第2話 社畜は死ぬまで働け

 そしていつもの通勤ラッシュが始まろうとしている。いつもの日常、そしていつもの風景。終わることのないエンドレスの日がまた一日始まろうとしていた。

「俺このまま結婚する事もなく、また一日が過ぎようとするのかな。このまま年老いて死んだらどうしよう。まさに社畜という名の奴隷だな」

 そんな事を呟きながら、満員電車の中で不満を垂れながら、給料を稼ぐために奔走する自分がいる。好きな本を読んで現実逃避するのが一番だとは思うが、どうにか本当に逃げようとはしない自分の姿が少しはあった。ささやかな抵抗だが、サラリーマンを辞めて自由になりたいという気持ちが少しばかりはあった南博であった。








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る