第29戦記 戦闘帰還《バトルフィードバック》
ネオ新宿区に再び現れた黒い凶星ことミアと、ミアが引き連れた黒いパンツァーカイル。
その実力はどれほどのものなのか?
【ネオ新宿区 都心近郊】
富士山「何と言う禍々しい姿…。まるで
福山「だが、強く美しい…‼︎」
直虎「
十字軍兵たち&H・R隊員たち「おお………‼︎」
Gトルーパーズと最終自衛隊一同、機甲十字軍の兵士たちはその姿に威圧されながらも、美しさを感じていた。
ミア「各機散開‼︎ 後ろの4機は私とともにバスターシリーズに当たれ‼︎ それ以外は量産機に当たれ‼︎」
十字軍兵たち「
ミアは先陣を切り、4機のハーケンローゼスのパンツァーカイルを率いてGトルーパーズに向かっていった。
麻里奈「強そうなアーマード・ギアでござるな‼︎」
萌「あれは…」
明日美「多分、黒い凶星ね‼︎」
杏花「直虎、色違いの黒い量産機が4機いるけど、あいつらは何⁉︎」
直虎「あれはハーケンローゼスの通常隊員たちが乗るパンツァーカイルね‼︎ あいつらは手強いわよ‼︎」
悠理「ハーケンローゼス…?」
直虎「前にも説明したけど、ハーケンローゼスの隊員たちは、暗殺・スパイ・破壊工作・白兵戦、アーマード・ギアの操縦も一流のエリート兵士よ‼︎
もちろん、黒い凶星や他のハーケンローゼス13人衆にははるかに劣るけど、それでも普通の兵士とは段違いに強いわ‼︎ 気を引き締めてかかりなさい‼︎」
G・T「
ミア「はぁぁぁぁっ‼︎」
明日美「くっ…‼︎」
「バチバチィッ…‼︎」
ミアはムラマサブレードを取り出し、バスター5に斬りかかった。明日美はプラズマダガーを取り出して、ムラマサブレードを受け止めた。
火花を散らすように激しくぶつかり合い、ムラマサブレードとプラズマダガーの間にはプラズマがバチバチと放出されている。
ミア「また会ったな…、明日美‼︎」
明日美「またあなたと勝負できるなんて、ちょっとだけ嬉しいわ‼︎ 黒い凶星さん‼︎」
杏花「プラズマキィーック‼︎」
H・R隊員A「甘いぞ小娘‼︎」
麻里奈「EWACの舞で皆を鼓舞するぜよ‼︎」
H・R隊員B「くそっ…、厄介な奴‼︎」
萌「プラズマレールキャノン、連続砲撃‼︎」
H・R隊員C「弾道の読めぬ弾だが、回避できんこともない‼︎」
悠理「チェンジ、エナジーリリースモード‼︎ プラズマバスターソード‼︎」
悠理はバスター1をエナジーリリースモードに変形させると、機体全体からプラズマエネルギーを発生させた。
そして大型の剣を作り出して斬りかかったが、ハーケンローゼスの隊員はそれをプラズマサーベルで受け止めた。
H・R隊員D「これが、プロトYの力か‼︎ だが、まだまだ踏み込みが足りんっ‼︎」
杏花「こいつら…、一般兵とは一味違うわね‼︎」
ミア「Zシュテルン・カノーネ、発射‼︎」
明日美「プラズマバスターライフル、発射‼︎」
「ドォォォォォン‼︎」
デア・シャッテン・ローゼの放ったビーム砲とバスター5の放ったビーム砲がぶつかり合って爆発を起こした。
最終隊員A「プラズマランサー、神速二段突き‼︎」
十字軍兵A「そんなものか‼︎」
最終隊員A「何っ…、ぐあぁ‼︎」
最終隊員B「ミサイル発射‼︎」
十字軍兵B「フッ…。」
最終隊員B「避けた…⁉︎ プラズマレーザー発射‼︎」
十字軍兵B「お前たちの攻撃など、読めている‼︎」
最終隊員B「バカな…⁉︎ うわぁぁぁぁ‼︎」
富士山「なぜだ⁉︎ 黒い凶星とハーケンローゼスはともかく、一般兵にまでこんなに苦戦するとは‼︎」
直虎「たった2日で大幅に強化されたとでも言うの⁉︎」
ミア「知りたいか…⁉︎」
十字軍兵C「その秘密はお前たちのバスターシリーズに搭載されている、バイオフィードバックシステムだ‼︎」
G・T&最終自衛隊一同「…‼︎」
十字軍兵A「お前たちはバイオフィードバックシステムが自分たちだけの特権だと勘違いしているようだが、それは違う‼︎ 機甲十字軍にも、ちゃんとあるのだよ‼︎」
直虎「何ですって…⁉︎」
十字軍兵B「
H・R隊員A「俺たちもな‼︎」
福山「奴らめ、宇宙連邦政府より一足早く量産化に成功したか…」
十字軍兵C「バスターシリーズに搭載されているものは、宇宙連邦政府より支給された試作型であろう⁉︎
試作型は出力とインプット・アウトプットできる情報量が膨大な分、パイロットへの心身への負担も大きく、長時間の戦闘には向かない‼︎」
十字軍兵D「
H・R隊員B「そこで機甲十字軍はシステムを小型化し出力を抑え、宇宙連邦政府より一足先に量産化を成功させたのさ‼︎ 一般兵でも扱えるようにな‼︎」
H・R隊員C「だが、驚くのはまだ早いぜ‼︎」
H・R隊員D「
富士山「何だと⁉︎」
杏花「直虎、バトルフィードバックって何⁉︎」
直虎「バイオフィードバックシステムを通して得られた戦闘データを、巨大なメインサーバーへ全て転送し、次の戦闘へ反映させる機能よ‼︎
あなたたちの前回の戦闘データもメインサーバーへ転送され、こちらで管理している‼︎」
萌「へぇ〜、そうなんだ」
直虎「バトルフィードバックで得られるデータは、あなたたちが前回の戦闘で戦った敵の強さや反応速度はもちろん、五感で感じた視覚情報・聴覚情報・体感などのあらゆる感覚もデータとして得られるわ‼︎」
明日美「あらゆる感覚…⁉︎ ちょっとエッチね…」
直虎「そしてそれらのデータを全て次の戦闘へ反映し、前回の戦闘記録を上回る戦闘を実行できるようになるのがバトルフィードバックよ‼︎
バイオフィードバックシステムが危険な代物である一番の理由はこのバトルフィードバックにあるの‼︎
いくら便利なシステムでも、身体と精神がバトルフィードバックによって次から次へ塗り替えられる戦闘記録についていけなければ、身体の麻痺や不随、精神崩壊による廃人化、最悪の場合、死さえあり得るからね‼︎」
麻里奈「戦えば戦うほど強くなる…、王道バトル漫画の主人公のようでござるな…」
悠理「使い方を間違えれば大変なことになるのか…」
杏花「まさに諸刃の剣ね…。直虎、どうしてそんな危険なものが私たちのアーマード・ギアに‼︎」
直虎「それは前回も説明した通り、あなたたちのバイオフィードバックシステムへの適性が私たちの想像以上だったからよ‼︎ もちろん、バトルフィードバックへの適応力もね‼︎
今のあなたたちなら、システムをレベル5以上に上げなければ、問題なく対応できるわ‼︎」
杏花「それを聞けば安心。危険なものを抱えているのは、敵も同じだからね‼︎」
萌「習うより慣れろってね」
悠理「だけど、敵も僕たちと戦えば戦うほど強くなる…」
明日美「そうね。油断は禁物よ‼︎」
麻里奈「いざ参るぞ‼︎」
Gトルーパーズたちはミアとハーケンローゼスとの戦闘を再開した。
最終隊員C「怯むな‼︎ バイオフィードバックシステムが何だ‼︎ 我らには戦えば戦うほど強くなる精神、大和魂がある‼︎」
最終隊員D「大和魂の奥深さを見せつけてやれ‼︎ Gトルーパーズに続くぞ‼︎」
隊員たちも負けじと機甲十字軍の兵士たちと戦闘を再開した。
杏花「チェンジ、ハイスピードバトルモード‼︎ はぁぁぁ、プラズマバトルコンビネーション‼︎
プラズマナーックル、プラズマキィーック、トドメはプラズマカッターX《クロス》‼︎」
H・R隊員A「は、速い‼︎ うわぁぁぁ‼︎」
麻里奈「チェンジ、エレトリックバーストモード‼︎
電子拳法奥義‼︎ 電磁パルス百烈拳‼︎ ほあたたたたたたーーーっ‼︎」
H・R隊員B「うぉぉぉぉぉ…、き…、機体が動かんっ‼︎」
萌「チェンジ、遠距離砲撃モード‼︎
プラズマミサイル、プラズマレールキヤノン、プラズマバルカンにプラズマガトリングガン、全部まとめて発射‼︎ はぁ…、言うの疲れた…」
H・R隊員C「くそっ、避けきれんっ‼︎ ぐぁぁぁぁ‼︎」
悠理「うぉぉぉぉ、プラズマフルバーストキャノン‼︎」
H・R隊員D「うぉぉ…、プラズマエネルギーをこんなにも放出するなんて‼︎」
H・R隊員たち「うわぁぁぁぁぁぁ‼︎」
悠理たちはハーケンローゼス隊員たちのパンツァーカイルを撃墜した。
ミアと明日美は激戦を繰り広げ、最終自衛隊の隊員たちは機甲十字軍の兵士たちと一進一退の攻防戦を繰り広げている。
十字軍兵E「トドメっ‼︎」
最終隊員E「ぐぁぁっ‼︎」
最終隊員F「よくもっ‼︎ せいっ‼︎」
十字軍兵F「がはぁぁぁっ‼︎」
ミア「ムラマサブレード、チェストブレイド‼︎」
明日美「プラズマバスターライフル、ゼロレンジファイア‼︎」
ミアが一刀両断の構えを取ると、明日美はプラズマバスターライフルを即座に取り出し、至近距離からデア・シャッテン・ローゼの胸の部分に砲口を当てた。
ミア「何っ…、ライヒ・デア・ゼーレ、発動‼︎ はぁぁぁぁっ‼︎」
明日美「避けられないっ‼︎ ああっ‼︎」
デア・シャッテン・ローゼのチェストブレイドとバスター5のゼロレンジファイアは相討ちとなり、双方機体に傷を負った。
十字軍兵B「ライヒ・デア・ゼーレが貫かれた‼︎ あの女、アーマード・ギアの戦闘技術も超一流か…⁉︎」
十字軍兵A「慌てるな、
ミア「くっ…、ライヒ・デア・ゼーレを少し貫通されたか…。何という力だ…‼︎」
明日美「はぁ…、はぁ…、あの力強い太刀筋…、戦国時代の剣豪「
自分の剣術を機体に反映させるなんて…、これもバイオフィードバックシステムの機能なのかしら…⁉︎」
萌「みんな、明日美ちゃんが苦戦してるよ‼︎」
麻里奈「ふむふむ…、一撃必殺の
あまりの威力にあの
あの剛剣に黒い凶星の覇気が加われば、恐ろしい魔剣になるでござる‼︎」
杏花「って、関心してる場合かーっ‼︎」
悠理「直虎さん、そろそろジェネバスターに合体を‼︎」
直虎「ええ、そうね‼︎ みんな、ジェネバスターに合体よ‼︎」
悠理「いくぞ‼︎ チェンジ、ジェネシック・フォーメーション‼︎」
G・T「OK‼︎」
悠理が掛け声をかけると、Gトルーパーズは一斉にメインモニターの下、中央部分にあるハンドルを右に回し、バスターシリーズをジェネバスターに合体させた。
そして、自分たちの操縦席の両サイドにあるレバーを前に押してジェネバスターを起動した。
G・T「ジェネバスター、起動‼︎
波動合神‼︎ 最終決戦兵器、波動氣神ジェネバスター‼︎」
十字軍兵C「こ…、これが、波動氣神ジェネバスター…‼︎」
十字軍兵D「何と言う神々しい姿…‼︎ 素晴らしい…‼︎」
ミア「ついに合体したか…、相手にとって不足はない‼︎ 来い、波動氣神ジェネバスター‼︎」
直虎「みんな、ここからが正念場よ‼︎」
G・T「
「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………‼︎」
G・T「あ、ああ…‼︎」
直虎「きゃっ…‼︎」
富士山「何だ⁉︎ また地震か⁉︎」
福山「さっきよりも、揺れが強いですね」
Dr .エビル「感じる、感じるぞ…‼︎」
ブラドス「光の子と闇の子…、二つの器が共鳴し合っておる‼︎フハハハハハハハハハ…‼︎」
二つのスーパーアーマード・ギアがぶつかり合う時、大地が揺れ、二人の巨悪が笑った。
二つの器が共鳴し合う時、一体何が起こるのか⁉︎
【次回予告】
ナレーション:
2年F組、杏花・E・ティアーと皇麻里奈の担任、三村剛史だ‼︎ よろしく頼む‼︎
ティアー、皇、いよいよ強敵との大勝負だな‼︎ だが負けるんじゃないぞ‼︎
一に気合、二に気合、三四も気合で五も気合だ‼︎ 気合さえあればどんな敵だって…、おおぉぉぉ…⁉︎
本当に気合が力になるのか…⁉︎
次回、宇宙創戦記XTENTION‼︎
【第30戦記 氣】
と言う話だそうだな‼︎ 先生も楽しみにしてるぞ‼︎
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます