この世界での1日は、旧世界の感覚で72時間、1年は約1095日と9倍差がある。

そのため、登場人物の年齢も旧世界の感覚だと、例:20歳×9=180歳くらいになる。


・旧世界では、誕生日を迎えた日付に年齢が一つ加算されるが、新宇宙歴では毎年4月1日を迎えた瞬間に全ての者に年齢が一つ加算される。しかし、データベース上では◯年◯ヶ月と記録されており、誕生日を迎えたらちゃんとお祝いもしてもらえる。

例:2050年4月〜2051年3月生まれの場合→2051年4月1日に1歳としてカウントされ、成人式は2071年1月に行われる。


・この世界ではバイオテクノロジーの発展により、あらゆる動植物から採取した細胞を宇宙種子貯蔵庫「NOAH《ノア》」に保管し、組織や栄養素を緻密に再現して精製した肉・魚・野菜・穀倉類などを食べられるようになったことで、食糧問題はほぼ解決している。

食糧以外にも、革製品や毛皮なども動物から採取した毛や細胞から作れるため、動物愛護団体や環境保護団体などとの衝突問題もなくなった。

さらには、種子同士を調合してインスタント食品の様に栄養価の高い料理も作れるが、手作りにこだわる飲食店などは材料のみを求める。

しかしその裏で宇宙連邦政府は、政府に加盟しない星間国家や反抗的な者たち、スラムと化している場所などには意図的に食糧の供給をストップさせ、自給自足や飢餓・食糧の奪い合いなどを発生させている。

そして、その技術はクローンから大きく飛躍した人類の量産化にも応用され、一部を除いた古今東西ありとあらゆる人物・種族の種子が保管されている。


・この世界には、大きく分けて2種類の人型生命体が存在し、地球人以外の異星人を含めた高度な知性を持つ「人間」と、悪魔・妖怪・妖精・妖魔などの魔性の力を持つ「魔邪まじゃ」に分かれる。「人間」と「魔邪」、全ての人型生命体をひっくるめ、「人類」と定義される。


・地球再星計画後の地球では、政府が広大な星や銀河を統轄しているため、都道府県や州などの多くは合併されている。

例えば日本は、ネオ北海道エリア、ネオ東北エリア、ネオ関東エリア、新首都エリア、ネオ中部エリア、ネオ名古屋エリア、ネオ北陸エリア、ネオ関西エリア、京都エリア、ネオ大阪エリア、ネオ南海エリア、ネオ山陰エリア、ネオ山陽エリア、ネオ四国エリア、ネオ九州エリア、ネオ琉球エリアと16のエリアに分かれている。

それぞれのエリアには、エリア管轄所在地が置かれ、エリア知事が在任し、首都は新首都エリアの新東京ネオ新宿となっている。


・宇宙オリンピックは2年ごとに夏と冬に一回ずつ開催されている。


・メインの舞台となるラニアケア超銀河団は、地球を中心にして半径2億5000万光年ある。境界線には厳重な警戒網が敷かれており、外部に出るには宇宙連邦政府に申請し「ギャラクシー・パスポート」を発行する必要がある。


・芸能活動やスポーツ、軍の出動や徴兵で出席日数が足りない生徒は、睡眠学習で補習を受けられるシステムがある。


・旧世界ではマウスを対象に生体実験を行なっていたが、動物愛護団体から強いバッシングにあっていたため、今は凶悪犯や反政府思想の危険分子を対象に生体実験を行っている。極秘裏に凶悪犯のクローンが生体実験用に大量生産もされている。


・宇宙で主流のSNSは「バズッター」「バエスタグラム」など。


・新宇宙歴2065年以降、第二次宇宙大戦以後の生まれで戦争を知らない世代、現在24歳以下の若者たちを別名「X世代」とも呼ぶ。


・巷では「ウェイウェイ」という、ネットワークビジネスが密かに流行している。

試供品をウェイウェイ関係者から手渡されたミア・沙羅・シュナイダーと華園明日美は、ウェイウェイ内で「ウェイウェイビジネスは、あのミア・沙羅・シュナイダーと華園明日美もやっている、宇宙で最幸さいこう志事しごと‼︎」と宣伝され、勝手に広告塔に使われている。

ちなみに、ウェイウェイは高校生から始められる。


・大人氣オープンワールドFPS「星間戦線せいかんせんせん」というゲームがあり、軍部の戦闘シュミレーションに使用されるほど機能が多彩。


・宇宙連邦政府の管理下にあるエリアでは、一部を除く全ての人間の体内にあるナノマシンに、政府からの個人の信用度が分かる「ユニヴァースポイント=UP」が設定されている。

UPが高いほど進学や就職などに有利になり、待遇のよい環境を与えられる。

UPは政府と軍の関係者しか閲覧できず、UPの高さによって、災害や戦争・紛争・テロ発生時の救助対象の優先度が変わる。


◾️法律について

・少年法は大幅に改正され、保護観察処分の対象年齢は10歳までに引き下げられ、最年少では12歳で死刑判決を受けた者もいる。だが、法が変わっても司法の腐敗は依然としてあり、法の網をくぐった犯罪は起きている。


・再三再四の通告をしたにも関わらず改善の兆候が見られず、一般市民に危害を加えようとする犯罪者または犯罪者となりうる可能性のある者、宇宙連邦政府に対する過激な反政府活動・テロ・紛争を引き起こす、またはそれらを助長しうる可能性のある者に対して最後の通告をできる「最終通告法さいしゅうつうこくほう」という法律がある。

これを破った場合、即座に拘束・死刑執行できるが、この法律により冤罪による執行・宇宙連邦政府関係者の職権乱用などが問題視されている。


・正当防衛が証明できれば、相手を殺害しても無罪になる場合がある。複数のチンピラに絡まれたので全員返り討ちにして殺害した、強姦されそうになったので護身武器で相手を殺害したなどで無罪判決が出たケースは多々ある。


・刑の種類には、犯罪者個人が責任を負う死刑以上に重い刑もある。犯罪者の一族全員が死刑となる「家系根絶刑かけいこんぜつけい」、犯罪の関係者全員が死刑となる「連帯死刑れんたいしけい」など。

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