限界社畜ですが、この度やってることはブラックなのに超絶ホワイトな事務職に転職しました。

Y

1

1

時刻は23:00。

終電まで残り1時間と13分。


現在18連勤。

こんな深夜なのに今日もオフィスにある自分のデスクにのパソコンに向かい、定時寸前で押し付けられた書類にを打ち込む。


今日こそは家に帰って自分のふかふかベッドで眠りにつきたい。たとえとれる睡眠時間が3時間と2時間だろうが。


この3日間、終電を逃して会社近くのネカフェに泊まっている。ちなみに一番最後にこのオフィスを出て一番最初にこのオフィスに来ている。最早、オフィスに住んでんじゃないかってくらいここに居る。


入社して3ヶ月くらいで私はオフィスのロッカーにお泊まりセットを置くことと会社の近くのネカフェで仮眠することをを覚えた。たまにの残業の時くらいタクシーで帰れば良いやとか最初は思ってたけど、残業が増えてくるとタクシーを使うのはまじでヤバいと思い知った。だって普通に毎日残業になるとお給料の4分の1がタクシー代で消えていくことになるから。そこそこなお値段のバッグ一つは買える金額だからね。


だからネカフェで寝泊まりするようになった。ネカフェはドリンク無料だしシャワーは浴びれてコインランドリーもついている。会社から近いから睡眠時間も家に帰るより取ることができる。ただ、ベッドじゃなくてリクライニングチェアで寝ることにまるから寝た気は全然しないし身体はバキバキで疲れは全く取れない。シャワーの使用時間が決められているし浴槽なんてないからお風呂で疲れを取ることもできない。


久しぶりにゆっくりと湯船に浸かってリフレッシュした。欲を言うとオイルマッサージに行ってこの全身凝り固まってバキバキな身体を揉みほぐしにいきたい。


……なんで、私はこんなになりながら仕事をしてるんだろう。てか、そもそも今やってるこの書類は私の担当じゃないんだけど。なんであのクソババアは期限内に自分の仕事を終わらせないんだよ。無能すぎるだろ。


あーあ、どこで間違ったかな。




ごくごく普通の家庭に育った私は、普通に大学に進学してお給料の高さで選んだこの会社に内定をもらって就職したのが3年前。

ただただ只管に自分の興味のある分野の学部に進学して興味のあることだけ勉強していた私は、まぁ手に職をつけたわけでもなくそれ専門の職につくでもなく自分の時間を沢山持てそうと言う理由で事務職を選んだ。


4年間大学でなっらたこととは何も関係ない職。強いて言えば、一般教養の科目でとったパソコンの操作、Excel、Word、PowerPointが活かせるかなって感じ。


そんな感じで事務職の割にお給料の良いこの会社に就職したわけだけども……、そりゃお給料いいよね。


事務職で入ったのにたまに営業や接待に連れていかれるわ、上司からのセクハラはうざいし、子持ちのおばさん社員は仕事押し付けられるし。いや、お前の子供もう中学生になったじゃんなんで定時に上がってお迎え行く必要があるんだよ。せめて自分の仕事は終わらせてから帰れ。


結局、自分の仕事が終わらないか、終わっても期限ギリギリの仕事押し付けられて残業することになるんだよね。先輩や数少ない同期、新入社員もそんな労働環境に耐えきれず病んで辞めちゃうし。




働き方改革とかなんとか言われるこのご時世に、こんな労働環境悪いとこある事にびっくりだよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る