第13戦記 戦え‼︎ 我らのGトルーパーズ‼︎

 機甲暴力団、流星組の襲撃により、を待つことなく出動することになったGトルーパーズ。


 今、Gトルーパーズと隊員たちの戦いが幕を開けようとしていた。




【ネオ新宿区 都心近郊】


直虎「Gトルーパーズ、合流地点へ急いで‼︎ みんな期待してるわよ‼︎」


G・T「了解ラジャ‼︎」


萌「あっ、あそこ‼︎」


杏花「おっ、やってるわね‼︎」


明日美「私たちも急ぎましょうか‼︎」


麻里奈「記念すべき初陣、皆で華々しく飾ろうでござる‼︎」


 Gトルーパーズは、隊員や流山率いる星侠の部隊のいる方へ向かって行った。



最終隊員A「はぁっ‼︎」


構成員A「そらぁ‼︎」


 防人部隊はプラズマランサーを取り出し、構成員は星侠のプラズマサーベルを取り出して鍔迫り合いを繰り広げた。


最終隊員B「目標補足、発射‼︎」


流山「しゃらくせぇ‼︎」


最終隊員B「うわぁ‼︎」


流山「はっ…、見たか‼︎」


 飛燕部隊はプラズマレーザー砲で空中から流山の星俠に攻撃をしかけた。それに対し流山はプラズマライフルで迎撃し、飛燕を撃墜した。



「ドガアァァァァァァン‼︎」


萌「んっ…⁉︎」


麻里奈「地震でござるか⁉︎」


 再び地上で轟音が鳴り響き、基地が揺れた。先ほどのものよりも強い轟音と揺れだった。



富士山「またか、今度は何だ⁉︎」


オペレーター「大変です、謎のが突然現れ、隊員や街を攻撃しています‼︎」



 メインモニターには謎のの姿が映っていた。白い患者衣のような服を着たそのは掌から波動を放ち、最終自衛隊や流星組のアーマード・ギアを無差別に攻撃したり、街を破壊している。表情は暗く、冷たい目つきをしていた。


 新中野区に続いてネオ新宿区でもサイレンとアナウンスが鳴り響き、住民たちが悲鳴を上げ始めた。


アナウンス「警告‼︎ 警告‼︎ 住民は機甲警察の指示に従い、速やかに避難して下さい‼︎」


少年「………………。」


「ドガアァァァァァァン‼︎」


構成員B「うわぁっ…‼︎ 何だ、このクソガキ‼︎」


女性住民「きゃあぁぁぁぁ‼︎」


男性住民「に、逃げろぉぉぉぉぉ‼︎」


機甲警察A「ネオ新宿区のみなさん、大至急こちらへ避難して下さい‼︎」


最終隊員C「な…、何だあのは⁉︎」


最終隊員D「我々はどうすればいいんだ⁉︎」



富士山「もしや…、あのが博士の言う…⁉︎ 立花司令、のデータにあのの情報はあるか⁉︎」


直虎「いえ、の情報は、博士のみ照会可能となっているため分かりません‼︎」


富士山「こんな時に博士と通信がつながれば…‼︎」


直虎「覚醒したばかりで、制御が上手くいっていないのかもしれませんね。それに、もしあのが本当にだったら、うかつに攻撃はできません。私と歩兵部隊で何とか静止してみせます‼︎」



少年「………………。」



萌「あれ…、あんなところに人がいるよ」


明日美「…? 何であんなところにいるのかしら…?」


麻里奈「…、ではなさそうでござるな…」


杏花「直虎、あんな危ないところにが一人いるけど、まさかアイツがなんかじゃないよね⁉︎」


直虎「可能性はゼロではないわ…」


G・T「ええっ⁉︎」


直虎「だからあのを傷つける訳にはいかないの。は私と歩兵部隊が確保するから、あなたたちは防人部隊・飛燕部隊と協力して、機甲暴力団に当たって‼︎」


G・T「了解ラジャ‼︎」


直虎「長官、行って参ります‼︎」


富士山「うむ、前線の指揮とのことは頼んだ‼︎」


流山「おいお前たち、俺たちの狙いはあの4機のアーマード・ギアだ‼︎適当に痛めつけて奪い取っちまえ‼︎」


構成員たち「おっしゃあぁぁぁぁ‼︎」


杏花「チンピラ相手なら、お手の物よ‼︎ どぉりゃあぁぁぁ‼︎」


 杏花はバスター2のグリップのような形をしたコントロールバーをトレーニングマシンのように振りかざし、星侠に殴りかかって3発のプラズマナックルを当てた。


杏花「トドメの、プラズマキィーーーック‼︎」


 杏花は足を上げるとバスター2の脚部にプラズマをまとわせ、強烈な飛び蹴りを星侠に当てた。


構成員C「うわぁぁぁ‼︎ 脱出だ‼︎」


 星侠が爆破し、爆炎の中からバスター2が表れて決めポーズを取った。


杏花「ふぅ…、一機撃墜っと…‼︎」


最終隊員E「すごい‼︎ 流石は生身で立花司令とやり合うだけはある‼︎」



構成員D「いくぞ野郎ども‼︎ ミサイルをありったけぶち込め‼︎」


 3機の星侠がミサイルランチャーを一斉に放った。


最終隊員F「ミサイルが来るぞ‼︎」


麻里奈「左様な武器…、拙者のバスター3には効かぬでござる‼︎」


 麻里奈は手慣れた手付きで、パネル式のコントロールバーのパネルを素早く入力した。


麻里奈「とくと見よ、ECMの舞‼︎」


構成員D「な、何だ⁉︎ ミサイルの軌道が逸れて、こっちへ返って来るぞ‼︎」


麻里奈「王手ーーー‼︎」


構成員たち「ちっくしょぉぉぉ‼︎ 覚えてろぉぉぉ‼︎」


 3機の星侠は戻って来たミサイルで一網打尽となった‼︎


 麻里奈はバスター3でピースサインを決めた。


麻里奈「にゃはん♡ 敵兵、討ち取ったり‼︎」


最終隊員F「助かった、さすがは俺の女神まり〜なだ‼︎」


最終隊員G「え…⁉︎ お前、まり〜な推しだったのか⁉︎」



構成員E「よし、取り囲んだぞ‼︎ かかれー‼︎」


 4機の星侠がプラズマサーベルを取り出してバスター4に飛びかかった。


萌「んー…、それーっ‼︎」


 萌はコントロールバーを鉛筆のように動かし、星侠の熱源反応に向かって軌道を描いた。


構成員E「な、何だ⁉︎ ミサイルがジグザグに軌道を描いているぞ‼︎ うわぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」


 プラズマミサイルは萌が描いた軌道に沿って発射され、星侠を4機一気に撃墜した。


萌「すごーい‼︎ このコントロールバー、携帯ゲーム機のタッチペンみたいにミサイルが飛ばせるーーー‼︎」


最終隊員H「す、すごい…‼︎ 思考パターンが読めない、雪月萌そのものを具現化したようなアーマード・ギアだ‼︎」



構成員F「へっへっへ…、俺の射撃を見せてやるぜ‼︎ そら、そら、そら‼︎」


 構成員は星侠のプラズマライフルを取り出し、乱射した。


明日美「あら…、射撃に自信がある割には、手元がブレてるわよ」


 明日美は星俠のプラズマライフルの弾を軽々と避けながら、バスター5のプラズマライフルを取り出し、コントロールバーを拳銃のように構えて4発撃った。


 4発の弾はそれぞれ星侠の両手足の部分を正確に撃ち抜き、星侠の動きを止めた。


構成員F「な、何…、バカなぁ‼︎」


 星侠の爆破と共に明日美はバスター5で決めポーズを取った。


明日美「ふぅ…、まだまだ腕は落ちてないわね…」


最終隊員I「何という早撃ちと精密射撃だ‼︎ 銃の腕ならば立花司令以上か⁉︎」


最終隊員J「胸のの方もすごかったよな〜‼︎」



直虎「こらー‼︎ そこ、聞こえてるわよ‼︎ このスケベ‼︎」



最終隊員たち「す、すみません‼︎」



 4人はそれぞれのアーマード・ギアの特性と自分の得意分野を見事に組み合わせた戦法で、次々と星侠を撃墜していった。


「ザッ…」


杏花「見たかしら…」


麻里奈「これが拙者たち…」


萌「ジェネシック・トルーパーズ…」


明日美「略して…」


G・T「Gトルーパーズの力よ‼︎‼︎‼︎」


 威風堂々と横一列に並んだ姿にその立ち姿に、その場にいた誰もが見惚れていた。



富士山「素晴らしい…‼︎」


直虎「Gトルーパーズ…、すごいわ‼︎ 予想以上の戦果よ‼︎」


最終隊員A「何だか勇気が湧いてきたぞ‼︎」


最終隊員E「だが実戦の経験年数と知識なら、我らも負けてはおらん‼︎」


最終隊員F「Gトルーパーズに続け‼︎ 我らも遅れを取るな‼︎」


最終隊員たち「おぉぉ‼︎」


 Gトルーパーズの戦う姿に鼓舞され、隊員たちの士気も上がり、防人や飛燕もGトルーパーズに続いて星侠に攻撃を開始した。



最終隊員G「訓練で培った槍さばきを見よ‼︎」


構成員G「あ…、兄貴ィーーーッ‼︎」


 隊員の防人はプラズマランサーで星侠を2回刺して撃墜した。


最終隊員H「こっちは射撃だ‼︎」


構成員H「で…、出直しだぁっ‼︎」


 隊員の飛燕はミサイルランチャーとプラズマレーザー砲を星侠に向けて発射し、撃墜した。



構成員I「あ…、兄貴、完全に押されてるぜ‼︎」


流山「ちっ…、いい気になりやがって…‼︎ ん………⁉︎ 何だ…、あそこにいるは…⁉︎」


 流山はGトルーパーズと最終自衛隊の攻勢に完全に押され、焦っていた。



 その頃、直虎と歩兵部隊は謎のを捜索していた。


少年「……………。」


「ドガァァァァァン‼︎」


機甲警察たち「うわあぁぁぁ‼︎」


機甲警察B「クソッ、プラズマガンが歯が立たんっ‼︎」


 機甲警察はプラズマガンを謎のに向けて撃ったが、謎のはそれを掌で受け止め、弾き返した。


最終隊員K「見つけたぞ、だ‼︎」


最終隊員L「立花司令、を発見しました‼︎」


直虎「麻酔弾をライフルにセット‼︎ 歩兵部隊、構え‼︎」


「ガチャ、ガチャ、ガチャ…。」


 歩兵部隊はライフルに麻酔弾をセットすると、謎のに向けて構えた。



 初の実戦にも関わらず、華々しい初陣を飾ったGトルーパーズ。その姿には誰もが見惚れ、隊員たちを鼓舞し大きく士気を上げた。


 一方の直虎と歩兵部隊も謎のを発見し、を確保するべく作戦行動を開始した。


 この謎のは、本当になのか?




【次回予告】


ナレーション:秋葉昇太あきばしょうた


 やあ、僕は秋葉昇太‼︎ 僕はオタクなんだけど、君ももしかしてオタクかな⁉︎


 みんな素晴らしい戦いぶりだね‼︎ 特に僕の一推しのまり〜なと、二推しの萌ちゃん‼︎ 君たちこそ僕の…、いや…、この宇宙のみんなの勝利の女神だよ‼︎


 でも、何だかちょっと雲行きが怪しくなってるような…。


 謎の少年‼︎ 僕のまり〜なと萌ちゃんに手出ししたら許さないからね‼︎


 次回、宇宙創戦記XTENTION‼︎


 【第14戦記 暴走】


 って言うお話らしいんだ‼︎ 僕、楽しみで待ち切れないよ〜〜〜‼︎

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