ぐちゃぐちゃな感じ
みんな、好きだよ
みんなの声が好き
みんなの響く声が
歌を歌うって素敵なこと
偶に声が出なくなる時がある
あれはなぜかしら
基本的に私は
みんなのためを思って歌っている
それが空回りする時もある
今みたいに
私は今
君の隣で歌っている
静かに
だって君は私のことを好きだと言ってくれたから
だから歌っているの
私も君が好き
この歌を捧げよう
愛してるって
言わせてもらう
すると世界が広がるよ
それが私が君に望んでいたことだった
それは今
君は
死んでいるんだね
原因は簡単だ
君は不治の病で亡くなったから
何で突然そんな病で亡くなるの
まだ私
貴方に対して沢山
思い出を残したいのに
君は
そもそも
魔法使いなのだから生きれるでしょう
好きだよ
ねえ
生き返って
するとその思いが通じたのか、その少年は生き返った
「うーん、、、」
私「あ!生き返ってくれたんだね、嬉しい!」
「うーん。俺、死んだと思っていたんだがなあ。生き返っていたなあ。」
私「おかえり。」
「ただいま。って、何だよその悲しそうな顔。そんな顔していたなら死んでいれば良かったんじゃないかな俺、、、、」
私「いいえ。貴方はそれでいいの。嬉しいわ。」
なにやら俺は生き返ったようだ
不治の病で死んだかと思っていたんだ
それが何故か生き返って
うーん
何でだろう
取り敢えず生き返ったので
また彼女と暮らすことにした
俺は魔法使い
そのままだ
街でもそういう仕事をしていた
彼女は彼女
女の子
俺と同い年
17
さて。何だか気力が湧いてきたなあ
病院の中の人たちも驚いている
俺が生き返ったから
元気になって
しかし変な気がする
何で俺
生き返ったんだろう
俺は院内から出る
そして外の空気
あぁ
美味いわ
これだね
太陽がデカくないか?
こんなにデカかったっけ
それも記憶にないんだよなあ
彼女は
どうやらこのままだと思っているようだ
俺だけかなあ
蘇りで感性が変になっちゃってるのかなあ
太陽が近い割には暑くはない
俺たちは水族館へ行くことにした
魚を見に
彼女と手を繋いでいく
人々は普通だった
そして着く
入る
おおっ
魚達が沢山いる
魚も特に変わりはない
俺たちは堪能をする
何て綺麗なんだ
魚は至る所を泳いでいる
俺たちは二人で魚を見ている
何か違和感だ
彼女ってこんなに女性らしかったっけ?
そういえば手を繋ぐなんて
無かったな
んー
俺が生き返って変わったのかなあ
しかも優しい
水族館を見終わって
出る
今度はどこへ行こうかな
彼女「ねえ、次はバスに乗ってどこか行ってみようよ。」
提案だ
いいなそれ
俺「いいよ。」
そしてバス停へ行き
バスを待つ
バスが来るのを待つ
バスよ来い
するとバスが来てくれた
バスだ
彼女と乗る
そして進む
どこへ向かって
そういえば
地域名が変わっている
俺の知る関東の地名ではない
「猫場の流」「疾風砂」「偉人は末」
などだ
何だこれ
聞いたことのない地名だ
彼女に聞いてみる
「え?前からこういう地名だったわよ。」だった
そうなのか?
前からこういう地名なのだろうか
にしては馴染みがない感じだ
これは何か
俺たちは何だかいいんだろうか
こういう感じで
俺は変なのか
生き返ってからどうもおかしい
バスは進み
最終点まで乗っていた
「疲れてる?」
俺「いいや。ただ何かおかしなだけ」
「そうなのね。あまり気にしちゃダメよ。」
俺「あぁ。」
気に引っかかりながらも
ここら辺で野球をやることにした
彼女が見てくれてる
俺は一玉打つ度に違和感を覚える
玉がやたらと小さい
しかもいろんな色がある
これ、玉にしては何やらいい香りもする
試しに舐めてみる
甘い
これは飴玉じゃないか
なぜだ
俺は気持ちが落ちて野球をやめた
何だこれ
いよいよ変だと感じる
彼女が待ってくれていた
「おかえり。ちゃんとできたの?」
俺「あぁ。何というか、できたんだがあれだよ。変だよいろいろと。」
「何が変だったの?」
俺「玉が飴玉だったんだよ」
すると彼女はふふっと笑った
「何それ?野球じゃないじゃん」
俺「俺もそう思うんだよ。そんなのって変だろ?」
「うん。君がおかしいんじゃないのー?」
俺「いいや俺は、、、」
「君はそもそもさっきから何だか変だよ。地名が見たことがないだとか、おかしなことばっかり。」
俺「俺が変なのか?記憶喪失かなあ。」
「そうだよ。君は生き返ったばかりだからそこら辺の感覚が曖昧なのかもね。」
なるほどなあ。
俺は妙に納得をした
なるほどなって
「じゃあ、今日はそろそろ帰る?」
俺「そうしようかな。」
俺は彼女に連れられて帰ることにした
夕方ごろだ
赤くて綺麗な夕日がなくて単に赤くなっているだけだ
いや
何か
急に沈んだ
太陽が
急に
何だこれ
俺はまた彼女に聞いてみる
「えー?本当、どうしちゃったのー?」
相変わらずこういう反応の仕方だ
何だ
俺がおかしいのか
彼女はタクシーを拾った
そして帰る
乗り物は進む
ーーーー
ーーーー
ーーーー
ーーーー
ーー
着いた
空は明るくなり始めたりまた暗くなったりして今はまた真っ暗だ
何なんだこれ
俺は家に帰ってきた
ようだ
家は普通だった
家の中は俺たちの見知った家だ
「あぁー。楽しかった。君が生き返ったのが何よりかな。これからご飯にするかな。」
俺「あぁ。俺も。」
この辺はいつも通りだ
記憶の中のとうり
「じゃあ、私が作るから待っててね。」
俺「おう。」
そうして彼女は料理を作っている
俺は休む
んーー
何かなあ
俺たちって
元からこういう感じだったっけ
あの子も優しいし
前はもっと我儘で
変だな
すると彼女が何やら作って持ってきてくれた
これは
料理じゃない
砂や葉で作ったボウル料理のようだ
これは食べられない
それを言う
「じゃあ君は食べなくていいよ。私が食べるから。」
そう言って彼女は食べる
何なんだこれは
俺は耐えきれなくなった
家を無言で出る
彼女が「どこ行くの?」と言ってきたので「店」と言った
そうして俺は家を出る
何だか景色も変にしか思えないし
そして俺は変に思いながらも歩を進める
進める
進める
すると突然、意識がシャットアウトをした
ーーーー
ーーーー
ーーーー
ーーーー
ーーー
気がつくと
俺は映画館の店員をしていた
えっ?
俺、前まで倒れていたはずじゃあ
あれっ
俺はそうだ
映画館の仕事をしていたのだ
どうしたんだろ急に
そして俺は何かの予感がした
それはすぐか確認をしてみたかったので
仕事を言葉言って一旦切り上げた
俺は急いで建物の外に出てみる
やはりだ
太陽がいつも通りだ
そして俺の体も特に何も病気を持っていない
ほうほう
これだ
これが俺だ
じゃあ前のは何だろう
彼女のメッセージを見てみる
あ!
文章の書き方が気が強い
うんうんこれだ
これが俺の彼女だ
地名も確認をしてみる
するといつも通りの俺の知っている地名だ
これだ
これこそが俺の知っている地名だ
帰ってこれたんだ
俺の元の世界に
よかった
しかし何か気に引っかかる
あの出来事も嘘であった気がしないんだ
何だろうか
何だろう
実は、これまでの出来事は全て実在していたことだったのだ
世界というのはそもそも無数にあり
宇宙の数も無限に知れず
世界の中には地球は地球でも赤い色をした地球もあれば黒色をした地球も存在している
彼のいた世界はその中の一つの異世界なのである
パラレルワールドだ
異世界の自分の記憶である、病気を持っている、というのとこちらの世界の自分の記憶が混ざるのはよくあることなのだという
その一つが彼だ
パラレルワールドの世界での彼は不治の病で死にそうになったので
こちらの健康な彼と入れ替わっていたのだ
そして無事に生き返ることができたので
彼はまたこちらの世界に意識が戻ったのだ
ということは
何やら違和感を感じる
ということはだ
こちらの世界に今まで入れ替わっていたパラレルワールドの彼は
一体こちらで何をしていたのだろうか
映画館にいたということは
店員ということは
少なくとも、ちゃんとしていたのだとは予測がされるが
不明である
不明である
不明、、、、
そういえば
何故彼は
このような体験をしてしまったのだろう
それもまた
潜在意識からなる
冒険心のためである
人はそもそも冒険をして成長をすることを望むのである
その一例がパラレルワールド間の移行である
今回彼は為になる経験をしたかもしれない
そしてそれを悟った彼である
彼は自分が生きるとはそういうものであるというのを悟ったのだ
さて、彼の心境には変化が起きている
さて覗いてみよう
ーーーー
ーーーー
ーーーー
ーーーー
ーー
っしゃあーーー!
俺はそうか
自分の力に目覚めたか
俺の力って
パラレルワールドへ移行ができる力なんだ
そうだ
それなら俺は何にでもなれるね
何にでもできるね
俺がやったんだ
俺ならできる
並行世界への移動
やってみせるぜ
俺の感性よ
とどろけ
別世界の俺
こっちに来い
するとどういうわけか
俺の意識がシャットアウトをした
そして今はどこにいるのか分からない
どこだろうこれ
海の中のようだ
え、海?
俺、溺れているのか?
寂しいなここ
周りは一面中
暗い海
息ができるのは何故だ
どうしてかなあ
いやそれならここは本当に海なのか?
別の何かなのでは
海へきて
遊ぶってことがなかったなあ
大人になってから数回はあったけど
あまりない
それだからかな?
ここきたの
あれ?
更に奥に何か見える
あれは
光か
見てみる
更に
あれは
見えているのは街みたいなもの
もしかしてこれが竜宮の
行ってみよう
亀を助けたと言おう
俺はそこへ泳いでいく
街が近づいてきた
おっ
何だあれは
城みたいなものは無いから竜宮では無いな
ではあそこは
単なる街なのだろうが構造が俺の知るのとあからさまに違う
よっしゃこれは当たりかな?
そうして街に着いた
街に着いたぜえええ
そこは見る限りに異世界風な感じだ
そして水はない
街に入る時に水が無かった
だから落ちて転んだんだが
痛かったが
まあよかった
人々は歩いている
俺もここの世界の住人なのかな
パラレルワールドの俺はここの住人なのかなあ
街中を探検してみる
何もない訳ではないようだ
文字は読める
普通の文字だ
するとどこかから声がかけられたようだ
肩を掴まれた
「君、この街を出たはずでは無かったのか?どうしてここにいるんだ」
えっ 俺?
きょとんとしているしかできない
「君はどうしてこの街に」
俺「何か、気が付いたらここにいて」
「なるほどな。記憶喪失か。」
俺「あ、まあはい。そうな感じです。」
「というのが通じると思うなよ。」
俺は拘束された
ええ
俺「何なんすか?急に。」
「こちらのセリフだ。何で急に。まあいい。取り敢えず戻ってきたなら来てもらうぞ。」
俺は拘束されたままどこかへと連れていかれる
ーーーー
ーーーー
ーーーー
ーー
どうやら刑務所のようだ
どうして俺はここに
こっちの俺、何をやらかしたんだ
「では、この椅子に座っているんだ。」
座る
「そこで待っていなさい。」
俺は待っている
すると誰かが来た
「君は、戻ってきたんだね。」
俺「偉い人さんですか。そうですよ。何か、戻ってきました。」
「君がした罪である10人以上の殺人罪で牢屋を抜け出したと思ったら、またここに戻ってきたんだね。」
俺「えっ 俺抜け出したんすか。そして殺人もしたんすか」
「どこまでとぼけるつもりかな。そうだよ。まあ、戻ってきたのは褒める。次は脱獄はするなよ。刑期が長くなるだけだから。」
俺「えー 覚えがないなあ」
「シラをきるつもりなんだね。そうか。ならそうしたらいい。次は殺人を犯したら命はないぞ。」
俺「うわっ あ、はい。」
こうして俺は何か、牢屋の中に捕まっている
俺はそれどころか
このうみのなかのまちが何なのか気になって聞いてみたりした
そしたら刑務の人から「君は本当にこの街のことを何にも知らないみたいだね」と言われ
説明をしてくれた
ここはそもそも海ではないのだとか
では何かと聞いたら
海ではなく海王星なのだとか
海王星って何だよって思う
宇宙の天体じゃないか
そんなところに俺がいるとは
地球は?って聞いたら「それは今から何十年も前に滅びたんじゃないか」と言われた
「君って本当にまるで異世界から来たみたいだねえ。地球は?だなんて。」と言われた
ごめんなさーい実は本当に異世界人なんです俺
それはいくら言ってもなんか信じてもらてない感じ
本当なのにー
俺はそこら辺は諦めた
その代わりに海王星のことを聞く
あそこは空気惑星で人は住めないだろ?って聞く
「君は本当に遅れているんだね。近代は空気が固まって住めるようになったじゃないか」と言われた
空気が固まって?
まじで?
そんなことがあるのか
俺は半信半疑だったが
どうやら本当のようだ
じゃあ俺が海だと思っていたのは海ではなく海王星の風景だったのか
やめてくれー
息ができていたのもそのためか
泳いでいたように思っていたのは錯覚か
何か、手足を泳ぐようにばたしたら進んだから泳いでいたのかと思っていたな
それじゃああの水は?
「街の周りを覆う力の入った水に決まっているじゃないか」と言われた
力が入った
それは魔法的な意味だった
だから俺、息できていたのか
なるほどなあ
街はどうやってできたのか?
地球がまだあった時に沢山の資源を持ってきたのだとか
育てられる、生産できるものは特に全て
ほうほう
それでこの街か
文字は日本語だよなあ
ここの街は日本人が暮らすのだとか
それでか
日本人が暮らす街
じゃあここが日本国みたいなものか
外国はこの街を出て惑星の至る所にあるらしい
アメリカも
イタリアも
にしてもこの街は見たところ、日本にしては面積が狭すぎるような
それはこちらに生命が移った時に殆どの人が亡くなってしまったからなのだとか
こちらの星の災害で亡くなってしまったのだとか
悲しいものだが
俺は生き残っているのか
俺は生きている
それはいいことだが
その俺がどうして何人もの人を殺害したのだろう
疑問に思う
どうしてかな
殺害
それは困る
殺されるだなんて
あってはならないと思う
少ない人口なら
それ対して「どうしてだ?」と聞かれたが
俺には何も分からない
何も分からないんだ
ごめんなさいとしか
多分、何かあったのだろうなあ
どうしてだよ
こっちの俺
何で何人も殺したんだ
こんなのってアリなのか
すると何処からか声が聞こえてきたような気がした
「それはな、俺が世界の一番になりたかったからなんだよ。」
ええ?
それが理由で
多くの人々を
「俺ならその際ならやれるかなと思って」
いや、そういう方法はやめた方がいいだろうに
「そうかな。じゃあやめるわ。その少ない世界でやっていこう。」
あ、戻る気か?
俺は嫌だよ
だってお前まだなんかしそうなんだもん
「バレてるか。まあ、人々は殺さないよ。その代わりに沢山勉強してやる。」
うーん。まだ何かを考えていそうだよなあお前
「いいや。何も考えていないよ。ただ、君のことが気になっているだけ」
えーどうして俺
「だって君は正義感があるんだもん。俺には無くなってしまった」
何だよそれ
いいから、もう少しこの体で
「ええーー」
俺はもう少しこの街の中を探検してみたくなった
そうして願いを言って
散歩をしてもらえた
太陽光というものが存在していない
ライトだ
あれはライトだったのだ
ほうほう
街が暗くなることはないのかな
夜みたいに
するとなるらしかった
その時間になったら暗くなるのだとか
星は元々ここは宇宙だから見れるようで
楽しいな
こういう異世界探検もいいじゃないか
どうしてこっちの俺は
ぐれるなよ
すると声がまた聞こえてきた
「なあ、そろそろ返してくれ。」
ええ
夜もまだ見ていないのに
「夜はやばいんだよ。ほら、早く。」
ええ
どういう風にやばいのかって
すると俺の意識がシャットアウトをした
意識が途切れた
あぁ
せっかく見ていたいい夢だったのに
いや夢ではなさそうだが
あそこのパラレルワールドは良かったな
俺は徐々に意識が遠のいていき
何処かの世界に近づいていく
そして意識が着いた
そこは俺の世界だった
この俺の
えっと
ここにいた俺は
今あっちへ帰ったんだな
今の俺の状況は
バスに乗って帰っているようだ
そうかそうか
お仕事ご苦労さん
そして俺は仕事場を終えて帰宅をする
ただいま
すると彼女が横たわっていた
血を出しながら
なんてこった
一体誰が
遺体を見てみると
死後に何時間も経過をしているようだ
誰が
凶器は何だ
机の上に刃物があった
血がついている
これか?
誰が
俺は直ぐに薬局へ出かけ
指紋認識の粉を買い
急いで帰って
調べる
すると指紋が出てきた
しかしその指紋は何か見覚えがあった
これは
俺の指紋だ
俺の指紋
参ったな
どうしようかこれ
どうして俺の指紋が
あ
異世界の俺
あの海王星暮らしの俺
あいつか
あいつがやったんだ
なんてことだ
おい、返せよこの子を
今度はこの子が死んでしまったじゃないか
逆で
返せよ
そもそもお前の世界の夜になるとやばいってなんなんだよ
それを教えてくれよ
何気に、刃物の隣にメッセージがあった
見てみる
「いつか戻るだろうと思ってこのメッセージを残すことにした。お前は俺だ。この子は殺したのは俺だ。」
「俺は地球にいた時はその青さが綺麗でよくて住むことを気に入っていた」
「だが隕石が衝突すると知った時に絶望をした」
「海王星に来たが何が何だか訳が分からない。ただ愛情もない星で生きていく気がなくなったんだ」
「だから俺はいずれ自殺をする」
「その前に人を殺してみたかったんだ。興味だ。それから死のうとした」
「それを叶えたいから、俺の意識に無理矢理戻る時は許してくれ。」
「殺したかったのは単なる好奇心だ」
そこでメッセージは終わっていた
そんな
俺は一体何かあったんだ
どうしてそんな興味を
持つなんて
そういえば確かに人が死ぬ時ってどんな顔を
どんな声を上げるのだろうか
それが興味あるな
それは言えてるかな
なら俺は知ってみたいなあ
どんな感じなんだろう
あったの俺
よく頑張ったな
この地球、懐かしかったか?
居心地はどうだった?
良かったならよかったぜ
じゃあ俺は
俺は刃物を持った
そしてこの子
既に死んでいるが
刃物を入れてみた
おっ
刃物が膜を通っていく感覚だ
これだ
何だか楽しいな
こういうことか
あっちの俺が殺していたのは
確かにこれは楽しい
言えている
ずぶずぶと入っていく
楽しい
いいわ
すると俺の意識が途切れた
何だ?
俺の意識は何やら今度は何処の世界線にも行っている訳でもないような感じだ
何だ
何処へいく
徐々にその先が近づいてくる
何だ何だ
何だ何だ
何処へ行っている
そしてその先は意識が出る
そこは
何だ?
宇宙じゃないか
ただの宇宙
何の宇宙だ
すると前方に何者かがいる
わ
めっちゃめっちゃ
美青年
宇宙神のように巨大な体をした美青年だ
何者だ
誰なんだろう
誰なんだろう
するとその青年が喋った
「ようこそ。宇宙へ。」
えっ?
「何が起こっているのか分からないのも無理もないさ。先ずはゆっくりするといい。」
その人は俺を何か
ゆっくり休ませてくれる
「君のことは天から見ていたよ。まあ、ここからということなんだが。」
俺のことを見ていた?
俺「あぁ、やばかったでしょう。」
「ううん。まあ、そうかな。ただ、色んな世界の自分と入れ替わるということは誰にもある事なんだ。あの海王星の自分がどうなるのか、知りたくはないかな?」
俺「あ、見てみたいです。何か、夜になるとやばいって。」
「いいだろう。その前に、君は人を殺すことに対して何も抵抗感がないのかな」
俺「あー 殺したのはあっちの俺ですが、何だか楽しかった刃物入れてしまいました」
「うん。それは良いよ。ただ、それが見つかったらアウトだよ。指紋も残ってしまっているし、見つかるのは時間の問題だ。」
俺「あーー あっちの俺は 俺は刑務所行きですかねえ」
「うん。このままいけばそうだね。ただ、助かる方法もあるよ。」
俺「何でしょうか?」
「君は君のままでいることだ。余分な概念に囚われずに」
俺「なるほどー。俺は囚われていたのか。概念に。」
「そうだよ。その為、人を殺すことにも快感を覚えてしまった世界線の君がいる」
俺「なるほど。俺の概念。なんだろう。」
「親御さんかもしれないよ。」
俺「親御、、、、」
そういえば俺は小さい頃に母さんがウサギを拾ってきて刃物で突き刺したり
首を鋸で切断していたりしていたのを思い出した
その時の俺は
何となく、母がやっているのが楽しそうに見えていたんだ
だってその時の母親は笑顔だったから
それから俺は何かに怪我をさせたり
殺したりすることに対して快感を覚えるようになった
やったことはないが
そうすることに対して快感を得ていた
実際にはできずに
ぬいぐるみでやったりもしていた
それでは実際に血も涙も出ないので
心が淋しかったな
だからいよいよ人に対して興味が出てきてしまったんだ
動物では物足りなかった
ここは俺の感性だろう
母さんは動物でやっていたけど俺は人なんだ
何というか
具体的に「人が死ぬ時にどのような顔や声をするのだろう」と思っていた
それかもしれない
母親からの概念だったか
「、、、、その顔、思い出したようだね」
俺「あぁ。俺は母親のそういうものを見てしまっていたのでそういうのに目覚めてしまったのかもしれないな。」
「なるほどね。そのようだ。よく分かったね。」
俺「お兄さんがヒントをくれたからですわ」
「俺か。うん。そうか。良かったね。」
俺「あぁ。これで俺は永遠に殺そうとは思わないですね。楽しみが変わったから。」
「いいね。つまり、人殺しは君の楽しみではなかったんだ。」
俺「はい。そうですね。母親がやっていたからという理由ではなあ。俺はもう大人だし」
「そのようだ。お疲れ様。思い出せたプレゼントをあげよう。」
俺「え?何すかねえ」
「君を、彼女さんが生きている時の世界線にワープをさせてあげよう。そこでずっと幸せに生きていると良い。」
俺「あぁ、助かります。」
俺「そもそもお兄さん、何者なんすか?そんなにデカくて」
「フッ。俺が何者であるのかはいずれ分かることさ。ただ、その時はずっと未来かもしれないよ。例えば、何億年もとか。」
俺「ええ、そんなに遠いんすか」
「うん。多分だけどね。実際はもっともっと長いのだろうがな。例えだ。」
俺「えぇー何億年もって。それだけでも十分に長いすよ。」
「それじゃあ、帰ろうか。」
俺「あ、はい。帰ります。ありがとうでした。」
「気をつけてね。時刻は夜にさせる。」
そうして俺は兄さんが開けた穴の中に入る
そしてワープをする
彼女が生きていた世界線へ
そして俺の意識が何処かへ向かって近づいていき
着く
そこは彼女の家だった
そして俺はベッドで寝ていた
隣に彼女が寝ている
可愛い
俺は起きる
すると彼女も起きた
「うーん。あ、おはよう。じゃあ、ご飯作ってくるわね。君が起きるのずっと待っていたのよ。」
俺「悪いな。」
何だろう
何だか不気味な予感が
そして俺は席に座って料理を待つ
良い匂いがしてきた
いいな
そしてしばらくすると彼女が料理を持ってきた
良い匂いを漂わせながら
ただし
出される料理があの砂や葉や石のホール料理だ
俺は絶望をした
どうしてだよ、、、
兄さん、どうしてだよ、、、
俺は何となく出されたその料理を食べてみる
すると美味しかった
割といける
砂だが葉だが
食える
俺は食えることを知ったので食う
美味い
じゃあ、ここの世界線でも良いかなあ
まだ慣れないけど
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あぁ、あの人、すっかりあの世界観に馴染んでしまいましたね。」
セン「そうだね。彼をあの世界線に戻したのは様子を見てみたかったからだ。そしてあの世界線の素の彼はやはり病で死にたかったらしく、自殺をしてしまっていたからな。薬を飲んで、ベッドで。」
「なるほどー。それで代わりに彼をあの世界線に。」
セン「そういうことだ。悪いがあれで我慢をしてほしいな。人が住める世界線なのだから、生きていける分良い。」
「ふむふむ。結局、あの海王星の世界線の夜になってはいけない理由とは何だったのですか?」
セン「あの世界線はな、夜になると人々が野心が現れて誰も彼もを倒そうとするんだ。だから誰も外へ出ないのが夜の基本だ。」
「なるほどー。その原因は確か、海王星の精霊でしたよね?住まわせてあげる代わりにそういう力を与えさせろ、という。」
セン「そうだよ。それで彼らは大人しくしている。夜は。そのような何処までも変わった世界線もあるんだ。」
「なるほどー。」
こうして事は終わりなのだ
あの彼は実は無数に存在しているのである
世界線が無数に存在しているように
ただ、海王星の彼とあの彼は共通点があるのである
どちらも人殺しに対して興味があったのだ
そのように、どの世界線でも繋がっている部分はあったりせる場合もあるのだ
それがあの「一人」だ
あの彼が海王星へ行っていたらひょっとしたら人を殺していたのかもしれない
そのようにあらゆる世界線にいるその人はその人である場合がある
良いのか悪いのかはその人次第である
最も、この場合は良いのか悪いのかは分からないが
セン「うん。いいね。花華。ナレーション、お疲れ様。綺麗な声だったよ。」
えへへーー
END
本当にあったおかしなこと/そして日常 花華 @aaaaak
★で称える
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