第2話 新設遊園地
家で支度を整えた後、柚美と一緒に遊園地へ向かう。
「遊園地なんて久しぶりだなー」
「うんうん!小学生のときに勇磨と一緒に行った以来か
あのときは親も一緒だったけど、人混みがすごくて怖かったよね」
僕と柚美は前にも遊園地に言ったことがあったが、人混みが苦手だったあの頃はあまり楽しめなかった。
でも今の僕たちは人混みも慣れているし、実質今日が初めての遊園地とも言えるかもしれない。
そう思って今日はいっぱい楽しもうと意気込んだ。
「おーい、2人とも遅いぞー!」
先に着いていた涼太は200mほど離れた遊園地の入口から大きな声で呼んでいる。
「みんな揃ったし遊園地に入ろう!」
開園したばかりだからか平日にもかかわらず、人が多くて歩きづらい...。
「まずはジェットコースター!」
「次はあっちに行ってみよう」
「それからあそこー」
柚美は遊園地に慣れてるかのように僕たちを誘導してくれて、たくさん回ることができた。
日も暮れてきたので、僕は『最後は観覧車に乗ろう』と言った。
「今日はすごく楽しかったよ」
「サイコーだったな!」
「また一緒に行こうね!」
観覧車に揺られながら遊園地での思い出に浸り、感想を言い合った。
観覧車を降りると、何だか嫌な予感がする。
さっきとは何か違う騒がしさがあるような、変な雰囲気が...
つづく
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