たかが詩じゃないか

詩音 悠

『名もなき花』

夜明けが今 

近づいてる別れの時ね

涙あふれ 頬伝う

あなたと過ごす時間が 

終わりを告げるの

あゝ魂が試されて 

ひきずりこまれる愛の闇

あゝ激情に あゝ身を切られ

あなたに抱かれて 堕ちて行く

悔いはないわ 愛と呼べなくても

私は名もなき花だから



朝の光 

冷えたからだ照らしてゆくわ

あなたの胸 頬よせて

別れを惜しむ時間が 

ひたすら淋しい

あゝ魂が溶け合って 

終わることのない愛の闇

あゝ絶望に あゝ引き裂かれ

哀しい痛みに うずくまる

悔いはないわ 愛と呼べなくても

私は名もなき花だから



ドアを開けて 

振り向かずに帰るあなたを

いつも待ってる あの人の

やさしい笑顔が浮かび 

静かに冷めてく

あゝ魂が飛び立って 

打ち砕かれてく愛の闇

あゝ自分から あゝ選んだの

幸せなんて 望まない

悔いはないわ 愛と呼べなくても

私は名もなき花だから

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