アルバドラ王国

 エアレシアにあるヒトの独立国家。首都はクロードランド。政治形態は封建王政。国教は太陽教。

 多くの諸侯をまとめる大国。形式上はクロードランドを中心とした全領域を有するが、実質的には王家モルゲンブルク家の所領の外には統治が及んでおらず、特にティメリア地方には小国が乱立している。

 王都クロードランドは様々な種族が暮らす国際都市である。

 ヒトの場合、十七歳が成人とされる。



■店舗


●グリフォン亭

 王都クロードランドにある酒場。近隣の住民や冒険者などが飲酒や食事を楽しむ飲食店。二階は宿屋になっている。


▼クロードランド浴場

 王都クロードランドにある公衆浴場。良心的な利用料が特徴で、貧富の差に関係なく誰でも利用できる無料公開期間もある。

 男湯と女湯に分かれ、温浴室と冷浴室がある。



■騎士団


●クロードランド騎士団

 アルバドラ国王直属の騎士団。司令部所在地は王都クロードランド。

 戦争時以外の主な仕事は、要人の警護、治安の維持、魔物の討伐などで、戦争時は平民からも兵を募集する。一人前の騎士や見習いの従騎士だけではなく、戦える魔法使いや神官も所属している。

 騎士団司令部には騎士団総長(=君主)、副総長、各隊隊長、病院長がいる。おおまかに近衛、騎兵、警備、支援の四つに分かれているが、実際には細かく隊が分かれている。


近衛このえ

 王族の護衛を担当する。


騎兵きへい

 戦の騎馬突撃、偵察、奇襲、追撃を担当する。魔物の討伐も担当する。


警備けいび

 王城の警衛と王都の治安維持を担当する。


支援しえん

 救護や人員、武具、食糧などの補給を担当する。


★クロードランド病院

 支援隊から発展した病院。国王公認の医師の他、看護師、療法士、薬草師、事務員などがいる。


▼編成


★組(チーム)

 基本的に一名の騎士(隊長)を筆頭に、従騎士など四、五名で構成される。


★分隊(スクアッド)

 基本的に一名の騎士(隊長)を筆頭に、二つの組(八名から十二名)で構成される。


★小隊(プラトーン)

 基本的に一名の騎士(隊長)を筆頭に、二つから五つの分隊(十六名から六十名)で構成される。


★中隊(カンパニー)

 基本的に一名の騎士(隊長)を筆頭に、二つから五つの小隊(三十二名から二百五十名)で構成される。


▼生活

 戦争時以外は騎士団の寮で生活している。

 寝室は従騎士は相部屋だが、騎士になると個室を与えられる。寝室の他には食堂を兼ねた大広間、厨房、浴場、お手洗い、洗濯場、訓練場などがある。



■教育


●初等教育

 七年間(七歳から十四歳)。日常生活に必要な読み・書き・算術などの基礎的な教育を施し、個性に応じて将来の進路を決定させる。

 村・町に建てられた教会に併設された学校で勉強を教えることが多い(昔の日本でいう寺子屋のようなもの)。

 「小姓」として奉公する騎士を目指す子弟の年齢層も、初等教育の年齢層とほぼ一致する。


●中等教育

 三年間(十四歳から十七歳)。一般的な教養の他、専門的な技能に習熟させる。もちろん、学校は下記の学校以外にもたくさんある。


▼中等学校

 中等教育を受けることができる学校。


★カリキュラム

*現代語………読み書きを学ぶ。

*古代語………古代語を学ぶ。

*外国語………外国語を学ぶ。様々な言語が選択できる。

*数学…………数学を学ぶ。

*歴史…………歴史を学ぶ。

*政治…………政治を学ぶ。

*生物…………生物を学ぶ。

*錬金術………錬金術を学ぶ。

*天文学………天体の動きや位置関係を学ぶ。

*保健体育……保健体育を学ぶ。

*美術…………美術を学ぶ。

*音楽…………音楽を学ぶ。


▼魔法学校

 魔法教育を受けることができる学校。


★カリキュラム

*現代語………読み書きを学ぶ。

*呪文学………魔法の呪文を学ぶ。

*薬草学………薬草の取り扱いや栽培方法を学ぶ。

*薬学…………薬の正しい調合方法を学ぶ。

*保健体育……保健体育を学ぶ。

*天文学………天体の動きや位置関係を学ぶ。

*占術学………運勢や未来を見る方法を学ぶ。

*魔法美術……魔法による美術を学ぶ。

*魔法音楽……魔法による音楽を学ぶ。


●高等教育

 四年間(十七歳〜二十一歳)。知識・倫理・技術などを深く学び、それらの理論や実践を身に付ける。将来の国や社会を担うエリート養成という役割がある。


▼クロードランド大学

 文学部、哲学部、医学部、薬学部、錬金術学部がある。


▼クロードランド神学院

 神官になるために学ぶ教育機関。



■孤児院

 保護者の死去や行方不明、保護者による養育が困難な状況、保護者のもとに置いておくと危険だと判断されたなどの場合に、子どもが預けられる施設。現代日本でいうところの「児童養護施設」。主に太陽教会が運営している。成人すると「卒業」して、自立する。



■アイヒェル村

 フェンベルク山の麓にある村。


●領主の館


●市場

 村の広場で開かれる。


●酒場

 飲食店。村人の憩いの場。


●道具屋


●武具屋


●教会

 学校も併設されている。


●鍛冶場


●水車小屋


●農地


●放牧地


●森



■祝日


●一月一日(新年祭)

 新年を祝う。大規模な市「新年の市」が開かれる。


●二月十四日(愛祝の日)

 大切な人に思いを伝える日。お菓子や花束などを送り合う。


●三月二十日頃(春分・ウサギ祭)

 ヘアビットの記念日。ウサギ型のお菓子が作られ、配られる。


●四月三十日夜から五月一日まで(五月祭)

 夏の豊穣を予祝する祭り。


●五月第二日曜日(母の日)

 母に感謝し、カーネーションの花を送る。


●六月第三日曜日(父の日)

 父に感謝し、バラの花を送る。


●九月二十三日頃(秋分・収穫祭)

 作物が無事に収穫されたことを祝う。


●十月三十一日(死者の日)

 死者が冥界から帰ってくるので、仮装をする。カボチャのランタンを飾り付ける。


●十二月二十四日夜から十二月二十五日日没まで(冬至祭)

 冬至(これから日が長くなること)を祝う。モミの木に飾り付けをし、ローストチキンを食べる。

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